どんなカメラバッグを使っていますか? 多くの方はバックパックか、ショルダーバッグのどちらかではないでしょうか? 筆者は当然、どちらも所有しているのですが、バックパックタイプのカメラバッグの機能性を劇的にアップしてくれる「OM SYSTEM × MILLET オリジナル ウェアラブル ショルダーフォトポケット」を実際に導入してみました。
「OM SYSTEM × MILLET オリジナル ウェアラブル ショルダーフォトポケット」とは?
ショルダーハーネスに取り付けると収納ポケットが5つ増設される便利アイテム

左右それぞれに上段と下段にストレッチメッシュポケットが1つずつ配置されており、左側の裏面にはジッパーポケットが配置されています。
カメラバッグをお持ちでしょうか? カメラや撮影が趣味という方なら、きっと1つくらいはお持ちでしょう。筆者はタイプや大きさなどが異なるカメラバッグを20個以上所有しています。車輪の付いた大型のローラーバッグタイプを除くと、ほとんどが肩かけのショルダーバッグタイプか、両肩に背負うバックパックタイプです。
バックパックタイプは両肩で背負うことができるので、カメラバッグの重さを分散でき、身体の片側にだけ負担がかかることないといった点では優れたカメラバッグなのですが弱点もあります。背中に背負っているので、背負ったまま中の機材を取り出したり、立ったままレンズを交換したりするのに不便なのです。

左側の裏面下部には写真のようにジッパーポケットが配置されており、なくしてはいけない小物などを入れておくのに便利です。
これに対して片方に肩にかけて使うショルダーバッグタイプは、肩にかけたまま、中のレンズを取り出したり、立ったままレンズを交換したりするのに優位です。ただし、片方の肩にかけて使用するので、身体の片側にだけ、負荷がかかるという弱点もあります。
一長一短があり、カメラバッグを持ったまま、長時間移動する場合はバックパックタイプ、移動自体はクルマなどで撮影地でしかカメラバッグを持たない場合はショルダーバッグタイプといった使い分けをしていることが多いようです。
ですが、山道での撮影や取材先での機動力を確保するためにバックパックタイプのカメラバッグを使用しているシーンでも、カメラバッグを下ろすことなく、立ったままでのレンズ交換などを容易にしてくれるアイテムが「OM SYSTEM × MILLET オリジナル ウェアラブル ショルダーフォトポケット」(以下、「ショルダーフォトポケット」)です。
ショルダーハーネスに装着して使用する
ストレッチメッシュポケットが4つ、ジップポケットが1つ増える

バックパックタイプのバッグのショルダーハーネスに写真のようなフックで「ショルダーフォトポケット」を取り付けます。
「ショルダーフォトポケット」はバックパックタイプのカメラバッグのショルダーハーネスに取り付けて、ストレッチメッシュポケットを4つとジップポケットを1つ増設するアイテムです。カメラバッグでなくてもバックパックタイプのバッグのショルダーハーネスにストラップなどで装着して使えます。
ショルダーストラップ(肩の付け根部分)やグラブループ(上部の持ち手部分)の形状によっては、取り付けられないことがあるので、購入前にOM SYSTEMのWEBサイト(https://jp.omsystem.com/outdoor/product/og_photopocket.html)で取り付け方法を確認しておきましょう。なお、MILLETのバックパック以外にも取り付けは可能です。

フックで上下をひっかけた後、3カ所の伸縮ゴム製のドローコードをショルダーハーネスに回して、しっかりと固定します。
実際に筆者は最近普段使い用として、もっとも気に入っているケンコー・トキナーのカメラバッグ「Sanctuary IV RT140」に「ショルダーフォトポケット」を装着して使用しています。
ショルダーハーネスの上下2カ所にフックをひっかけて留めた後、伸縮ゴム製のドローコードをショルダーハーネスに回して固定する構造です。「ショルダーフォトポケット」の長さもストラップで調整できるので、さまざまな形状のバックパックに装着でき、取り付けも簡単になっています。
ショルダーハーネスにポケットが増えるだけでとても快適
立ったままでのレンズが交換が劇的に簡単になる

最近筆者が普段使いのメインバッグとして使っている「Sanctuary IV RT140」に「ショルダーフォトポケット」を装着したところ。
バックパックタイプのカメラバッグのショルダーハーネスにストレッチメッシュポケットを取り付けるだけで、そんなに使い勝手がよくなるのか? と聞かれれば、撮影シーンによっては飛躍的といってよいほど、使い勝手は向上します。
理由は非常に簡単。ショルダーハーネスの上下に1つずつ、両側で計4つのストレッチメッシュポケットが増設されるのですが、このポケットに撮影時に使用したいレンズを予め入れておけば、バックパックタイプのカメラバッグを下ろさずに立ったままレンズ交換ができるのです。

実際に使用すると写真のような感じになります。レンズが立ったまま、簡単に出し入れできるので撮影の効率が飛躍的に向上して、とても快適です。
普段は標準ズームレンズを装着しているなら、ストレッチメッシュポケットに広角ズームレンズやマクロレンズを入れておけば、広角撮影やマクロ撮影に対応するためのレンズ交換は増設したストレッチメッシュポケットだけでできてしまうわけです。ある意味、バックパックタイプのカメラバッグ最大の弱点をカバーしてくれるしくみといえます。

実は35mm判フルサイズに対応するSigma 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryもフードを外せば上段のポケットに収納できるので、使い勝手はかなりいい。
ただし、注意したいのは「ショルダーフォトポケット」のストレッチメッシュポケットは、上段でM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II(Ø69.9×84mm)やM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO(Ø77.5×116.5mm)、下段はM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO(Ø63.4×70.0mm)やM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro(Ø56×82mm)といったサイズのレンズが収納可能です。ただし35mm判フルサイズ向けの大型ズームレンズや望遠レンズなどは入りきらないことがあります。
そのため「ショルダーフォトポケット」で使いたいレンズのサイズを予め確認しておく必要があります。OM SYSTEMのマイクロフォーサーズ向けのレンズでは、かなり大ぶりなレンズまでが収納可能ですが、35mm判フルサイズ向けのレンズを収納するなら、コンパクトなズームレンズや単焦点レンズを選択する必要があるでしょう。それでもカメラバッグをいちいち下ろせない撮影現場や取材先では非常に便利です。

写真のようにカメラ用ではない普通のバックパックに「ショルダーフォトポケット」に取り付けて、レンズなどを入れるのに使えるのも便利なポイントです。
また「ショルダーフォトポケット」の大きな利点は、そのとき自分が使いたいバックパックに付け替えることもできること。1つ持っておけば、さまざまなバッグに付け替えることができるのはもちろん、カメラバッグを買い換えた際も「ショルダーフォトポケット」を付け替えて、そのまま使うことができるのはとても便利です。
バックパックタイプのカメラバッグの機動力を活かしたまま、ショルダーバッグタイプのカメラバッグのように立ったままレンズ交換がしたいと思ったことのある方なら「ショルダーフォトポケット」の導入はぜひ一度検討してみることをおすすめします。
<公式サイト>
OM SYSTEM × MILLET オリジナルウェアラブルショルダーフォトポケット
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