2020年の東京オリンピックも迫り、今年の9月からはラグビーワールドカップの日本大会も開催。世界的スポーツイベントが目白押し。地デジ開始に合わせて購入した薄型テレビもそろそろ買い換え時といえそうだ。そんな今、買い換えするのにピッタリな薄型テレビを目的別に紹介。長く愛用できる優れた製品を見つけよう。

大画面の薄型テレビの選び方 

10年で中心サイズがプラス10型ずつ大きくなる

2011年の地上アナログ放送終了の頃、薄型テレビの標準的なサイズは32V型だった。それが、今では40V型以上のサイズが中心になってきている。ちなみに、薄型テレビが人気となりはじめた2000年頃のブラウン管型テレビは、20型クラスが中心で、29型といえば大画面の部類だった。

こうしてみると、薄型テレビは、およそ10年で、中心となるサイズがプラス10型くらいずつ大きくなっていることがわかる。
この理由は、薄型となることで設置スペースが小さくなったこともあるが、ブラウン管時代のSD(640×480ドットなど)解像度が、HD(1920×1080ドット)になったことが大きい。
現在では、4K(3840×2160ドット)が主流になりつつあり、高級テレビでは8K(7680×4320ドット)も登場している。

ラグビーやオリンピック、野球やサッカーといったスポーツは大画面で

映像の情報量が格段に増えているので、小さな画面では細かな情報まで識別するのが難しく、より大きな画面でこそ、豊かな情報量が味わえるのだ。
なにより、画面サイズが大きくなるほど、映像のスケール感や迫力が増し、臨場感豊かな映像を楽しめるようになる。
ラグビーやオリンピック、人気の高い野球やサッカーといったスポーツを楽しむにも、大画面の方がより楽しい。

これから買い換えるなら50V型以上がおすすめ

薄型テレビは、およそ7~10年が買い換えの周期と考えられており、ここまでの理屈で言うならば、32V型からの買い換えならば、およそ42V型あたりと考えるだろう。
しかし、今年買った薄型テレビを10年使うと考えると、50V型以上を検討するのがおすすめだ。

なぜなら、現時点で40V型クラスのサイズはすでに一般的な大きさであり、10年後には今の32V型のように、決して大画面とは言えないサイズになってしまう可能性があるからだ。
今、一気に50V型クラスのテレビを選んでおけば、10年経っても十分な大画面テレビでありつづける。つまり、10年ずっと満足度の高いままで使えるし、それこそ壊れるまで、より長く使うこともできるので、結果的にはローコストとなるかもしれない。

50V型以上の大画面テレビも現実的な価格に

筆者は、2009年に50V型のプラズマテレビを購入し、2017年に55V型の4Kテレビを購入したが、50V型クラスは今でも十分に大画面と言えるサイズで、プラズマテレビは今も現役で使用中。
手前味噌だが、当時は高い買い物だったとはいえ、結果的にはかなりお得な買い物だったと感じている。しかも、新しい55V型の薄型テレビの方が実際のサイズもコンパクトで、重量は一人でもなんとか持ち上がるくらいの軽さだ。この10年で、50V型以上のサイズはずいぶんと身近なものになったことも実感した。

機能や画質はもちろんだが、サイズが大きいと満足感は極めて高い。50V型以上の薄型テレビもかなり現実的な価格になってきたので、今から買い換えをする人には、10年後を見据えた「プラス20V型アップ」をおすすめしたい。

誰にでもおすすめできるスタンダード 
パナソニック
TH-49GX850

4Kチューナー内蔵!転倒防止スタンド付き

まずは、誰にでもおすすめできるスタンダードなモデル。
パナソニックのTH-49GX850だ。
4Kチューナー内蔵で、録画機能も備えるし、4Kコンテンツでは不可欠なHDR技術も、HDR10/HDR10+/HLG/Dolby Visionと、一通り対応。動画配信サービスにも幅広く対応するなど、ネット機能も充実している。
IPS液晶パネルを採用しているので、広視野角なことも魅力。大画面で、気になりやすい画面の端で映像が暗くなったり、色が薄くなるようなことも少なく、迫力のある映像を楽しめる。
内蔵スピーカーが、最新のサラウンド方式である「Dolby Vision」に対応しているので、映画などで臨場感豊かな映像と音を楽しめることも魅力だ。

画像: パナソニック TH-49GX850

パナソニック TH-49GX850

そして、もうひとつの特徴が、独自の「転倒防止スタンド」を採用していること。
スタンド内部に吸着式の固定機能が備わっており、ボタンを押すだけで、テレビ台に密着して転倒などの危険を大幅に防いでくれる。ボタンをもう一度押せば吸着を解除できるので、テレビを動かすときや掃除なども不便はない。
大画面となると、転倒による破損も心配になるので、長く愛用するならば、この機能はかなり頼りになるはずだ。

テレビ好きにおすすめしたい 
東芝
49Z730X 

地デジ放送を6チャンネル全録!最強録画テレビ

続いては、テレビ放送をたっぷり録画したいテレビ好きな人にオススメのモデル。
東芝の49Z730Xだ。
対応したUSB HDDを増設することで、地デジ6チャンネルを全録できる「タイムシフトマシン」を搭載。TVチューナーも、BS・CS4K放送は、裏番組録画が可能な2チューナーを採用。地デジ/BS/CSチューナーは「タイムシフトマシン」とは別に3チューナー内蔵するので、ダブル録画+視聴が可能。このほかに「スカパープレミアムサービス」用チューナーも内蔵し、テレビ放送を幅広く網羅している。
4K放送を含む魅力たっぷりのテレビ放送をぞんぶんに楽しめるし、主要な地デジ放送を全録できるので、毎週のテレビドラマやニュースなどをいちいち録画予約せずに好きなときに視聴できるのも便利。テレビ好きならば、たまらない機能を備えているのだ。

画像: 東芝 49Z730X

東芝 49Z730X

さらに、背面に大型のウーファーを内蔵した「レグザ重低音バズーカオーディオシステムPRO」の搭載も注目。高音質かつ重低音も迫力たっぷりのスピーカーを内蔵しているので、スポーツや映画などを存分に楽しめる。
このほか、高画質エンジンも最新鋭の「レグザエンジンProfessional」を搭載。
AIを採り入れた超解像技術などを採用し、地デジ放送から4K放送までさまざまなジャンルのコンテンツをより美しい映像で楽しめる。
こちらも、表示パネルはIPS液晶パネルで、直下型のLEDバックライトを組み合わせており、画質の実力もかなりのものだ。

大画面サイズを求める人におすすめ 
ソニー
KJ-65X9500G 

75V型や85V型も!大画面ならではの映像と音を満喫

今度は、より大きな画面サイズを求める人にオススメのモデルだ。
X9500Gシリーズは、85V、75V、65V、55V、49V型とサイズバリエーションが多く、サイズ中心でテレビを選びやすいモデルだ。
もちろん、機能的にもAndroid TV搭載で動画配信サービスにも幅広く対応。AIアシスタント機能で音声による番組検索など快適な操作性を実現している。

大きなポイントと言えるのは、ハイエンドモデルで採用されている高画質エンジン「X1 Ultimate」を搭載していること。より精密な映像処理で、地デジ放送も驚くような高精細さで楽しめるし、4K放送などでは大画面にふさわしい高密度な映像を表現する。
VA型液晶パネルと直下型LEDバックライトでコントラスト感も高く、くっきりとした力強い映像を楽しめる。

画像: ソニー KJ-65X9500G

ソニー KJ-65X9500G

サウンドも、スピーカーを画面下部のメインスピーカーに加えて、画面の両サイドの高い位置に専用のスピーカーを搭載した「アコースティック マルチオーディオ」を搭載。
大画面テレビでは、画面の下にあるスピーカーから音が出ていることがわかってしまうことが多く、映像と音の一体感が損なわれることが少なくない。そこで画面の上部にもスピーカーを設置して、画面から音が出ているような再現を可能にした。まさしく、大画面のために映像と音を練り上げた製品なのだ。

しかも、85V型、75V型では、液晶テレビの視野角を大幅に改善する技術「X-Wide Angle」を搭載した。
85V型や75V型となると、画面の前で見ていても、左右の端で視野角の影響が目立ってしまいがち。しかし、広視野角の実現で、かなり広い範囲でコントラストや、色の低下のない美しい映像を楽しめるようになっている。
画面の明るさでは有利な、液晶+LEDバックライトという構成もあり、明るいリビングでも美しい映像を楽しめるようになっている。ホームシアター志向の人や、より大きな画面サイズを求めている人は、ぜひとも注目してほしい。

有機ELの優れた映像と音を求める人におすすめ 
LGエレクトロニクス
OLED 55E9PJA 

透明なアクリル板に画面が貼り付けられたような美しいデザイン

自発光デバイスならではの高コントラストや、広視野角で話題の有機ELテレビも、ずいぶんと身近な存在になってきた。
その有機ELパネルの量産に世界で唯一成功したLGエレクトロニクスでは、高画質はもちろんのこと、極めて薄い有機ELパネルを活かした美しいデザインの製品をラインアップしている。
なかでも、OLED 55E9PJAは、透明なアクリル板に画面が貼り付けられたようなエレガントで美しいデザインを実現。
スタンド部分が手前にはみ出すこともなく、実にすっきりとした見た目になっているのが最大の特徴。大画面テレビとなると、室内での存在感が大きくなるのでデザイン性も重要になるが、インテリアとの調和しやすいデザインの良さは見事なもの。

画像: LGエレクトロニクス OLED 55E9PJA

LGエレクトロニクス OLED 55E9PJA

もちろん、高画質エンジンには、AI機能を採り入れた「第2世代α9プロセッサー」を搭載。
映像コンテンツに合わせて、AIが自動で最適な映像処理を行い、さまざまなコンテンツを最適な映像で楽しめるという。
HDR技術のDolby Vision、サラウンド技術のDolby Atmos対応で、臨場感豊かな映像と音も実現している。有機ELならではの優れた映像と音はもちろんだが、インテリア性までも求める人にはぜひともオススメしたい。

壁掛け専用ディスプレイ、厚みはわずか6mm

さらに、薄型テレビを壁掛けで設置したいという人には、まさに「壁に貼る」感覚で使えるOLED 65W9PJAもある。
4Kチューナー内蔵のコントロール部を、別体のDolbyAtmos対応のサウンドバータイプスピーカーに内蔵したモデル。
壁掛け専用で、ディスプレイ部の厚みはわずか6mmという、薄さを存分に活かせるモデルだ。価格は高価ではあるが、インテリア性に優れた大画面テレビとしては最有力候補と言える。

画像: LGエレクトロニクス OLED 65W9PJA

LGエレクトロニクス OLED 65W9PJA

高画質にこだわる人におすすめ 
ソニー
KJ-65A9G 

ソニーの有機ELテレビのハイエンドモデル

最後は、薄型テレビに最高レベルの映像と音を求める人のためのモデルだ。
ソニーの有機ELテレビのハイエンドモデル、KJ-65A9Gだ。
高画質エンジンは、ソニーでは最上位の「X1 Ultimate」。オブジェクト型超解像技術などを高精度に処理することで、情報量豊かな映像を実現。有機ELの高コントラストとあいまって、立体感のある映像が楽しめる。

これまでのソニーの有機ELテレビのフォトスタンド風のデザインから、スタンダードなスタイルのデザインとなり、一般的なラックなどでの設置スペースが小さくなり、設置のしやすさを向上している。
スピーカーは、画面から音が出る「アコースティック サーフェス オーディオプラス」を搭載。新規に開発した大型アクチュエーターを2基搭載し、背面にはサブウーファーも2基搭載した2.2ch構成のスピーカーとなっている。
DlobyAtmosにも対応し、映像と音が一体となった臨場感を大画面で存分に楽しめる。

ユニークなのが、内蔵のスピーカーシステムを、ホームシアターのセンタースピーカーとして活用できる「センタースピーカーモード」を備えていること。
AVアンプなどを使った本格的なサラウンドシステムを導入するときも、独自のスピーカーシステムを活用し、画面と一体となった音を楽しめる。
最高レベルの映像に合わせて、本格的なサラウンドシステムを組み合わせたホームシアターを考えている人には魅力のある機能だろう。

機能的にも、4Kチューナーを2基内蔵して、視聴と同時に裏番組の録画が可能で、Android TVならではの高機能や多彩な動画配信サービスへの対応も優秀だ。アプリの起動時間の短縮や、入力切替のしやすくなった新しいGUIなど、使い勝手の良さも充実している。

画像: ソニー KJ-65A9G

ソニー KJ-65A9G

まとめ 

新製品が今後も続々と登場。10年後まで見据えて良い買い物をして欲しい

ここでは、2019年春の各社の最新モデルを中心に紹介したが、今後も、夏のボーナス商戦に向けてまだまだ強力な製品が登場する予定。
テレビメーカー各社も、4K放送の開始に続いて、大きなスポーツイベントが始まることもあり、より魅力のある製品づくりに励んでいる。
こういう時期は、画質や音質はもちろん、機能や使い勝手も充実した製品が数多く登場する。そろそろテレビの買い換えを考えている人は、じっくりと各社の製品を吟味してほしい。

◆鳥居一豊
オーディオ、AVの分野で活躍するAVライター。専門的な知識をわかりやすく紹介することをモットーとしている。自らも大の映画・アニメ好きで自宅に専用の視聴室を備え、120インチのスクリーン、有機ELテレビなどを所有。サラウンド再生環境は6.2.4ch構成。

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