トイレ、脱衣所など、冬の家の中で寒いところがありますよね。小型の暖房機が欲しいのですが、トイレ、脱衣所ともに長居をする場所ではありませんので、そのままにしてしまいがちです。このような場所で問題になるのが「ヒートショック」。ヒートショック対策にピッタリの暖房器具はないものか?と探し回ったところ見つけました。今回は、アイリスオーヤマのセラミックヒーターの話です。
部屋毎にエアコンのある時代だが・・・
令和の今、各世帯にエアコンはほぼ三台ある位普及しています。まあ、ワンルームもかなりあるので、ほぼ各部屋に一台あるのが普通というわけです。
しかし、日本らしいと思うには、その時代でも全館空調にはしないことです。このため部屋は暖かいのですが、廊下、トイレ、洗面所などは寒い。その上、日本人は寝間着でくつろぐことが多い。つまり薄着です。その薄着の状態で、寒いところに出ると、急激な温度の変化で身体がダメージを受けます。いわゆる「ヒートショック」です。
日本医師会によると、ヒートショックによる年間の死亡者数は1万4千人前後もいるそうです。厚生省が出している平成30年の総死亡者数は136万9千人。その中で交通事故は3532人だそうですから、その4倍の人が亡くなっているわけです。
ちなみに夏になる度に大騒ぎする熱中症は、1518人(6〜9月)ですから、冬のヒートショックでの死者数がいかに大きいのかが分かります。
これに対し、安くて有効な手段の一つ。それがセラミックヒーターです。
ヒートショック対策になる暖房器具の条件
ヒートショックに対して有効な暖房器具は、「即暖」です。オイルヒーターのようにじわじわとでは務まりません。
次に、メイン暖房のないちょっとした小スペースで使いますので、小型であることも必要です。
そして、そのスペースに入ったら即稼働が望ましい。人感センサー付きですね。
また、そんなスペースは幾つかあるわけで、できれば、スペース分だけ用意しても問題ない価格であればとなります。
ずいぶん条件を並べましたが、そんな暖房器具はあるのでしょうか?
実はあるのです。
アイリスオーヤマの「人感センサー付きセラミックファンヒーター メカ式 KJCH-126D」がそれです。
低価格でも侮れないその性能
まず、価格です。なんと5980円(税抜)です。「何コレ。」「何故?」と言いたくなる位の安さです。暖房器具の多くは熟した技術です。そのためにできる価格です。
そして、スゴいのは、「即温」。瞬時に暖かい風が出始めます。ビックリのスピードです。しかも人感センサーで動きますので、スィッチに触れることは必要ありません。ちなみに人感センサーは、2mで作動します。
しかも小さい。幅:24cm、奥:11.1cm、高:34.1cmです。ケーブル長も1.8mとやや長めですので、トイレ、洗面所などにラクラク置けます。
この小ささは、別の時にも大いにプラス。それは暖房機器は季節家電ですから、春〜秋はしまい込みます。そんな時でも邪魔になりことが少ないわけです。
さらに「転倒時自動OFF機能」「過熱防止機能」まで付いているので、いたれりつくせりです。
セラミックヒーターなどの弱点は電気代ですが、トイレ、洗面所などは、丸一日いうところではありませんから、気兼ねなく使った方がベターです。
まとめ
暖房器具は、多種多様。リビング、書斎、寝室、などで、ベストチョイスは異なります。今回は、ヒートショックが起こりやすいとされる小スペースに一番適しているということで、小型のセラミックファンヒーターを取り上げました。しかし、このアイリスオーヤマの仕様。価格も含めて、スゴーくナイスな商品です。
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。