【ドライブレコーダー】ケンウッド初の2カメラモデル「DRV-MR740」を実走テスト!

スポーツ・アウトドア

ドライブレコーダーの人気9モデルを、都内を走行テストして比較した。今回は「ケンウッド DRV-MR740」で実走テスト。ケンウッドの初の2カメラモデルで、前後ともフルHDで撮影できる。リアカメラもフロント同様のスペックを実現しているところに注目だ。設置性、フロント昼間画質/夜間画質、リア昼間画質/夜間画質、操作性の6つの項目を10点満点で採点したので参考にしてほしい。

ドライブレコーダー最新モデル実走テスト
ケンウッド DRV-MR740

前後ともフルHDで撮影でき、昼夜とも申し分ない画質で記録

実売価格例:3万6600円
記録解像度:1920×1080
画角:対角111°
記録メディア:microSD16GB付属
モニター:2.7型
GPS/HDR

同社では初となる2カメラモデル。前後ともF1.8の明るいレンズを組み合わせたフルHDカメラを採用し、画質は業界トップクラスを標榜する。記録画角は前後ともに対角111度を確保。逆光に強いHDR機能も搭載した。課題だった「駐車監視機能」も強化し、別売のケーブルを使うことで24時間の連続監視が可能となる。

●リアカメラ

記録解像度:1920×1080
画角:対角111°

ケンウッドらしい高画質映像は健在

本体は特に小さいという感じはないが、周囲に操作スイッチを配置しながら、モニターサイズは2.7型と十分なサイズを確保。画素数は、前・後カメラともにフルHD対応で、対角画角は111度と標準的だが、リアカメラでも同じスペックを実現。つまり、前・後のカメラのクオリティを合わせているのだ。リアカメラはスペックがダウンするドラレコが多い中で、この対応を評価したい。

撮影してみると、画質はケンウッドらしい高精細なものだった。シャープさを感じさせ、対向車のナンバーはもちろん、周囲の状況が手に取るように伝わってくる。HDRの効果もしっかりしており、逆光時でも、かなり踏ん張る。

夜間の画質も申し分なく、高画質なケンウッドという定評は変わらない。ただし、リアはスモークガラス越しということもあり、夜間撮影での解像度は若干下がる。

一方、取り付けと使い勝手ではやや難を感じる部分があった。本機には安全運転支援機能が搭載されているが、キャリブレーション(調整)の設定ができるのは上下方向のみ。左右方向は本体の取り付け場所で決めるため、ガイドどおりにすると、実際には取り付けづらい位置が適正となってしまった。また、リアカメラは、角度の調整が前後方向しかできない。操作スイッチも、従来よりも凹凸感がなくなったため、手探りで操作すると間違えることが頻繁にあった。

基本的に画質が良好なモデルだけに、画質以外でさらになる進化を期待したい。

設置性:7点(10点満点)

リアカメラの角度設定は前後しかできない。安全運転支援のための、キャリブレーション設定がいま一つ。

フロント昼間画質:9点(10点満点)

隅々まで鮮明な映像を見せてくれる。ドライブの思い出として残すにも、満足できるクオリティといえるだろう。

フロント夜間画質:9点(10点満点)

暗くなっても鮮明さはあまり変わらない。HDRが効いているのか、ライトの間から見えるナンバーも視認できた。

リア昼間画質:8点(10点満点)

鮮鋭感のある美しい映像が確保されており、後続車の周囲を含め、ナンバーまでもしっかり判別できる。

リア夜間画質:7点(10点満点)

夜になると、ノイズが増えることはないが、スモークガラスの影響を受け、解像感は甘くなる。色合いは良好だ。

操作性:7点(10点満点)

メニューや操作スイッチなど基本的にわかりやすいが、スイッチの形状に難があり、手探りで操作しづらい。

⇒【ドライブレコーダーのおすすめはコレ】全9モデルの採点結果はこちら

※価格は記事作成時のものです。

解説/会田肇 (自動車評論家)撮影/河野公俊

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