ドライブレコーダーの人気9モデルを、都内を走行テストして比較した。今回は「パイオニア VREC-DH700」で実走テスト。前後の撮影は、別売のバックカメラを組み合わせて実現する。駐車監視機能や、急加速や急減速への危険挙動録画機能にも注目。設置性、フロント昼間画質/夜間画質、リア昼間画質/夜間画質、操作性の6つの項目を10点満点で採点したので参考にしてほしい。
ドライブレコーダー最新モデル実走テスト
パイオニア VREC-DH700
大きめの筐体で使い勝手は良好。フロントは高解像度記録
実売価格例:2万3500円(リアカメラは1万249円)
記録解像度:2304×1296
画角:対角132°
記録メディア:microSD16GB付属
モニター:2.4型
GPS/WDR
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●リアカメラ
記録解像度:720×480
画角:対角非公表
別売のリアカメラとの接続が難しい
やや大きめに感じる筐体に2.4型モニターを搭載。その下には操作スイッチが配置され、モニター上のメニューバーに沿って操作できる。本体のサイズが大きめなので、この操作はしやすい。メニューの階層もわかりやすく、初めて使う人にも優しい設計といえる。
フロント映像の解像度は、スペックどおり確かに高い。コントラストも高く、映像として見るのにも満足できるクオリティだ。画角も広めでフロントウインドー越しの様子はほぼ収めきる。夜間はややノイズが乗るものの、解像度はそれほど落ちず、発色も十分だ。また、本機には別売の偏光フィルター(実売価格例2630円)を追加することも可能で、フロントガラス面への反射を抑止することが
できる(今回のテストでは未装着)。
一方、リアカメラの画質はVGAレベルの解像度しかないため、お世辞にもいいとはいえない。夜間では、特に画質レベルが下がってしまうが、それでも近づいた車両ナンバーを読み取れる解像度はある。
そして、本機で何より残念なのは、リアカメラへの電源を別に取らなければならないことだ。シガーライターへの接続手段も用意されていないため、接続手順はかなり煩わしくなるし、配線を隠す手間も余計にかかる。すでに装着済みのカーナビのバックカメラと組み合わせるのであればいいが、ドラレコ単体での2カメラにはちゅうちょする。フロントカメラの画質は良好だけに、早急に2カメラセット品への対応を期待したいところだ。
設置性:4点(10点満点)
フロント昼間画質:8点(10点満点)
フロント夜間画質:7点(10点満点)
リア昼間画質:5点(10点満点)
リア夜間画質:4点(10点満点)
操作性:9点(10点満点)
⇒【ドライブレコーダーのおすすめはコレ】全9モデルの採点結果はこちら
※価格は記事作成時のものです。
解説/会田肇 (自動車評論家)撮影/河野公俊