大きな災害が発生すると、通信基地局の損壊や回線の混雑などが原因で、携帯電話がつながらない状況になりやすい。大手通信キャリアでは、家族や知人の安否を確認し合える「災害用伝言板」を運用している。格安スマホでは「災害用伝言板(web171)」などを利用するといい。
災害時は「安否確認サービス」などを利用して連絡を取り合おう
大きな災害が発生したケースでは、通信基地局の損壊や回線の混雑などにより、携帯電話がつながらない状況になりやすい。そんなときのために、大手通信キャリアでは、家族や知人の安否を確認し合える「災害用伝言板」を運用している。
例えばドコモなら、「災害用キット」という統合アプリをインストールしておくといい。このアプリには、わかりやすい「災害用伝言板(簡易版)」が搭載されているので、初めての人でも画面のガイドに従うだけで、メッセージを登録したり、探している人の安否を確認したりできる。なお、auなら「au災害対策」アプリ、ソフトバンクなら「災害用伝言板」アプリがある。
格安スマホには「災害用伝言板」がないので、ネット上の「災害用伝言板(web171)」や「J-anpi」を利用するのがいいだろう。

ドコモの「災害用キット」は、災害時に役立つサービスを統合したアプリ。プリインストールされている機種もあるが、それ以外はApp StoreかPlayストアで入手可能(ソフトバンクの「災害用伝言板」も同様)。なお、auの「au災害対策」は、iOS用はApp Storeで、Android用は「au Market」で入手できる。

「J-anpi」は、ドコモ、au、ソフトバンクの「災害用伝言板」だけでなく、報道機関やGoogleなどの情報まで横断して安否情報を検索できるサイト。しっかりブックマークしておきたい。
監修/国崎信江(危機管理アドバイザー)

危機管理教育研究所代表。女性・母親として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱。テレビ出演・講演など、精力的な活動を行っている。
取材・文/生島保(フリーライター)