タコ足配線から卒業!エレコムの10in1ドッキングステーション「DST-100BPBK」でスッキリ快適環境へ

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ノートパソコンに周辺機器をどのくらい、つないでいますか? 筆者はノートパソコンを単体で使うのは持ち歩きのときのみ。それ以外はモニターにキーボードなど、フル装備状態。おかげで、周りはタコ足配線状態です。これを解決するためにエレコムの10ポートタイプのドッキングステーションを導入してみました。

わかっていたが、なかなか踏み切れなかった

ノートパソコンは軽いのにドッキングステーションが……

10ポートタイプのドッキングステーション10in1「DST-100BPBK」。直付けタイプのケーブルが約25.5cmなので、本体のサイズも想像がつくでしょう。

皆さんが旅行に行くときに必ず持って行く物はなんですか? 筆者はパソコンです。ノートパソコンさえあれば、旅行先でどんな仕事のトラブルが発生してもだいたい解決できます。逆に持っていないと不安で旅行に行けません。

 

筆者は、いまどき、そんなのあるの? と思われるタイミングでほぼ強制の社員旅行に参加したことがあります。このときは3泊程度の日程だったのですが、やたらと忙しくて同僚の全員がノートパソコンを持参しようとして、社長に社員旅行へのノートパソコンの持ち込みを禁止されたという出来事がありました。

 

ある意味、ノートパソコンさえあれば、社員旅行の最中だろうと、海外だろうと、どこでも仕事ができてしまうわけです。そのため、編集やライター、フォトグラファーといった職業についてから、ノートパソコンなしに出かけたことはほぼありません。というか、不安で出かけることができません。

持ち歩く際の大きさとのバランス、コストパフォーマンスなどを考えると、このところはだいたい13インチのMacBook Airを愛用しています。

1泊2日のキャンプにだって、ノートパソコンを持って行く筆者ですが、ノートパソコンのキーボードをそのまま叩いているのは出先のみ。自宅や職場などでは、往々にしてノートパソコンの拡張性の限界近くまで周辺機器を接続しています。

 

自宅や職場では、ノートパソコンのモニターにプラスしてモニターを複数枚、さらにお気に入りのキーボードやマウス、トラックボールなどの操作系をつなぎ、そのうえで外付けハードディスクやSDメモリーカードなどのカードリーダーなどをつなぐのが普通なので、当然ノートパソコンのUSB端子だけでは足りません。

問題点というか、不満は2つのUSB Type-C端子しか、機能拡張のための端子がないことです。当然、これだけでは圧倒的に不足します。

なお、筆者は基本的にMac派なので、所有しているMacBook AirにはUSB Type-Cの端子が2つあるだけです。足りるわけがありません。そこで筆者は、ノートパソコンの機動性やコンパクトさを損なわないコンパクトなドッキングステーションというか、USBハブのようなもので周辺機器をつないでいました。

 

しかし、フル装備状態では、USBハブやドッキングステーション1つでは拡張がうまくいかず、ノートパソコン本体の2つのUSB端子の2つともにドッキングステーションをつないだり、ドッキングステーションをつないだ先に、さらにUSBハブをつなぐといったタコ足配線で、さまざまな周辺機器をつないでいたわけです。

 

すると、当然のように、電圧が足りないのか? それとも接触が悪いのか? 原因はよくわからないのですが、うまく動かない周辺機器が出てくるのです。これがとても面倒臭いうえに、気持ちよく仕事ができないので、とても腹立たしい。

 

そして、周辺機器がうまく動かない度に、その原因を究明するのにも疲れたわけです。そこで導入したのが、10ポートタイプのドッキングステーション10in1「DST-100BPBK」です。実勢価格は約11,000円前後です。ある程度の大きさになることは許容して、すべてを1台で解決してくれるであろうドッキングステーションを導入してみました。

 

ドッキングステーション10in1「DST-100BPBK」を実際に使ってみた

確かにやや大きいが1台ですべて済むのは予想以上に便利

筆者がこれまで使っていたドッキングステーションやUSB HUBたち。単体で使う分には問題は発生しないのですが、複数を組み合わせて使うとトラブルが発生しやすくなります。

大きすぎるからイヤだと筆者が避けていたドッキングステーション10in1「DST-100BPBK」が実際にどのくらい大きいかというと、幅約135mm×奥行約54mm×高さ約16mmでケーブルを含みません。

 

最新の13インチMacBook Airが幅約304.1mm×奥行約215mm×高さ約11.3mmであることを考えると、ざっくりノートパソコンの1/8程度の大きさで、厚みはノートパソコンを超えていることになります。3.5インチの外付けHDDよりは小さいもののかなりの大きさといえます。

 

しかし、その大きさのおかげで「DST-100BPBK」はUSB PDの最大100Wに対応したUSB Type-Cポート×1と、データ通信専用のUSB 10Gbpsに対応したUSB Type-Cポート×1、USB 10Gbpsに対応したUSB-Aポート×2、USB 5Gbps(USB3.2(Gen1))に対応したUSB-Aポート×2、最大4K/60Hzにまで対応するHDMIポート×1、RJ-45(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)のLANポート×1、SDカードスロット×1、microSDスロット×1と合計10個のポートとスロットを搭載してます。

13インチのMacBook Airの上に「DST-100BPBK」を置いてみたところ。厚みについては、ノートパソコンよりも厚いのです。

そんなに使う? と思われる方もいるかもしれません。ですが、実際のところ、筆者の場合は、ノートパソコンの本体にUSB Type-Cコネクタが2つの場合、1つに「DST-100BPBK」を接続、もう片方のUSB Type-CコネクタはUSB Type-C接続の外付けモニター、「DST-100BPBK」のUSB PD対応のUSB Type-CポートにはACアダプター、USB 5Gbps(USB3.2(Gen1))に対応したUSB-Aポートにはキーボードとトラックボール、HDMIポートにはもう1台の外付けモニターを接続するまではデフォルトです。

 

このデフォルト状態で、残っているポートはUSB 10Gbpsに対応したUSB-Aポート×2とデータ通信専用のUSB 10Gbpsに対応したUSB Type-Cポート×1、SDカードスロット×1、microSDスロット×1、LANポート×1となります。

 

デジタルカメラの撮影後にSDカードから、外付けのHDDにデータをバックアップしようと考えるとUSB 10Gbps対応のUSB-AポートとSDカードスロットが埋まります。さらにスマートフォンやタブレットなどをつなごうと思えばUSB Type-CポートもしくはUSB-Aポートが埋まりますので、思ったよりも余裕のある状態ではありません。

「DST-100BPBK」の裏面には、それぞれのコネクタの転送速度などが印字されています。個人的にはもう少し大きく見やすく印字してくれるとうれしいのです。

また、筆者自身もいまさら有線のLANポートなんて使うの? などと思っていたのですが、先日伺ったオフィスはセキュリティ上の方針からWi-Fiの用意がなく、久しぶりに有線LANでノートパソコンを使用しました。

 

筆者の場合、AIボイスレコーダーやAI撮影ドローンなどもUSB充電であることもあり「DST-100BPBK」の10ポート/スロットがほぼ毎日埋まっている状態です。そういう意味では、ノートパソコンをギリギリまで拡張して使用する方には「DST-100BPBK」はとてもおすすめです。

 

「DST-100BPBK」を買い足そうかと思っている

ノートパソコンメインなら拠点ごとに配置しておきたい

最新の筆者の自宅での執筆環境。ノートパソコン本体のものを含めてモニターが3台、フルサイズキーボードとトラックボール、外付けHDDなどを常時接続しています。

個人差はかなりあると思うのですが、働くこと=パソコンを操作することになっている筆者のようなタイプの人間にとって、仕事用のパソコン環境はとても重要です。まともなパソコン環境を与えてくれない職場は、それだけで辞めたくなるレベルといえます。

 

そして、筆者は自宅の仕事場に設置したデスクトップパソコンをメインに、ノートパソコンは出先やオフィスなどで使っていました。要はサブだったのです。しかし、仕事環境が変わりメインとして新しいノートパソコンを導入したため、メインをノートパソコンに入れ替えようと考えています。

自宅での作業環境ではHDMI接続で2台のモニターをつないでいるのでドッキングステーションは2台です。またテンポラリー的にUSB端子に少し余裕を持たせています。

ノートパソコン1台をメインにしてしまえば、保守やメンテナンスをするパソコンも1台で済みますし、買い換えについてもノートパソコン1台で済むわけです。ただし、自宅の仕事場でも、オフィスでも、それぞれにノートパソコンにつなぐモニターやキーボード、トラックボールなどの周辺機器を用意する必要があり、当然ノートパソコンを持ち歩く必要もあります。

 

その際に、今回使用した「DST-100BPBK」も持ち歩く必要があるわけです。正直なところ結構面倒です。そのため、筆者は自宅の仕事場とオフィスのそれぞれに「DST-100BPBK」を配置しておき、「DST-100BPBK」は持ち歩かない体制を構築しようと考えています。

導入当初には、かなりコネクタ数に余裕があるように感じましたが、実際のところ空いているのはUSB Type-Cポートが1つだけです。

ある意味「DST-100BPBK」は2台購入してもよいくらい便利ともいえますが、コンパクトでスマートなMacBook Airのようなノートパソコンは「DST-100BPBK」などのドッキングステーションなしで十分な拡張性が確保できないので、ノートパソコンをメインで使おうと思ったら、必須のアイテムともいえるでしょう。

 

 

<公式サイト>
エレコム https://www.elecom.co.jp/

 

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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