「停電なのに電池が無い!」キャンドゥ「電池不要の手回しLEDライト」が想像以上に防災時に頼れる件

防災

非常時の灯りが確保されていないと不安になりませんか? 筆者はすごく不安です。夜中の災害で、灯りが確保できなかったら、と思うと本気で怖くなります。そんな筆者がキャンドゥでみつけたのが『「もしもの時」の電池がいらないLEDライト』。手回し100回で約10分光るというので試してみました。

「暗いは怖い!」ブラックアウトの後遺症なのか?

二重三重に灯りが確保されていないと不安になる

箱から取り出した「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」。装飾性はほとんどなく非常に実用本位のシンプルなデザインです。

筆者個人は、単純に100円ショップの変わったアイテムが好きなだけだと思っているのですが、筆者は灯りを確保するアイテムが大好きです。普通に懐中電灯はもちろん、電池がなくても発光するケミカルライトや、ソーラーパワーなど、さまざまなアイテムを購入して、実際に使い、多くのものをレビューしています。

 

ですが、実際にところ冷静になってみると、日本である程度の規模で災害が起きても、携帯電話のライトで対応できる程度の時間しか、停電は起きないのが一般的でしょう。筆者も、頭ではそう思っています。

 

しかし、2018年9月6日3時に発生した北海道胆振東部地震と、それに伴う大規模停電(ブラックアウト)を経験しているためなのか? 二重三重に灯りが確保されていないと不安になるのです。

箱の側面には「2種類の充電方法」が解説されており「ダイナモ充電」では100回回せば、約10分間点灯すると明記されています

この大規模停電の際も、筆者の自宅は1日程度で停電が解消していますし、被害らしい被害もありませんでした。それでも、大規模停電の影響により、あまりにも真っ暗になり、自宅周辺でこんな美しい星空を見たことがないというレベルの夜空を目撃したことの後遺症なのか、灯りを確保するアイテムが大好きなのです。

 

そして、そんな筆者が今回購入したアイテムはキャンドゥでみつけた『「もしもの時」の電池がいらないLEDライト』(税込1,100円)です。手回しによるダイナモ充電とソーラー充電でLEDライトが点灯します。2WAYでの充電が可能で1,000円ちょっとと非常にコストパフォーマンスの高い商品になっています。

100回回せば、約10分光る

最後の最後に頼りになりそうな手動式発電

ダイナモ充電用のハンドルは、写真のように本体の裏側に折りたたまれて収納されています。これを取り出して、回し発電する構造です。

北海道胆振東部地震は夜中の3時に発生し、生まれてはじめて経験するレベルで自宅が揺れ、その後に大規模停電で電気が消えました。ちなみに地震が発生した、その時は周りの住宅で一斉に灯りがついたので、停電は発生していなかったのです。

 

そして、筆者はスマートフォンの充電も中途半端で、モバイルバッテリーは充電されていない。懐中電灯には乾電池が入っていないことに気付いたのです。また、太陽光充電の可能なガジェットの充電が行われていないのはいうまでもありません。

 

まさに、災害は突然やってきますし、人間なんてだいたい、その突然のために常に準備をしておくことができないのです。その教訓からか、筆者は災害が起きてからでも、なんとかなる、もしくは災害用に用意してなくても毎日使う備えが大好きです。

発電・充電用のハンドルを取りだしたところです。このハンドルを時計回りに回すと、電力が発生し、充電が行われます。

そういった意味では「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」のように、災害が起きてからでも、ハンドルをグルグル回してダイナモで充電する手動式発電は起きてからでもなんとかなるタイプの備えといえるでしょう。

 

ただし、気になるのが本当に充電されるのか? そして、現実的な労力で、それなりの時間使用することができるのか? です。いくらハンドルをぐるぐる回して、汗だくになって充電しても、ほとんど動かなかった非常用ラジオなどの苦い思い出が筆者にはあります。

 

ですが「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」のパッケージには大きく100回回転させると約10分点灯すると解説されています。

 

これを信じて、実際に100回回して、その後の点灯時間を計測してみました。ちなみに「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」のハンドルを100回回すのに掛かる時間は約50秒。なぜなら1秒間に2回転が推奨されているためです。

1秒に2回転くらいを目指して、ハンドルを回しているところ。撮影のために片手ですが、実際には両手で持って回した方がよいです。さほどの重労働ではありません。

100回回して「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」に装備されたLEDライト6個中3個を点灯させて、光が消えるまでの時間は以下のとおり。

1回目 15分オーバー
2回目 15分オーバー
3回目 15分オーバー

パッケージには100回回して約10分と書いてあるのですが、100回回した後3灯で点灯させておくと、電気が減ると少しずつ暗くはなるものの15分を超えても完全には消えません。どこをもって消えたか判断するのは、とても難しい。そのため「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」が100回回して手動発電で光る時間は余裕で10分を超えるといえます。素晴らしい結果です。

 

なお、50秒ハンドルを回すと10分以上光るので、約1時間光らせるには、その内5分くらいはハンドルを回せばいいわけです。ハンドルを回すのに必要な力は、思った以上に大したことがないので、意外と小さな力で十分に使えるだけの光量が得られる印象を受けました。

 

窓際に置いておけば少しは光るのでは?

放置しておいて、いざという時に光ればラッキー

「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」の上部にはソーラーパネルが搭載されています。筆者はおまけ機能くらいに思っていたのですが……。

「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」には、ダイナモ充電機能のほかにソーラー充電機能が装備されています。このライトにはLED6個装備されており、電源スイッチを押すと6灯点灯、もう一度押すと消灯、さらに押すと3灯点灯、その後に押すと消灯、また押すと6灯点灯……がループする仕組みになっています。これで明るさの調整が可能です。

 

そしてソーラー充電については、6灯点灯については約1時間ほど直射日光に当てると、約5〜8分ほど点灯、3灯点灯の場合は約4時間ほど直射日光に当てると約1時間点灯すると解説されています。

 

ここで重要なのが、直射日光であることです。ガラス越しなどではなく、直射日光と明記されています。ガラス越しの光では、ソーラーパネルの効率が低下し、充電されないことも珍しくないのです。とはいえ、現実問題、屋外に放置することもできないでしょう。

操作系は本体に「電源スイッチ」が1つだけです。そのため、これを複数回押すことで、3灯点灯と6灯点灯を切り替えて明るさを調整します。

仕方ないので、筆者は「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」の置き場所を窓際と決めて、1時間ほど放置した後、3灯点灯でどのくらい点灯するか、試してみました。北国の我が家は断熱の2重ガラスなので、ソーラーパネルにとって環境は最悪です。

 

それでも、日の当たる窓際に1時間放置すると、3灯点灯で30分ほどLEDライトが光りました。時間が経つと弱くなり、どこで切れたか判断するのは難しいのですが、30分後にもほんのりと光っていました。これについては予想以上の結果といえるでしょう。期待していなかっただけに、なにか得した気分です。

一生使わなくても、安心感だけで十分

わずか1,100円ですべてがダメでも、あれがあると思えるアイテム

我が家の窓際に配置された「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」。おそらく活躍することはないと思いますが、あるという事実から高い安心感が得られます。重要。

「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」のダイナモ充電も予想以上に優秀でしたし、ソーラー充電も筆者の期待以上でした。普通にUSB充電とかでも点灯すればいいのに、とも思わないこともありませんが、事情があるのでしょう。

 

そして、おそらく我が家の窓際に配置され、もしものときに備えている「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」ですが、筆者は一生使うことはないと確信しています。なぜなら、本当に災害が起きたとしても、おそらく毎日枕元に置いているスマートフォンのライトでほとんどのことは解決するでしょうし、モバイルバッテリー、ポータブル電源、ケミカルライト、乾電池などがあり「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」に頼らなくても、きっとトラブルは解決すると確信しています。

 

それでも「「もしもの時」の電池がいらないLEDライト」は、もしもすべてがダメでも、これがあるといった安心感が得られるという意味では非常に優れたアイテムといえます。そういった意味では、実用性というよりも心の安定のためのアイテムともいえますが、わずか1,100円で非常時の心の安定が買えるなら、コストパフォーマンスも最高といえるでしょう。お守り代わりに1つ購入しておくのもおすすめです。

 

<公式サイト>
キャンドゥ https://www.cando-web.co.jp/

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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