50周年記念となる最新モデルでは、新たに「丹精仕上げ」を採用して米の甘みを引き出した。また、大きな液晶画面やボタンで操作もしやすく、毎日の手入れは内ぶた、内鍋だけで、内ぶたは食器洗浄機にも対応するなど、ライフスタイルの多様化にこたえてくれる一台だ。
「本土鍋」の高火力に加え、米の甘みやハリを引き出す50周年の「炊きたて」
1970年に登場したタイガー魔法瓶の炊飯器「炊きたて」シリーズ。その歩みをたどると、2006年に内釜に高い蓄熱性と遠赤効果を持つ本土鍋を用いた「土鍋IH」を採用。
2012年には、圧力IHを加えた「土鍋圧力IH」に進化。2019年には土鍋が生み出す高火力に加えて、力強く優しい泡立ちを実現した「土鍋ご泡火炊き」を採用するなど、改良を重ねてきた。
タイガー魔法瓶
土鍋ご泡火炊き JPL-A100
実売価格例:14万800円
50周年記念となる最新モデルでは、新たに「丹精仕上げ」を採用。丹精仕上げでは、まず、段階的に圧力をコントロールする「多段階圧力機構」によって、仕上げ段階の蒸らし温度を高く維持させながら優しく温度(圧力)を変化させ、米の甘みを引き出した。
さらに、新搭載の「ハリつやポンプ」によって高温蒸らし時の過剰な蒸気を取り除き、余分な水分をコントロールすることで、ご飯のハリも引き出している。ハリつやポンプは保温にも応用され、木製のおひつで保温するように内鍋内の湿度を調整し、おいしさを保つという。
本土鍋を内鍋に採用する圧力IH炊飯器。「土鍋ご泡火炊き」に加え、「丹精仕上げ」を採用し、米の甘みやハリを引き出す。少量でもおいしい「一合料亭炊き」にも対応。
ここ数年ニーズが高まり、各社が競っている「少量炊飯」にも力を入れている。2019年モデルから搭載された「一合料亭炊き」がご飯一膳分の0.5合炊きにも対応。これは、専用の土鍋中ぶたを用いて炊飯空間を小さくすることで、炊飯空間を1合や0.5合に最適化して炊き上げるというもの。
少量のご飯でもおいしく炊ける!
専用の土鍋中ぶたにより、少量炊飯時に内鍋内にできる余分な炊飯空間を解消。0.5合などの少量でも、最適な加熱を実現している。
そのほか、50種類の銘柄米の水分率やタンパク質、アミロースなどのデータを分析し、それぞれの銘柄に合わせて炊き分ける「銘柄巧み炊きわけ」も搭載した。
陶器の本場、三重県四日市市の伝統工芸品「四日市萬古焼」を使用。一般的な土鍋に比べて約2倍以上の強度があるという。
大きな液晶画面やボタンで操作もしやすく、毎日の手入れは内ぶた、内鍋だけで、内ぶたは食器洗浄機にも対応するなど、ライフスタイルの多様化にこたえてくれる一台だ。
※価格は記事作成時のものです。
◆テキスト/安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)