カップ焼きそばといえば、全国的には「U.F.O」や「ペヤング」が定番でしょう。しかし、筆者の住む北海道では、カップ焼きそばといえば「やきそば弁当」です。北海道限定商品のため、お土産の定番にもなっています。2020年はそんな「やきそば弁当」に「やきそば弁当 小樽あんかけ風」が登場。「お湯2回仕上げ!」が特徴のユニークなカップあんかけ焼きそばになっているので、みなさんにご紹介したいと思います。
執筆者のプロフィール
齋藤千歳 (さいとう・ちとせ)
元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラバッグなどのカメラアクセサリー、車中泊グッズなどの記事も執筆している。目下の悩みは月1以上のペースで増えるカメラバッグの収納場所。
カップ焼きそばであんかけ、しかもお湯2回仕上げ
今年は「やきそば弁当」登場からなんと45周年
北海道民にとって、カップ焼きそばといえば「やきそば弁当」です。筆者は長いこと東京に住んでいたのに、「やきそば弁当」が北海道限定であることを忘れていたほど,、北海道の日常生活になじんでいます。もしかすると、「やきそば弁当」がすっかり北海道土産の定番になった今も、多くの道民は「やきそば弁当」が全国区の商品だと信じているのではないでしょうか。
そんな北海道限定の「やきそば弁当」、今年2020年でなんと誕生45周年だそうです。実は筆者と同級生、そして、なんとライバルともいえる「ペヤング ソースやきそば」も45周年、同級生だといいます。蛇足ですが、「日清焼そばU.F.O.」は今年44周年、ひとつ年下だそうです。
2020年9月に登場した「やきそば弁当 小樽あんかけ風」
北海道では超定番のカップ焼きそばであるやきそば弁当には、さまざまなバリエーションがあります。2020年12月原稿執筆時現在、
「やきそば弁当」
「やきそば弁当 コク甘ソース」
「やきそば弁当 小樽あんかけ風」
「やきそば弁当 旨塩」
「やきそば弁当 たらこ味バター風味」
「やきそば弁当 ちょい辛」
「大判やきそば弁当」
「でっかいやきそば弁当」
がラインアップされており、もっとも新しい製品が「やきそば弁当 小樽あんかけ風」になります。
また、現在「やきそば弁当」シリーズのなかで唯一スープが付属しません。そして、唯一のあんかけ焼きそばで、お湯2回仕上げになっています。
「やきそば弁当 小樽あんかけ風」を作ってみた
作り方は3ヵ所に明記!しっかり確認を
カップ焼きそばのなかでも、特殊な作り方になる「やきそば弁当 小樽あんかけ風」には、パッケージ表面、パッケージ裏面、内蓋の表面の3ヵ所に、作り方が明記されています。
パッケージ表面の作り方解説は、最低限の流れだけ書かれています。実際に作るときには、ほかの解説を見ることをおすすめします。
パッケージ裏側の解説は、かなり詳細です。これをしっかり見ておけば失敗はないと思います。
せっかくなので、内蓋の解説も見てみましょう。内蓋では作り方を5ステップに分けていて、かなり丁寧な説明です。ここでも赤字で「あんかけの素はフタの上であたためない」の注意書きがあります。
それでは実際に作っていきましょう。内蓋を開けると、あんかけの素と、かやくの袋が入っています。
2つの袋を取り出します。
かやくの袋だけ開けて、カップの中に入れます。
カップの内側にある上の線まで、熱湯を注ぎます。
フタをして3分待ちます。このときにくれぐれも、「あんかけの素」をフタの上に乗せて温めてはいけません。また、のちほど再度170mlの熱湯を注ぐので、お湯の残りもチェックしておきましょう。
3分経ったら、湯切り口をはがしてお湯を切ります。
湯切りが終わったら、フタを全部はがして、今度は容器の下の線まで(約170ml)のお湯を注ぎます。
「あんかけの素」を、できるだけ均一になるように麵の上に掛けます。
とろみがつくまで30秒以上かき混ぜると完成です。
やきそば弁当 小樽あんかけ風を試食!
間違いなくあんかけやきそば!うまい!しかし、なにかが足りない……
完成した「やきそば弁当 小樽あんかけ風」ですが、予想以上にしっかりととろみも付いていますし、食欲をそそる香りもします。
しょうゆとオイスターソースを使った甘めのあんかけソースは、しっかりと麵にからみ、食べ応えもあり、十分においしい。しかし、なにかが足りない……。よくできているのに、パンチが弱いのです。
あんかけ焼きそばといえば「味変」!各種調味料を試す
あんかけ焼きそばといえば、「味変」でしょう。そこで、(1)からし、(2)ソース、(3)酢といった、味変の定番を試しました。
(1)からし
間違いなく合います。カップ麵としては優しすぎる味なので、からしを使うと味にパンチが出て、よい感じです。
(2)ソース
本来であれば、あんかけ焼きそばにはウスターソースだと思います。しかしながら、我が家の買いおきには、とんかつソースしかありませんでした。とんかつソースも、味がしっかり合っておいしいです。ただし、ウスターソースのほうが、より合うと思います。
(3)酢
最後は酢です。酢も、あんかけ焼きそばの味変の定番ですね。今回は、マイルドな黒酢を使ってみました。もちろん、おいしいです。特に、後半戦をさっぱりと食べたいときは、酢をおすすめします。
味の感想
「やきそば弁当 小樽あんかけ風」は優しくさっぱりした味で、とてもおいしく食べられます。
しかし、カップ麵に必要な「食べることが後ろめたいような味のインパクト」がないことも事実です。筆者の場合、カップ焼きそばを食べるときは、あの濃いソースにさらにマヨネーズを追加。ただでさえ高めのカロリーと濃いめの味を、よりバージョンアップします。「いけないとわかっているのに、やめられない」的な後ろめたさが、ある意味、カップ麵の醍醐味(だいごみ)だと思っているところがあります。そんな筆者にとって「やきそば弁当 小樽あんかけ風」は、少し優しすぎるのです。
ただ、くり返しになりますが、「やきそば弁当 小樽あんかけ風」は、カップ麺とは思えないレベルで、あんかけ焼きそばを完成させています。一度食べてみる価値はあります。
まとめ
限定発売の新商品でインパクト最強の北海道土産
「やきそば弁当 小樽あんかけ風」は、ほかの「やきそば弁当」と同じように北海道限定、しかも今年の9月に発売されたばかりです。さらに、その特殊な作り方も含めインパクトは最強。いま北海道のお土産にセレクトするなら、ノーマルの「やきそば弁当」よりも「やきそば弁当 小樽あんかけ風」でしょう。筆者も普段食べるならノーマルの「やきそば弁当」、お土産なら「やきそば弁当 小樽あんかけ風」を選択します。手軽な北海道のお土産で悩んだら、ぜひ「やきそば弁当 小樽あんかけ風」をセレクトしてみてはどうでしょうか。