今回はプチゲーマーの「母ライター」が、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の子ども向けのおすすめソフトをご紹介。新型コロナの影響でどこかへ遊びに行く機会も減ると、子どもは家の中で時間を持て余しますよね。親だって思うように外出できないのはストレスが溜まる上に、さらに子どもの「遊んで遊んで」攻撃にまいってしまう人も多いかと思います。そこでこの記事では、おうち時間を楽しく過ごせて、想像力や思考力を養えるNintendo Switchのゲームソフトについてご紹介します。
Nintendo Switchが知育に?
今現在、30〜50歳代の人の中には、「子どもにゲームをやらせる=悪」という認識がチラチラと頭をかすめる人もいるのではないでしょうか。自分たちが子供のころに親から「ゲームばかりしているのは悪いこと」と言われてきたから、というのも関係しているかもしれませんね。
たしかに、当時のゲームは単調でそのわりに難しくてイライラすることも多く、子供がギラギラした目でプレイをする様を見て、親世代は不安に思っていたのかもしれません。
しかし、今のNintendo Switchは、頭を使いながら好奇心や想像力を鍛えられるソフトが豊富です。私自身も実際にプレイをしてみて、「ゲームは子供にとって悪いことばかりではないかも」と感じる点が多くあります。
おすすめの子ども向けソフト5選
わが家では、子供にやらせてもとくに問題なさそう、と親が判断したソフトのみを子供にやらせています。その中でも、「これはどんな子供にもおすすめできる!」と思えた、知育効果の高いゲームソフトがいくつかありました。
(1)ニンテンドーラボ
ニンテンドーラボは、ゲームプレイをしながら子供の創造力と想像力を育てられるソフトです。付属のダンボールを組み立ててゲームをプレイします。
動く組み立て説明書を見ながらToy-Conを「つくる」。
Nintendo SwitchのJoy-ConとToy-Conを合体させて「あそぶ」。
作ったToy-Conの仕組みを理解してさらなるあそびをつくる「わかる」。
「つくる、あそぶ、わかる」を体験しているうちに、いつのまにか自分だけのあそびを発明できるかもしれません。
※本キットをお楽しみいただくには、Nintendo Sw…
この「ダンボールを組み立てなくては遊べない」というのがミソで、子供はゲームをプレイする前から工作を楽しめます。工作過程だけでも、作る→発見を何度も体験でき、子供にものを作る楽しさを教えることができます。さらにバラエティキットはそのゲーム内容も、子供の感性を育てるものばかりです。
たとえば「ピアノ」では、さまざまな音を組み合わせて自分だけの音色を作り出し、独創性と音楽感性を築けます。「おうち」では、3つのブロックを3つの窓にさして遊びます。どのブロックをどこの窓にさすのか、一緒にささっているブロックや窓の位置によって発生する現象が変わります。「これとこれを組み合わせたらどうなるだろう?」「ここにあのブロックをさすと、この現象が起こるな」と、想像力と記憶力を高めてくれるでしょう。
他の「バイク」や「釣り」、「リモコンカー」も全て工作が必要で、これらは家族みんなでも楽しめるゲーム内容です。
工作とゲームが楽しめるニンテンドーラボは、5種類のゲームが入ったバラエティキット以外にもVRキットやロボットキット、ドライブキットが発売されています。Nintendo Switch初心者でゲームにもほとんど触れたことのない方は、まずはバラエティキットからはじめるのがおすすめです。ゲームの種類がたくさん入っているためお得感もあり、Nintendo Switchでの簡単なゲーム操作を覚えられます。
(2)あつまれ どうぶつの森
今や知らない人はいないほど有名になったどうぶつの森も、子どものゲームプレイにおすすめです。残酷なシーンや描写は一切なく、のほほんと穏やかで優しい雰囲気のゲームソフトです。
どうぶつの森に「ゲームクリア」の概念はありません。自分だけの家や島を作って発展させ、住民や家具、街の景観を変えるとで、半永久的に遊べます。
Nintendo Switch設定の「通信制限」をかけなければ、離れているお友達の島に遊びに行ったり、自分の島に来てもらったりも可能です。そうしてお友達の島の出来具合を見て、自分の島にアイディアを活かしたり刺激をもらったりできます。
また、どうぶつの森は魚や植物、虫の名前を覚えるのにぴったりです。海にいる魚、河口にいる魚などを遊びながら覚えていきます。現実世界の時間ともリンクしているため、夜になれば空は暗くなり夜行性の虫が現れます。
自然をなにげなく学べるのは良いですが、「夜に出る虫を捕まえたい!」と子供がプレイへ執着してしまいがちなのが難点です。我が家では「夜の虫はお母さんが捕まえておく」といったふうに、親子でプレイをすることで子供に夜のゲームプレイを諦めさせています。
(3)世界のアソビ大全51
世界のアソビ大全には、世界中のボードゲームやカードゲーム、その他にもダーツやボウリングといったバラエティゲーム的なものが、全部で51種類も入っています。ボード・カードゲームでは頭を使って戦略を練ること、バラエティゲームではコントロール力やバランス力などが必要になるため、子供の脳を良い意味で刺激します。
コンピューターの強さ設定も柔軟で、「ふつう」レベルで小学生低学年でも勝てる程度です。そのためゲームに自信がつき、ますます「ルールや戦略を詳しく覚えたい」と意欲が湧いてきます。
なによりも51種類もゲームが入っているため、飽きません。これだけゲームが入って価格は4,000円程度、さらに遊び放題となればかなりお得だといえるでしょう。
世界のあそび大全は大人のおうち時間にもおすすめです。私は子供が寝たあと、晩酌のおともに世界のアソビ大全の中の「マンカラ」でよく遊んでいます。
マンカラはゲーム自体も楽しいですが、おはじきの美しい見た目とカランコロンという音が心地よく、寝る前の癒し時間にもぴったりです。
(4)ゼルダの伝説
筆者の周りで「Nintendo Switchを買ったんだ」という家があれば、必ずといっていいほどおすすめしているのが「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」です。
広大な世界を舞台に、どこに行くのも、何をするのも、冒険のすべてがあなた次第。
野生動物を狩って過ごすのか? 魔物を退治しに行くのか? 絶景ポイントを見て回るのか?
走る、泳ぐ、飛ぶ、登る、どこまでも広がる世界で思いのままに冒険を楽しめる。
Nintendo Switchなら、自宅のテレビでじっくりプレイした続きを外出中に楽しむなど、プレイスタイルも自由自在。
日本ゲーム大賞2017 – 大賞受賞。The Game Awards 2017 – Game of the Year受賞。D.I.C.E. Awards 2017 – Game o…
おすすめの理由は、単純におもしろいからというのもありますが、美しい世界観が大きな魅力なためです。
ブレスオブザワイルドはオープンワールドゲームで、世界の端から端まで何にも縛られず、自由に走り回れます。行く先々によって雪が積もっていたり紅葉が美しかったりと、ぼんやりと眺めているだけでも楽しめます。
闘いや謎解きの要素もあるため、子供も退屈しません。ただ、謎解きは大人でも悩むものがあり小学生には少し難しい可能性があるため、一緒にプレイをしてあげてください。
ブレスオブザワイルドでは、モンスターに大剣を振るったり、主人公が崖から落ちて体力を奪われたりとやや過激な描写もあります。走っている動物に矢を撃つと肉に変わるといった描写も、人によっては嫌悪感を示すかもしれません。しかし絵柄が優しくカラフルなため、残酷に感じることは少ない印象です。
野をかけ空を飛び、海を泳いでモンスターを倒して生きて行く。子供がイメージする「大冒険」をそのまま表現したようなゲームなため、子供のワクワクするような夢いっぱいの心を育てられるでしょう。
(5)いっしょにチョキっと スニッパーズ
スニッパーズではバランス感覚や協調性を学べます。ピンクのスニップと黄色のクリップは、お互いでお互いの体をチョキンと切って、形を変えられます。体の形を変えお互いの体に乗ったり降りたり、はたまた踏み台にしたりして、協力しあってステージのしかけを解いていきます。
子供はゲームクリアのために、「高さを作るためにはどうすれば良いのか」「ボールを最適な角度で飛ばすためにはどんな形の体にして、どう動けば良いのか」などを考えるでしょう。
大人なら何となくわかる感覚も、子供には難しい場合もありますよね。たとえば、ボールをこの角度に投げたらこの角度で落ちていく、といったものを大人は予測できますが、子供にはイメージしにくいかもしれません。
そういった感覚的なものを、スニッパーズを通して学習できます。また、友達や兄弟に「こう切ってほしい」「ここに乗ってほしい」など、口頭でお互いに説明をしなくてはなりません。イメージの共有がはかれないとクリアができないため、協調性の育成に効果的です。
思うように相手が動いてくれず、イライラしてしまうこともあるでしょう。「どう説明をすればわかってくれるのか」ということを学ぶ良い機会にもなります。
ゲーム中毒防止!「みまもり設定」
ゲームは子供の知育にも効果を発揮します。しかしゲーム自体があまりにも楽しくて、子供が夢中になりすぎてしまうかもしれません。宿題に見向きもしないでゲームに没頭してしまうと、親としては心配ですよね。
Nintendo Switchには「みまもり設定」というシステムがあります。みまもり設定はスマホと連動しており、子供のプレイ時間や通信の制限ができるものです。たとえば、ゲームは1日2時間までと決めているのであれば、みまもり設定も2時間でセットします。すると子供が通算2時間ゲームプレイをした瞬間に、ゲームが強制終了される仕組みです。
みまもり設定で強制終了されると、その日は親がパスコードを入れてみまもり設定を解除しない限り、ゲームをプレイすることはできません。ゲームをやりたくてもやれない環境を作り出せるため、子供も諦めるしかなくなります。
ゲーム以外の遊びもやらせよう
「Nintendo Switchを購入したら子供がSwitch以外で遊ばなくなった」という家庭も少なくないようです。わが家も例にもれず、Switchの楽しさにすっかり夢中になった息子はそれまで遊んでいたブロックやおもちゃに手を伸ばさなくなりました。
それどころか、Switchのみまもり設定でプレイが強制終了されると癇癪を起こす始末……。ひとつのことに夢中になるのは良いのですが、視野が狭くなってしまうと不安になるものです。
Nintendo Switch以外の楽しさを忘れてしまった場合、親の工夫が必要です。たとえば、ゲームが終わったあとにレゴで一緒に遊んであげれば、子供もレゴの楽しさを思い出してゲームに執着しにくくなるでしょう。Switchは楽しく知育にもおすすめですが、子供の「好きなもの」の数を増やしておくことも、忘れないようにしたいですね。
まとめ
おうち時間を充実させるのに、Nintendo Switchのゲームはとても役立ちます。楽しく家族で遊べるのはもちろん、子供の脳と感覚を鍛えられるため、プレイ時間にさえ注意をすれば良い効果をもたす可能性があります。ご紹介したゲームソフトは描写も優しく、高い知育効果が期待できるため、ぜひ購入を検討してみてください。