新4K8K衛星放送の(右旋)といわれる電波は、すでにBSや110度CSを受信しているなら、4Kチューナー内蔵テレビ、あるいは4Kチューナー+4K対応テレビで視聴可能。しかし(左旋)電波の4K放送や、NHKの8K放送は、新たにSHマーク付きの受信システムが必要となる。
新4K8K衛星放送の視聴方法
4K放送って、どうすれば見られる?
既存のBSと110度CS放送では、「右旋円偏波(うせんえんへんぱ)」(右旋)といわれる電波が使われているのだが、昨年末に始まった新4K8K衛星放送では、これに加えて、「左旋円偏波」(左旋)といわれる電波も活用される。
新4K8K衛星放送では、従来から使われている右旋円偏波に加えて、同じ帯域で偏波が逆の左旋円偏波(衛星から見て左回りの電波)も使われるようになった。
4K放送受信用のチューナーが必要
新4K8K衛星放送といっても、右旋で送られるチャンネルについては、すでにBSや110度CSを受信している家庭なら、4Kチューナー内蔵テレビ、あるいは4Kチューナー+4K対応テレビを用意すれば、視聴可能だ。
現在、4KテレビでBS放送が受信できていれば、4Kチューナーを導入するだけで、NHKと民放キー局5局、計6チャンネル(日本テレビは2019年9月開始予定)の4K放送が見られるわけだ。
・4Kチューナー内蔵テレビ
・4K対応テレビ+外付け4Kチューナー
左旋の受信にはSHマーク付き製品が必要
一方、ハードルが高いのが、左旋を使うチャンネルだ。具体的には、ザ・シネマ、QVC、ショップチャンネル、WOWWOW(2020年12月開始予定)のBS4K放送。それに、スカパー!のCS110度4K放送。さらに、NHKの8K放送もBS左旋だ。
これらは、新たにSHマーク付きの受信システム(アンテナやブースターなど)の導入が必要になる。また、条件が整えば、ケーブルテレビや光回線業者との契約でも視聴可能となる(左旋については夏以降に対応予定)。
さらに、まったく別の4K放送として、すでに「スカパー!プレミアムサービス4K」や「ひかりTV 4K」などがある。いずれも専用チューナー内蔵の4Kテレビ、あるいは4Kテレビと専用チューナーの組み合わせで視聴可能だ。
解説/藤原陽祐(AV評論家)