楽天モバイルが本格参入したことを受け、サブブランドと呼ばれるUQモバイルとワイモバイルが、料金プランを改定した。大手キャリアのメインブランドより割安で、音声通話やデータ量は、格安SIMとも呼ばれるMVNOより多く、バランスがいい。
スマホの料金を下げたいなら、UQ、ワイモバ、楽天で決まり!
2020年4月に楽天モバイルが本格参入したことを受け、サブブランドと呼ばれるUQモバイルとワイモバイルが、料金プランを改定。大手キャリアのメインブランドより割安で、音声通話やデータ量は、格安SIMとも呼ばれるMVNO(NTTドコモなどの大手キャリアから通信回線を借りて、自社ブランドとして販売する事業者)より多く、バランスがいい。
KDDI傘下のUQモバイル(※)は、楽天モバイルに対抗した「スマホプランR」を導入。3278円でデータ通信が月10Gバイトまで利用でき、容量超過後の速度も1Mbpsと、サイトを見る程度であれば十分。容量は無制限ではないが、全国につながるauエリアで見ると、ローミングが5Gバイトの楽天モバイルよりも多い。
(※ UQモバイル事業はUQコミュニケーションズから分離し、2020年10月1日からKDDIのブランドになった。)
ソフトバンクのワイモバイルも対抗。4048円の「スマホベーシックプランM」を10Gバイトに増量するとともに、容量超過時の速度を1Mbpsに上げた。10分の通話定額もセットになっているため、通話を考えると、料金水準はUQモバイルとほぼ同じだ。
そして、楽天モバイルは、現状では大手キャリアの対抗軸というより、サブブランドがライバルといえそうだ。料金プランは「Rakuten UN-LIMIT(ラクテン アン リミット)」一択。月額3278円で、自社エリア内であればデータ通信が使い放題になる。電話も、「Rakuten Link(ラクテン リンク)」アプリなら使い放題。一方で、自社エリアはまだまだ狭く、地下でもauのローミングに切り替わることは多い。
なお、ワイモバイルとUQモバイルは、容量を下げたより割安なプランも用意しており、ライトユーザーにはこちらがおすすめだ。
UQモバイル、ワイモバイル、楽天モバイルは大手と比べ、条件なしで安い
キャリア・プラン名称 | 高速データ通信容量 | 国内通話 |
UQモバイル スマホプラン S/R |
(キャンペーンで13ヵ月間1G/2Gバイト増量。 au ID取得などの条件あり) |
20円/30秒 通話オプション:月額550円で最 大60分間定額。月額770円で10分 以内通話し放題。月額1870円で 時間制限なしで通話し放題。 |
ワイモバイル スマホベーシック プランS/M |
(キャンペーンで1年間1G/3Gバイト増量) ※2~7ヵ月めは「新規割」で770円割引 |
10分以内の通話無料 |
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT |
データ無制限:3278円 (auローミングエリアは5Gバイトまで) ※キャンペーンで1年間無料 |
20円/30秒 「Rakuen Link」アプリ利用時、 通話し放題。 |
(参考) ドコモ・ギガホ |
30Gバイトまで:7865円 (キャンペーンで30Gバイト増量) ※dカードお支払割(187円割引)、みんな家族割(最 大1100円割引)、ドコモ光セット割(1100円割引) など、各種割引あり。 |
20円/30秒 通話オプション:月額770円で 5分以内通話し放題。月額1870 円で時間制限なしで通話し放題。 |
※価格は記事作成時のものです。
◆解説/石野純也(ジャーナリスト)