今回は電動インパクトドライバーについてご紹介します。DIYをもっと楽しく、快適にしてくれるアイテムの中でも、特にこだわりたいアイテムのひとつがインパクトドライバーです。特に、木工DIYなどにおいて、さまざまな用途で使用できる万能アイテムとなります。今回は、そんな電動インパクトドライバーの選び方や、おすすめのアイテムを5種類ほどピックアップします。
電動インパクトドライバーとは
まずは電動インパクトドライバーとはどういった工具なのかをご紹介します。
電動インパクトドライバーでできること
まず、電動ドライバーとは、電気の力によってネジ締めや穴開けをすることのできる道具です。電動インパクトドライバーもその一種で、モーターによる回転のみでなく、打撃を加えることによって、より高いパワーを発揮できるアイテムです。
なので、家具などの組み立ての際のネジ締めや、木工における穴開けも素早く行うことができます。強い力で締め付けなければならない場面や、素早く多数の穴開けやネジ締めを行わなければならないシーンで特に活躍してくれます。
「電動インパクトドライバー」と「電動ドライバー」の違い
単に電動ドライバーと言うと、打撃を加えず、モーターによる回転のみでネジ締めや穴開けをするものを指します。
通常の電動ドライバーは、打撃がない分だけパワーはインパクトよりも劣りますが、速度調整やトルク調整が可能なものも多いため、割れやすい材や、口径の小さな穴開けなど、繊細な作業に適しています。
DIY上級者の方の場合は、この2種類を使い分けていることも多く、一概にどちらの方が優れているとは言えません。しかし、インパクトドライバーの方がパワーが強い分だけ、家具の組み立てや簡単な木工がメインであれば作業を効率化しやすいと言えます。
電動インパクトドライバー選びのポイント
DIY人気の高まりなどもあり、電動インパクトドライバーも多くのメーカーから販売されています。そこで、続いては電動インパクトドライバー選びのポイントをご紹介します。
コード式とバッテリー式
電動インパクトドライバーの電源方式には、コード式とバッテリー式の2種類があります。コード式は、充電の必要がなく、使いたい時にいつでも使用可能です。電源が使える場所で長時間連続で使用した方におすすめです。
バッテリー式は、充電したバッテリーを使用することによってコードレスで使用できますので、屋外など、電源を確保できない場所での使用におすすめです。近年では、バッテリーの性能が向上し、短時間の充電で長時間使用できるものが増えていることもあり、バッテリー式が主流になりつつあります。
モード設定
さまざまな用途で使用したいのであれば、モード設定が充実したものを選びましょう。モデルによっては、打撃を作動させないモードなどが搭載されているものもあり、スイッチを切り替えることによって高いトルクをかけるパワフルな作業から、繊細な作業までこなせるものもあります。
電動インパクトドライバーのおすすめ5選
ここからは具体的に、インパクトドライバーのおすすめアイテムをピックアップしてご紹介します。
マキタ
MTD001
電動工具の老舗ブランドとして知られるマキタのエントリーモデルです。コンパクトかつ軽量設計なため初心者の方でも取り回しやすく、幅広い用途で使用できます。このエントリーグレードながら上位モデル譲りの設計ですので、パワーも耐久性も抜群です。バッテリーと充電器が付属して実売価格1万円台という価格も魅力的です。DIY初心者の方のはじめてのインパクトドライバーとしてもおすすめです。
DIY用に初めて購入される方に最適。
22~125mmの木ネジ(コーススレッド)の締め付けに対応。
14.4V(1.5Ah、Li-ionライトバッテリ)、
充電時間約35分、プラスチックケース付
回転数:0~2,400[回転/分]、打撃数:0~3,000[回/分]
1充電あたりの作業量(目安):約130本[木ねじ締め(ラワン) φ4.3×65mm]
※この製品は14.4Vライトバッテリ専用機です。他シリーズのバッテリは使用できません。
本機寸法:173×82×225mm(長さ×幅×高さ)
質量:1.3kg(バッテリ含む)
マキタ
TP141DZ
通常の「インパクトモード」のみでなく、繊細な作業ができる「ドリルモード」、電子クラッチによるオートストップが効く「ネジ締めモード」、回転と振動によってコンクリートの下穴あけ作業も可能な「振動ドリルモード」の4モードへの切り替えが可能なマルチインパクトドライバーです。より幅広い用途で使えるインパクトドライバーを求める方におすすめです。
ハイコーキ
FWH14DGL
マキタと並んで電動工具の定番メーカーとして人気の、ハイコーキ(旧ヒタチ工機)のエントリーモデルです。バッテリーは近年主流となっている18Vタイプではなく14.4Vタイプですが、トルクは十分で幅広い用途で使用できます。バッテリー込みで実売価格1万円前後という価格帯ながら作りもよく、コストパフォーマンスに優れたアイテムです。
六角軸二面幅:6.35mm
最大トルク:140N・m
回転数:0~2,600min-1 / 打撃数:0~3,200min-1
機体寸法(全長×高さ):166×221mm(BSL1415S装着時) / 質量:1.3kg(BSL1415S装着時)
蓄電池:[電圧]14.4V・[形名]BSL1415S・[容量]1.3Ah・[充電時間]約35分
充電器:[形名]UC18YKSL
BOSCH(ボッシュ)
GDR18V-LISN
プロフェッショナル向けの電動工具メーカーとしても名高いBOSCHのインパクトドライバーです。ミドルクラスグレードですが、18Vバッテリーが2つ付属して実売価格2万円前後という高いコストパフォーマンスを実現しています。サイズもコンパクトでバッテリー込みでも軽量なので、取り回しが楽で狭いスペースでも使いやすいのが魅力的です。
リョービ
BID-1110L
実売価格1万円以下なので、初心者の方でも気軽に購入することができるインパクトドライバーです。軽量なだけでなくグリップも握りやすいソフトタッチなので、長時間の使用でも疲れにくいのが魅力的です。
まとめ
インパクトドライバーは本格的なDIYを楽しむ上で欠かすことのできないアイテムのひとつです。用途に合わせて選ぶことができれば、DIYから家具の組み立てまで幅広い用途で使うことができます。定番アイテムだけあって選択肢もとても多いので、自分に合ったものを選んでみてください。