【高音質】オーディオのおすすめはコレ!逸品揃いの“推し”機8選

家電・AV

いくら消費増税が近いからといって、無駄なモノに手を出す必要はない。自分にとって本当に役立つモノ、生活を豊かにするモノをしっかりとした目で選び、手に入れるべきだ。そんな今、買うに値するオーディオの最新の名機とは? 「特選街」の執筆陣と編集部がズバリ選び出した。

『特選街』が選ぶオーディオのおすすめ「ザ・名機2019」はコレだ!

ベストバランス賞
機能や性能、操作性、使い勝手、価格など、あらゆる面において高次元でバランスが取れているモデル
アドバンス賞
そのジャンルの次のトレンドになりそうなコンセプトや、先進的な機能・技術などが投入されているモデル
コスパ賞
基本的な機能や操作性を備えつつ、そのジャンルにおいて、比較的手ごろな価格で購入できるモデル

『ビクター EX-HR99』コンパクトコンポ

スピーカーの振動板に木を採用した「ウッドコーンオーディオ」の15周年記念モデル。伝統ある「Victor」ブランドを冠した意欲作。CD再生ほか、USBメモリーのハイレゾ再生にも対応した。

ビクター EX-HR99
実売価格例:13万8240円

●本体部:幅279mm×高さ118mm×奥行き289mm、4.3kg
●スピーカー部:幅120mm×高さ161mm×奥行き264mm、2.2kg(1本)

スピーカーの振動板をはじめ、さまざまな部品に木を採用。実際に試聴したが、温かみのある音色は「木」ならではと思えるもの。

スピーカーの振動板に木を採用し、心地よく聴かせる

スピーカーは楽器でありたい、という考えから生まれた「ウッドコーンオーディオ」。スピーカーの振動板に木を採用したのが最大の特徴で、ほかにもドライバーユニットの背面やキャビネット内部に木材を用いて響きを整えている。

天然素材である木は、オーディオで大切な剛性と内部損失、すなわちナチュラルな響きを持ち、音楽を自然で心地よく聴かせてくれる。解像度を犠牲にすることのない、明瞭で艶やかな表現力はみごと。

独自の「K2テクノロジー」でCDをハイレゾ化する機能も優秀で、より温かみが増して、ボーカルもクリアで聴き映えするリッチなサウンドに。個性と音質を両立し、価格もリーズナブルな秀作モデルだ。

「独自の「K2テクノロジー」でCDをハイレゾ化する機能も優秀だ。」

鴻池賢三/AV評論家

『KEF LSX』ワイヤレススピーカー

KEF独自の同軸2ウェイ「Uni-Q」ドライバーを採用する、ハイレゾ対応のワイヤレススピーカーシステム。Wi-Fiやブルートゥースに対応し、スマホやパソコンの音源をスマートに再生。「Spotify」や「TIDAL」などの音楽配信も利用できる。

KEF LSX
実売価格例:16万1970円(ホワイトは14万370円)

●Wi-Fi:5GHz/2.4GHz IEEE 802.11a/b/g/n
●入力:最大 192kHz/24bit
●出力:96kHz/24bit(ケーブル)
●幅180mm×高さ240mm×奥行き155mm
●3.6kg(マスター)

カラーバリエーションは5色。それぞれの色みも英国の著名デザイナーの監修によるもの。ホワイト以外のモデルは、キャビネットをファブリックで覆う。

左右のスピーカーをWi-Fiでつなぐことでスッキリと設置できるハイレゾスピーカー

伝統あるKEFの高音質を引き継ぎつつ、設置性やデザインにもこだわり、住空間との調和も意識したライフスタイルに寄り添うスピーカーだ。キャビネットがファブリック素材で覆われているのも珍しく、まるで家具のようなたたずまいを見せる。

機能面では、Wi-Fiによるワイヤレス接続がトピックで、左右間もケーブルで接続する必要がない。左右それぞれのスピーカーがコンセントに届けばいいので、設置場所が自由になるほか、電源以外のケーブルは不要なため、スッキリと美しく見せたいリビングルームとも相性がいい。

存在を主張しすぎず、さりげなくおしゃれなサイズ感とデザイン。電源以外はケーブルの配線が不要なので、スッキリと見せたいインテリアとの相性もバッチリ。

そんなインテリア志向でありつつ、音質を犠牲にしていないのもKEF流。独自のUni-Qドライバーは、低域用ドライバーの中心に高域用ドライバーを配置する構造で、音像にブレがなく、定位がシャープで音場表現もリアル。ハイレゾ音源を再生すると、通常は埋もれがちな音や情報が引き出されて、濃密で滑らかなサウンドが展開される。

左右スピーカー間はLANケーブルで接続することもでき、さらなる高音質も追求できるので、こだわり派のデスクトップ用途としてもおすすめできる。本格的な高音質と使い勝手のよさ、インテリアとの調和も考え抜かれた洗練度の高さは素晴らしく、幅広い人におすすめしたい名機だ。

「単におしゃれなだけではない、マニアも納得の音作りはさすがKEF。」

鴻池賢三/AV評論家

『ソニー SRS-HG10』ポータブルスピーカー

Wi-Fiとブルートゥースに対応するワイヤレスポータブルスピーカー。Wi-Fi接続でハイレゾネットワーク再生や各種定額音楽配信のストリーミング再生もできる高機能と高音質で群を抜く。電池持続時間は最大12時間(ブルートゥース)。

ソニー SRS-HG10
実売価格例:2万3480円

●電池持続時間:最大12時間
●幅204mm×高さ62mm×奥行き60mm
●700g

他の追随を許さない音質はソニーの底力を感じさせる

数あるワイヤレスポータブルスピーカーの中で、「音質で選ぶなら、間違いなくこれ」といえるほどの高音質がポイント。

機能面ではWi-Fiに対応し、ネットワーク上のハイレゾファイルを、スマホアプリで選曲して再生することができる。コンパクトながら、ソニーの技術を凝縮した高音質はさすがで、ハイレゾ再生では深みのある低域が心地よく、明瞭で張りのあるサウンドは絶品。

発売から少し時間がたっているが、他の追随を許さないクオリティにソニーの底力を感じる。ブルートゥースもハイレゾ級コーデック「LDAC」に対応するほか、配信音楽やCD品質の音源、ハイレゾ相当に引き上げる「DSEE HX」機能でより繊細な高音質に仕上げる。

「深みのある低域と、明瞭で張りのあるサウンド。音質で選ぶならまさにこの一台だ。」

鴻池賢三/AV評論家

『アビオット TE-01d』完全ワイヤレスイヤホン

完全ワイヤレスイヤホンで高い人気を誇る気鋭のブランド「アビオット」の看板モデル。日本人の好みに合わせたチューニングや外観の美しさ、使い勝手のよさなど、開発者のこだわりを詰め込んだプレミアムモデル。

アビオット TE-01d
実売価格例:1万2960円

●電池持続時間:最大9時間
●充電時間:約2時間

日本人の聴覚特性に合わせたチューニングは高評価

アビオットは「Japan Tuned」を掲げ、日本人の聴覚特性に合わせたチューニングが売りの日本のブランド。その音質は評価が高く、新興メーカーながらシェアを大きく伸ばし、今では大手を凌ぐほどだ。

本機は、同ブランドの完全ワイヤレスイヤホン製品の中でも、機能や外観にこだわったプレミアムモデル。

クアルコム社のチップ「QCC3026」を採用し、混雑した環境下でも安定した接続性能を誇る。高音質コーデック「aptX」や音響設計と合わせ、迫力のある低域が持ち味の高品位サウンドを実現している。

一回の満充電で9時間利用でき、大容量充電池内蔵のケースはスマホへの給電も可能。完全ワイヤレスイヤホンの決定版だ。

「混雑した環境でも音切れしない安定性、高品位なサウンドなど、完成度の高い一品。」

鴻池賢三/AV評論家

『ソニー WH-1000XM3』ノイズキャンセリングヘッドホン

ソニー独自のデジタル技術を用いたノイズキャンセリングヘッドホン。ノイズを分析して自動で効果的なキャンセリング効果を発揮するのも強み。音質面でも評価が高く、最高峰との呼び声が高い。

ソニー WH-1000XM3
実売価格例:3万9070円

●電池持続時間:連続30時間(NCオン)
●充電時間:約3時間
●255g

独自開発の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」を搭載。プロセッサーの処理能力を大幅に向上させた。

外観、フィット感、音質と、全方位で最上級と呼べる逸品

ソニー独自の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」を搭載し、音質を犠牲にすることなく、業界最高クラスのノイズキャンセリング効果を実現。高精度なデジタル制御で、ノイズ音のみをねらい撃ちする。

飛行機、電車、車などの低音成分だけでなく、比較的周波数が高い人の声にも低減効果を発揮。さらに、ノイズキャンセリング効果が高いぶん、外音取り込み機能も充実。ハウジングにタッチするだけで周囲の音を聴くことができるほか、スマホと組み合わせれば、歩いているときや乗り物に乗っているときなど、状態を検知して聴こえ方を自動的に調整してくれる。

外観、フィット感、音質と、全方位で最上級といえるだろう。

「乗り物のノイズだけでなく、比較的周波数が高い人の声にも低減効果を発揮する。」

鴻池賢三/AV評論家

『クロスゾーン CZ-10』頭外定位ヘッドホン

ヘッドホン特有の頭の中で音が響く感じ(頭内定位)を解消したユニークなヘッドホン。自然な音の再現を可能にしたほか、装着感にもこだわるなど、心地よさを追求している。

クロスゾーン CZ-10
実売価格例:9万7200円

●密閉型ダイナミックステレオヘッドホン
●385g

着脱式のヘッドホンコードは専用のものを使う。標準プラグ(3.5メートル)とステレオミニプラグ(1.5メートル)の2本が付属している。

頭の外に音が広がり、自然で心地いい音を楽しめる

スピーカー再生に慣れた人がヘッドホンを使うときに感じるのが、「頭内定位」と呼ばれる音が頭の中で響く感覚だ。それを解消すべく、ヘッドホンでスピーカー再生に近い自然な音場を追求したヘッドホンが、このCZ-10だ。

人間が二つの耳で音の位置を認識する仕組みをヘッドホンの構造に採り入れ、ボーカルが目の前に現れるような自然な音場を実現。

CZ-10は上級機(CZ-1)の音質はそのままに、軽量化や低価格化を果たしたモデルで、サウンドも低音のエネルギー感を充実させ、若い人にも好まれる仕上げだ。

自然な音場はもちろん、音質も聴き心地がいい。重さを感じさせない装着感のよさもあり、長く愛用したくなる逸品である。

「ボーカルが目の前に現れるような自然な音場を実現。低音のエネルギーも充実。」

鳥居一豊/AVライター

『デノン DP-450USB』レコードプレーヤー

モダンなデザインの本体に新開発S字型トーンアームを搭載したミドルクラスのレコードプレーヤー。USBメモリーへのダイレクト録音機能を備え、パソコンを使うことなく手軽にレコードをデジタル化することも可能だ。

デノン DP-450USB
実売価格例:5万2820円

●駆動方式:ベルトドライブ
●カートリッジ:MM型(付属)
●5.6kg

フォノイコライザーを内蔵しているので、つなぐ機器を選ばない。レコードの再生終了に対応するオートリフトアップ&ストップ機能は、好みに合わせてオン/オフすることができる。

デジタル化機能も備える現代の本格レコードプレーヤー

デノンとしては10年以上ぶりとなる完全新規のレコードプレーヤー。

現代的な部屋にも似合いそうな本体デザインに目がいくが、針のトレース性を高めるためにS字型トーンアームを新たに設計し、基本性能を少しでも高めるために便利なフルオート機構をあえて外すなど、普及クラスながら本格派の仕様。

一般的なヘッドシェルが使えるので、市販品のカートリッジ(レコード針)を自由に交換できるのもポイント。針による音の違いを探りつつ、長く楽しめるだろう。

一方で、USBメモリーを差すとワンタッチでWAVまたはMP3形式でデジタル化ができるあたりも見逃せない。レコードをじっくりと、あるいは手軽にも楽しめる現代的な製品だ。

「デジタル化だけでなく、レコード再生機としての基本がしっかりしている。」

大坪知樹/フリーライター

『東芝 TY-AK1』CDラジカセ

CD/カセットテープ/ラジオ/メモリーと、さまざまなメディアを楽しめる現代のラジカセ。ハイレゾ音源も再生でき、カセットテープなど従来の音源を高音質化するアップコンバート機能も搭載している。

東芝 TY-AK1
実売価格例:2万3400円

●幅350mm×高さ126mm×奥行き218mm
●3.0kg

USBメモリーとSDカードに対応し、最高192kヘルツ/24ビットのFLACやWAVなどハイレゾ音源の再生も可能。

カセットテープの音をハイレゾ相当に高音質化して再生

ハンドル付きで持ち運びやすい本体に、すべての機能をオールインワンにしたラジカセだ。しかも、ただカセットテープが再生できるのではなく、ハイレゾ相当に高音質化して再生できるアップコンバート機能が特徴。

CDやラジオも高音質化でき、再生しながら切り替えれば、その効果がよくわかる。カセットテープもノーマルだけでなく、ハイポジテープに正式対応しているのが心強い。

USBメモリーやSDカードの録音・再生にも対応し、カセットテープやCDからワンタッチでMP3としてデジタル化できる。

また、最高192kヘルツ/24ビットまでの再生に対応するので、音楽配信などから入手したハイレゾ音源も楽しめる現代的な仕様を持つラジカセだ。

「多彩なメディアを一台で楽しめる。カセットテープはハイポジにも対応している。」

大坪知樹/フリーライター

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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