アンプ、CD、ラジオ、ネットワークプレーヤーと多彩な機能を一つにまとめたオーディオ機器が「ネットワークCDレシーバー」だ。好みのスピーカーと組み合わせて、シンプルなシステムを構築できる。マランツの「M-CR」シリーズは、コンパクトな本体に充実の機能を搭載し、音質面でも評価が高かったシリーズだ。そのM-CRシリーズが、第5世代の「M-CR612」に進化し、2019年4月下旬に発売される。
ネットワークCDレシーバーとは
音響機器ブランドのマランツは、ネットワークCDレシーバーの新製品「M-CR612」を2019年4月下旬に発売する。
本体カラーはシルバーゴールド/ブラックを用意。本体サイズはW280 x H111 x D303mm、重量は3.4kg。希望小売価格は70,000円(税抜き)
ネットワークCDレシーバーとは、一体型の本体にアンプとCDプレーヤー、AM/FMラジオチューナー、ネットワークオーディオなど、複数の機能をまとめた機器のことだ。
基本的に、スピーカーは別売となっており、好きなスピーカーを購入したり、愛用のスピーカーをつなげて、自分好みのシステムをシンプルに構築できる。
一般的なミニコンポでは、スピーカーがあらかじめ決められているのに対し、音質を大きく左右するスピーカーを自由に選べることが特徴の一つでもある。
ネットワーク機能が大幅強化、Amazon MusicやAWAにも新対応
マランツのM-CRシリーズは、コンパクトなネットワークCDレシーバーというジャンルにおいて、音質やデザインの面で評価が高く、進化を続けてきた定番ライン。マランツならではのサウンドやデザインをいろいろな意味で手軽に楽しめる。
M-CR612は、前世代となる「M-CR611」からコンセプトを継承、引き続き、CDやFM/AMラジオ、Bluetoothといった音源に対応し、ネットワークオーディオ機能を一段と強化した。
新機能として、HEOSテクノロジーを搭載し、Amazon Prime Music/Amazon Music Unlumitedや、AWA、Spotifyなどのストリーミングサービスにも新たに対応。
操作やセットアップは、スマホやタブレットの「HEOSアプリ」で行える。新たにAirPlay2にも対応。Amazon Alexaによる音声コントロールも可能となった。
パソコンやNAS、USBメモリーなどからのファイル再生では、最高24bit/192kHz PCM(WAV / FLAC / Apple Lossless)と、5.6MHz DSDに対応。多彩なハイレゾ音源を楽しめ、DSD再生は最高2.8MHzから5.6MHzへと強化された。
スピーカーの能力を引き出すパラレルBTLドライブ
M-CRシリーズは、4chスピーカー出力を搭載、A/Bと2系統のスピーカーを切り替える「マルチドライブ接続」や、ツイーターとウーファーをそれぞれ独立したアンプで鳴らす「バイアンプ接続」できることが特徴だった。M-CR612では、その機能を踏襲しつつ、バイワイヤ接続非対応のスピーカーでも高音質再生ができる「パラレルBTLドライブ」機能を新搭載。約2倍のスピーカー駆動力を実現したという。
他にも、デジタル回路やパワーアンプ回路において、上位製品で培われたノウハウやパーツを投入し、高音質化を追求。
ヘッドホンアンプには、新たにHDAM-SA2型ディスクリート高速電流バッファーアンプを投入、3段階ゲイン切り替え機能を搭載している。Wi-Fiは2.4/5GHzデュアルバンド(IEEE 802.11 a/b/g/n)で、新たに5GHz帯にも対応した。
【製品情報】
marantz(マランツ)
CDレシーバー
M-CR612 シルバーゴールド・ブラック
ダリ
ブックシェルフ型スピーカー
◆大坪知樹
オーディオやPCといった記事を多く手がけてきたが、ガジェットはもちろん白物家電、クルマ・バイク、模型や玩具、時計に服・靴など基本的にモノが好きな物欲系フリーランスライター。