ドライブレコーダーの人気9モデルを、都内を走行テストして比較した。今回は2カメラ型の「セルスター工業 CSD-790FHG」で実走テスト。フロントカメラは高感度のソニー製CMOSセンサー搭載。安全運転に効果的な「GPSお知らせ機能」にも注目だ。設置性、フロント昼間画質/夜間画質、リア昼間画質/夜間画質、操作性の6つの項目を10点満点で採点したので参考にしてほしい。
ドライブレコーダー最新モデル実走テスト
セルスター工業 CSD-790FHG
フロントカメラは高感度のソニー製センサー搭載で暗所に強い
実売価格例:3万7740円
記録解像度:1920×1080
画角:対角141.8°
記録メディア:microSD16GB付属
モニター:2.4型
GPS/HDR
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●リアカメラ
記録解像度:1280×720
画角:対角127°
取り締まりポイントも知らせてくれる
フロントカメラに採用したソニー製センサーのSTARVISは、監視カメラ用の裏面照射型CMOSで、暗所撮影に優れた能力を発揮するセンサーとして評価が高い。画素数はフルHD。本機は、先行して発売されたCSD-750HGと基本的に仕様を同じとするモデルで、これにリア用カメラを追加したセットモデルとなっている。
そのリアカメラは、画素数が100万画素とHD記録にとどまるが、映像をチェックした限りでは条件のいい昼間であればシャープさも十分あり、フロントに大きく見劣りする印象はない。ただ、さすがに夜間は解像感が甘くなる。
一方、フロントカメラは昼夜を問わず安定した映像が記録でき、同社がソニー製センサーにこだわるのもうなずける。ただ、トンネルを出たときや、ライトを照射した部分での白飛び現象は発生する。
操作は、タッチパネルによる直感的なものだが、画面下にある操作アイコンはかなり小さめだ。いったんメニューを開けば、それ以降のアイコンは大きめとなる。ただ、感圧式であるため、押しにくさはある。
特筆すべきは、ビューワーアプリの出来のよさだ。前後の映像が同時に再生でき、キャプチャーも簡単で、マップ表示もワンタッチで行える。
「GPSお知らせ機能」は、レーダー探知機で培った同社らしいもの。方向までは対応していないが、オービスなどの取り締まりや安全運転ポイントを知らせるなど、初めての土地でも何かと便利な機能ではある。
設置性:8点(10点満点)
フロント昼間画質:8点(10点満点)
フロント夜間画質:9点(10点満点)
リア昼間画質:6点(10点満点)
リア夜間画質:5点(10点満点)
操作性:8点(10点満点)
⇒【ドライブレコーダーのおすすめはコレ】全9モデルの採点結果はこちら
※価格は記事作成時のものです。
解説/会田肇 (自動車評論家)撮影/河野公俊