XGIMI Halo(ジミーハロ)の売りは、設置の簡単さ。さらに、Android TV対応だから動画サービスやゲームなど多彩なアプリを使える。アカウント設定もスマホ連係で簡単に行えるので、操作に戸惑うこともないだろう。ポータブル型とは思えない精細な画質でうれしい。
今回のテストアイテムはこちらビーラボ XGIMI Halo
実売価格例:9万6800円
●プロフィール
ポータブル機では珍しいフルHD画素のDLP方式プロジェクター。光源は交換不要なLEDで、輝度も600〜800ANSI(アンシ)ルーメンと明るい。しかも、Android TV搭載で、ネット機能も充実している。
手軽に持ち運べるポータブルサイズで、前面には投写レンズとオートフォーカスなどのためのセンサーを内蔵。スピーカーも左右に内蔵している
SPEC
●システム/Android9.0●表示方式/DLP●標準解像度/1920ドット×1080ドット●輝度/600-800ANSIルーメン●端子/HDMI入力、USB2.0入力、ヘッドホン出力●通信/Wi-Fi(IEEE802.11n)、Bluetooth 4.2/5.0●スピーカー/5W×2●電源/AC100V●サイズ/幅113.5mm×高さ171.5mm×奥行き145mm●重量/0.9kg
オートフォーカスなど の採用で、設置が簡単
XGIMI Halo(ジミーハロ)の売りは、設置の簡単さ。オートフォーカスと4点キーストーン(台形歪み)補正を内蔵しており、設置すれば自動でピントが合い、歪みもほぼ調整してくれる。
正面だけでなく、斜めからの投写にも対応しているので、置き場所も選ばない。好みの画面サイズ(最大300型)になる位置に置くだけで、ほぼ準備完了だ。あとは、微妙な画面の歪みなどを手動で微調整すればいい。
設定操作はリモコンで快適
動画の再生中でも画質モードの変更や音量調整など、基本的な設定を素早く呼び出せる。付属のリモコンはシンプルながら使い勝手がよく、誰でも簡単に使える。
画面の明るさは十分で、昼間の明るいリビングでも、カーテンで外光を遮光するだけで十分に使える。コントラスト感のあるクッキリとした映像なので、液晶テレビを見慣れた目で見ても、大きな不満は感じないだろう。
4K入力に対応。内蔵スピーカーの質も高い
4K信号の入力にも対応するので、BDレコーダーをHDMI接続し、100型程度の画面サイズでUHD BDソフトを見てみたが、解像感に差はあるものの、2K表示としてはかなりの高画質。ポータブル型とは思えない精細さだ。色も鮮やかで、肌の色もしっかりと出る。ただ、暗部については、階調感の表現がもう一歩だと感じた。
HDMIケーブルで接続できる
本体背面には、HDMI入力とUSB入力、ヘッドホン出力がある。BDレコーダーなどのほか、ゲーム機などとも接続可能。ゲーム用の画質モードもある。
内蔵スピーカーは、低音感のしっかりとした音で、声も明瞭。音楽を聴いても、なかなか力強い音が得られる。外部スピーカーなしでも十分に楽しめる質の高い音である。
Android TV対応で、動画サービスやゲームなど多彩なアプリを使える。アカウント設定もスマホ連係で簡単に行えるので、操作に戸惑うこともないだろう。
「YouTube」で動画を見てみたが、操作のレスポンスも非常に高速で、動画の検索なども実にスムーズ。付属のリモコンで快適に操作できるほか、音声操作にも対応するなど、非常に高機能なプロジェクターだ。
おすすめ度…A⁺
ポータブル型とは思えない精細な画質。明るい映像なのでリビングでもOK
ココが〇
明るい画面に高コントラスト、色彩も豊かで非常にバランスのいい画質だ。DLP方式で気になる、色割れ現象(動きの速い場面などで3原色(RGB)の像が重ならず、それぞれ単色の像が見えてしまう現象で、「カラーブレーキング」「レインボーノイズ」などともいう。)が少ないのも好ましい。
ココが✖️
投写距離は、76型で約2メートルとやや長め。ただ、設置の自由度は高いので、寝室などでは正面設置にこだわらず、斜め投写で使うといい。
※価格は記事作成時のものです。
解説/鳥居一豊 (AVライター)