台風や地震の時の停電で活躍する防災アイテムが「ポータブル蓄電池」だ。しかし、大きくて邪魔になるため押し入れにしまったままという方もいるだろう。いまやポータブル蓄電池はここまで進化!防災のプロがおすすめするのは「シーンズPG-223」だ。 シンプルなデザインと1.8キロの軽量ボディに注目だ。
ここまで進んでる!防災アイテム最前線
今回は「ポータブル蓄電池」
数々の被災体験を教訓に、防災アイテムは日々進化を続けている。ここでは、防災アイテムの最新事情と注目の製品をクローズアップする。
蓄電池なのに軽くてスマート!
取り上げるのは、シーンズのポータブル蓄電池、PG-223です。その魅力は、何といってもデザインでしょう。ポータブル蓄電池は、台風や地震での停電時に便利なアイテムですが、大きくて、決してオシャレとはいえないデザインが多く、購入後、押し入れにしまったままという人も少なくないようです。
それだと、いざというときすぐに使えず、電池残量不足で役に立たないなんて事態にもなりかねません。その点、PG-223は、一見ランタンかと思うようなスマートなフォルムで、リビングや寝室でも違和感がなく、1.8キロと軽量で、持ち運びも楽。小型ですが、液晶テレビなら約4時間、扇風機なら約17時間も動かせます。
ポータブル蓄電池
シーンズ PG-223
●実売価格例/9万6984円
●サイズ/幅98mm×奥行き98mm×高さ286mm
●重量/1.8kg
●定格出力/200W
●充電時間/約6時間
LED、UPS、ソーラー対応と機能がスゴい!
また、UPS(無停電電源装置)機能がついているので、パソコンのバックアップ電源としてふだん使いができるのもうれしいところ。日ごろから電源に接続しておけば、常に満充電状態になるので、非常時にも安心して持ち出せます。LEDライトも備えていて、急に停電したときにも便利です。
また、オプションの専用ソーラーパネル、PGSL-28を使うと、バッテリーを使い切っても自力で蓄電できます。そのため、大きな災害で停電が長引いても、太陽光さえあれば何度でも使えるんです。このソーラーパネルも、かなり高性能なアイテム。USB出力も装備しているので、直接スマホなどにつないで充電することもできます。できれば、セットで用意しておきたいですね。
防災生活の心得
家にいるとき、もし大きな地震が起こったら?
地震などの災害は、いつ起こるかわからないので、いざというときの対応をふだんから考えておくことが必要です。では、家にいるときに大地震が起こったらどうすればいいか。
まず、すぐに危険な物から離れること。室内で危険なのは、倒れてくる家具と、割れて飛散するガラスです。リビングにいるとき大きな揺れを感じたら、家具が倒れても下敷きにならない位置に素早く移動します。
家具が倒れる方向に動くと下敷きになるおそれがあるので、脇に移動しましょう。ふだんから「地震が起こったらこちら側に逃げよう」と考えておくことです。
もちろん、窓際から離れることも大切。寝室の場合、眠っているとすぐに反応できないので、家具が倒れる位置には寝ないようにして、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼りましょう。
※価格は記事作成時のものです。
■監修/国崎信江(危機管理アドバイザー)
■取材・文/生島保 (フリーライター)イラスト/早川修