ドライブレコーダーの人気9モデルを、都内を走行テストして比較した。今回は2カメラ型の「オウルテック OWL-DR801G-2C」で実走テスト。フロントにF1.8の明るいレンズを採用したコンパクトモデルで、シンプルながらコスパがいいモデルだ。設置性、フロント昼間画質/夜間画質、リア昼間画質/夜間画質、操作性の6つの項目を10点満点で採点したので参考にしてほしい。
ドライブレコーダー最新モデル実走テスト
オウルテック OWL-DR801G-2C
フロントにF1.8の明るいレンズを採用したコンパクトモデル
実売価格例:2万6460円
記録解像度:1920×1080
画角:対角135°
記録メディア:microSD16GB付属
モニター:2.7型
GPS/WDR

219万画素のフロントカメラと100万画素のリアカメラを組み合わせたモデル。フロントカメラはF1.8の明るいレンズを採用し、逆光や夜間で効果を発揮するWDR機能を搭載。リアカメラもF2.0レンズを採用して、前・後ともにフルHDでの記録を実現した。シンプルながら、コストパフォーマンスがいい。
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●リアカメラ
記録解像度:1280×720
画角:対角120°

フロントは精細だがリアは輝度不足
本体を手にすると、そのコンパクトさが際立つ。それでいて、画面サイズは2.7型とまずまずで、省スペース性に優れる。視認性も良好で、操作スイッチが本体上でハッキリわかるようになっているのは好感が持てる。ただ、GPSアンテナは外部に設置するタイプで、リアカメラや電源ケーブルと合わせて本体にケーブルで接続するため、取り付けた状態の見た目があまりよくない。
フロントカメラで撮影した映像は、精細感があって映像情報として十分な能力を発揮していた。コントラストこそあまり高くはないが、逆光時の補正もリニアに行われており、極端な白飛びが発生することもなかった。F1.8の明るいレンズを採用したためか、夜間でも映像にノイズが増えることはなく、クリアに見ることができた。
リアカメラは、画素数が100万画素レベルにとどまり、解像度は落ちる。それでもナンバーが確認できないほどではない。しかし、夜間では輝度が不足しており、スモークが入ったガラス越しに後続車のナンバーはほとんど読み取れない。
付加機能では、動体検知モードを備えるものの、駐車時に電力を供給する専用ケーブルは用意されていないため、駐車監視には向かない。
ビューワーアプリの使い勝手は、いま一つだ。前・後カメラの切り替えは、ファイルの一覧からいちいち選ぶ必要があり、2カメラを同時に表示することもできない。メニューも日本語に対応しておらず、早急に改善を望みたい。
設置性:6点(10点満点)

本体はコンパクトでミラーの裏側にもスッキリと隠れる。接続するケーブルが3本あって、見た目はいま一つ。
フロント昼間画質:8点(10点満点)

コントラストは高くないが、十分な鮮明さで周囲をとらえる。画角は標準的。逆光時の自然な対応がよかった。
フロント夜間画質:8点(10点満点)

全体に明るく映し出していながら低ノイズ。ライトを照射した部分とそうでない部分の差も、極端には出ない。
リア昼間画質:7点(10点満点)

色調がおかしく解像度は低いものの、ナンバーは視認できるレベル。後方確認には十分な実力だろう。
リア夜間画質:4点(10点満点)

カメラの感度が低いようで、スモーク越しではライトの動きがわかる程度。ほとんど視認できなかった。
操作性:5点(10点満点)

本体の操作スイッチはダイレクトに操作でき、メニューの階層もわかりやすいが、ビューワーの仕様は要改善。
⇒【全9モデルの採点結果はこちら】ドライブレコーダーのおすすめはコレ!
※価格は記事作成時のものです。
解説/会田 肇 (自動車評論家)撮影/河野公俊