ソニーがコンパクトなポータブル型のBluetoothスピーカーの新モデルを発表。もっともコンパクトなSRS-XB23(市場想定価格 1万2000円前後)、ミドルサイズのSRS-XB33(市場想定価格 1万8000円前後)、さらにラージサイズで迫力ある音を楽しめるSRS-XB43(市場想定価格 2万3000円前後)となる。いずれも使い勝手の良さや防水などの耐久性を受け継ぎながら、新開発ドライバーユニットの採用でさらに音質を向上したモデルとなっている。
タテ置き、ヨコ置きができて、よりコンパクトに使えるSRS-XB23
もっとも小型のSRS-XB23は、デザインを一新。ボックス型から円筒型となり、ヨコ置きだけでなくタテ置きでも使えるようになった。狭いスペースに置いて使えるほか、モノラルモードを備えており、ノートパソコンの2本を両脇にタテ置きで設置してステレオ再生をすることもできる。
スピーカーユニットは、旧モデルの口径42mmユニットから、新開発の非対称形ドライバー(42×51mm)に変更。限られたサイズの中で振動板の面積を高めることで、音圧の向上と歪み低減を図る狙いだ。非対称形の形状は、円形をはじめ楕円形などのさまざまな形状のドライバーを試作・検討した結果、もっとも解像度が高く、クリアーな音質、音の広がりの良さといった点で選ばれたという。この非対称形ドライバー2個に加え、両サイドにパッシブ・ラジエーターも備える。
基本性能としては、デジタルアンプに同社独自の「S-Master」を搭載。さらに圧縮音源で失われた情報を復元する「DSEE」も備え、より原音に近い再生を可能にしている。Bluetooth接続時の音声コーデックが、SBCに加えてAACとLDACにも対応。高音質コーデックも備えることでさらに高音質な再生が可能になった。防塵・防水性能はIP67相当で、さらに防錆機能も加えて、屋外でも安心して使える耐久性を備えている。
サイズは幅76mm×高さ76mm×奥行き218mmで質量が約580g。バッテリー持続時間は約10~12時間。充電用端子はUSB C端子となった。このほか、ストラップが付属。浴室やキッチン、屋外などで手軽に吊り下げて使えるなど、さまざまな場所で手軽に使えるのも便利だ。カラーはブラック/ベージュ/ブルー/レッド/グリーンの5色。
ライティング機能やLIVE SOUND機能を強化したSRS-XB33
ミドルサイズのSRS-XB33は、ボックス型のボディに非対称形ドライバーを搭載。こちらもパッシブラジエーターは両サイドに備えている。デジタルアンプ「S-Master」の採用やBluetoothの音声コーデックがSBC/AAC/LDACに対応するのは共通。大きな進化はライブ会場のような臨場感を味わえる「LIVE SOUND」機能の進化。DSP処理による音の広がりをより豊かにし、左右方向だけでなく高さ方向へも広がりのある音を実現。すべての音を拡散させるのではなく、ボーカルの定位をキープしながら、そのほかの音だけを広げることを可能にした。クリアな音を臨場感を両立している。
ボディには、マルチカラーのラインライトとスピーカーライトを備え、音楽に合わせてライトが点滅するライティング機能を採用。また、SRS-XB33を最大100台まで接続できるパーティーコネクト機能も備え、連携しての再生時にはライトの点滅の動きもよりバラエティ豊かななものになっている。
サイズは幅246mm×高さ97mm×奥行き106mmで質量が約1100g。バッテリー持続時間は約14~24時間。防塵・防水・防錆性能やUSB C端子の採用などは共通だ。カラーはブラックとベージュの2色となる。
発泡マイカ振動板を採用し、2ウェイスピーカーを搭載したSRS-XB43
もっとも大きなサイズのSRS-XB43は、トゥイーターとウーファーによる2ウェイ・スピーカーを搭載。さらなる高音質と迫力ある音を実現したモデルだ。基本的な機能や性能はSRS-X33と共通で、ラインティング機能や「LIVE SOUND」機能なども備えている。
2ウェイ・スピーカーでは、ウーファーに上位モデルなどで使用されている発泡マイカ振動板を採用。形状も超楕円形として、より低音再生の向上や厚みのある音を実現した。高剛性化と軽量化を実現することでより質の高い音を実現した。トウィーターもウーファーに合わせて新設計されたものとなっている。
サイズは幅325×高さ123×奥行き117で質量が約2950g。バッテリー持続時間は約14~24時間。カラーはブラックとベージュの2色。
肝心な音の実力を高めることで、手軽に音楽を聴く楽しみを活性化
Bluetoothスピーカーはスマホで音楽を聴く人にとって身近な音楽再生機器といえる。今も人気の高いジャンルだが、それだけにさまざまなメーカーが参入し、競争は激しくなっている。そこでソニーは肝心な音の実力をさらに高めることで、ジャンルをリードしていくことが狙いだ。手軽に使えるだけでなく、より質の高い音になったことで魅力も大きくなっている。ぜひとも、一度自分の耳でその音を聴いてみてほしい。