最近は、毎月定額を支払えば、そのサービスで提供されている全曲が聴き放題となる、定額制音楽配信サービスが人気となっている。日本レコード協会の統計でも、定額制は伸長という傾向がはっきり見て取れる状況。人気はAmazonの「Prime Music」だ。
音楽配信はサブスクリプションが伸長。人気はAmazonの「Prime Music」
ダウンロードするスタイルは減少傾向
CDのような物理メディアではなく、音源ファイルをインターネット経由で入手できる音楽配信サービスが登場してから20年以上が経過した。日本レコード協会の統計によると、2018年の日本における音楽コンテンツ市場は、CDなどの物理メディアは前年比9%減少、音楽配信は13%増で、まだ市場規模的には物理メディアのほうが大きいものの、メディア減、配信増という傾向はずっと変わらない。
音楽配信といえば、以前は「iTunes Store(アイ チューンズ ストア)」や「Mora(モーラ)」「レコチョク」など、曲単位やアルバム単位で好きな音楽を買ってダウンロードする、いわば買い切り形のサービスが主流だった。
しかし最近は、毎月定額を支払えば、そのサービスで提供されている全曲が聴き放題となる、定額制音楽配信サービスが人気となっている。日本レコード協会の統計でも、ダウンロード型の音楽配信は毎年減少、一方で、定額制は伸長という傾向がはっきり見て取れる状況だ。
定額制は、サブスクリプション型とも呼ばれるが、基本的には音楽ファイルをダウンロードせずに、インターネット上にある音源をストリーミング再生する。そのため、端末に保存する必要はないが、オフライン状態でも再生できるようダウンロードも可能(ただし、定額配信の契約を解除すると聴けなくなる)なサービスが多い。買い切りでは絶対にそろえきれないほど、たくさんの音楽が聴けることが魅力だろう。
サブスクリプション型は「Spotify(スポティファイ)」の無料プランのように無料で使えるものもあるが、月額980円前後の料金で聴き放題となるものが主流。多くのサービスでは、無料お試し期間も用意されている。
今、利用者が最も多いといわれているのは、Amazonの「Prime Music」で、これはAmazonのプライム会員(4900円/年)だと無料で使える点が大きい。すでに会員になっている人なら、ぜひ使ってみよう。
プライム会員であれば追加料金なしで聴ける
音源ファイルの管理もしなくていいから便利だね!
※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。
解説/大坪知樹(フリーライター)