バルミューダが満を持して初の黒物家電を発表。ティザーサイトの出現時から話題になっていたが、全貌はブルートゥーススピーカーだった。中高域が強めなサウンドバランスはボーカルがその場で歌っているかのように感じられる。サイズは、直径105ミリ×高さ188ミリ。
「しまった!」金田一耕助のように思わず駆け出し、そのまま飲み屋に駆け込み、勢いよく話したくなる!そんな事件な製品を毎月ファイリング。その事件性を“スゴ腕”家電探偵こと滝田勝紀が丹念に捜査して暴く!
解説者のプロフィール
滝田勝紀(たきた・まさき)
クリエイティブ・エディター&プロデューサーで、家電スペシャリストとして「All About」の家電ガイドを務める。30代男性向けのオフを充実させる電子雑誌『ds』編集長に就任。ドイツで開催される「IFA」ほか、海外展示会取材経験も豊富。
部屋でライブを疑似体験!光の演出が楽しめるブルートゥーススピーカー
バルミューダが満を持して初の黒物家電を発表。ティザーサイトの出現時から話題になっていたが、全貌はブルートゥーススピーカーだった。といっても、バルミューダなのだから、単なるいい音のスピーカーではない。
社長の寺尾玄氏は、音楽を楽しむことは耳で聴くだけではなく、身体全体で音楽を体験することだ、ということに改めて気づく。そこで注力したのが、ライブシーンを疑似体験できるような光の演出だ。
電源を⼊れると3基のLEDユニットに加え、周囲3ヵ所のLEDランプが点灯。鏡⾯仕上げの底部と、そこから真っすぐ伸びてスピーカーユニットを⽀える銅管の⽀柱がきらびやかに輝く。
今回の事件家電ファイル
バルミューダ
「BALMUDA The Speaker」
●直販価格3万5200円
縦型円筒デザインのブルートゥーススピーカー。77ミリ口径のフルレンジスピーカーユニットを配置。中高域が強めなサウンドバランスはボーカルがその場で歌っているかのように感じられる。
注目は、⾳楽を独⾃のアルゴリズムを使って0.004秒の速さで解析し、光の演出に変換する、「Live Light」というモード選択機能だ。アップテンポなロックや激しく踊れるEDMを聴きたいときには、「Beat」が最適。まるで⾃分の部屋がライブハウスのように、ダイナミックに光が明滅し始める。また、しっとりとしたジャズナンバーには「Ambient」、メロウなR&Bでロマンチックな雰囲気に浸りたいときには「Candle」を選ぶと、揺らぎのある光で落ち着いた空間を演出してくれる。
コアなミュージックラバーからアゲアゲなパーティーピープルまで、すべての⾳楽好きにおすすめできるブルートゥーススピーカーだ。
ココが事件だ!
まるでライブのような輝き
「Beat」モード
家に居ながらにして、ライブ会場にいるような気分になれる。光がダイナミックに明滅し、ボーカルの歌声が前に飛び出してくるサウンドバランスで、ライブ曲にピッタリ。
ココが事件だ!
曲に合わせて選べる三つの輝き
「Beat」に加え、程良い抑揚感にチューニングされた「Ambient」と、落ち着いた雰囲気の「Candle」を用意。輝きを演出する三つのモードを、気分によって上手に使い分けよう。
ココが事件だ!
中央に描かれた星印はロックスター
※価格は記事作成時のものです。
■解説/滝田勝紀