【AirPods Maxレビュー】6万円超えも納得のノイキャン性能と空間オーディオの再現力

家電・AV

アップルのオーバーヘッド型のワイヤレスモデル「AirPods Max(エアポッズ マックス)」は、作りがよく、音質もかなり優秀だ。ノイズキャンセルの精度や空間オーディオの再現力を考えれば、6万円超の価格は決して高くない。

今回のテストアイテムはこちらアップル 「AirPods Max」

実売価格例:6万7980円

●プロフィール

オーバーヘッド型のワイヤレスモデルだ。装着感を追求したデザインに加え、ノイズキャンセル機能、「空間オーディオ」といった機能を備える。iPhone/iPad以外の機器でも使えるが、機能が一部制限される。

スリムに収納できるケースが付属。収納すると超低電力状態になりバッテリーを長もちさせる。本体とケースは5色のカラーから選べる。

SPEC
●接続/Bluetooth 5.0●バッテリー/1回の充電で最大20時間の再生時間(アクティブノイズキャンセリングまたは外部音取り込みモードを有効にした場合)、5分間の充電時間で約1.5時間の再生時間●カラー/シルバー、スペースグレイ、スカイブルー、ピンク、グリーン●サイズ/幅168.6mm×高さ187.3mm×奥行き83.4mm●重量/384.8g

▲収納ケース(写真はスカイブルー)

ヘッドバンドの感触が柔らかく負担が少ない

AirPods Max(エアポッズ マックス)は、薄型でシンプルなフォルムが特徴的。装着感にこだわったデザインで、フィット感はとてもいい。メッシュ素材のヘッドバンドも、感触が柔らかくて装着時の負担が少ないし、形状記憶フォームのイヤパッドもよくできている。側圧はやや強めに感じるが、頭部全体をスムーズにホールドし、安定した装着ができる。

操作も簡単で、iPhoneやiPadとの接続はワンタッチ。以降は、ヘッドホンを頭に装着するだけで自動接続となる。また、ヘッドホンを外せば再生が停止する。

音量操作は、ハウジング部のツマミ(Digital Crown:デジタル クラウン)を回転させる操作で直感的に使えるのも好ましい。音声アシスタント「Siri」を使った操作も充実していて、通話も含め、使用感は実に快適だ。

機能的な操作ボタン

写真上側のボタンでノイズキャンセル機能の切り替えが、下側のツマミ(Digital Crown)で音量調整と再生・停止・スキップ、Siriの起動といった操作が行える。

専用設計のドライバー

専用に設計されたドライバーは強力なネオジウム磁石で駆動され、広い周波数帯域と低歪みを実現。クリアな再生音を獲得した。

ノイズキャンセルでも音質変化がない

ノイズキャンセルは、低周波の騒音だけでなく、声の帯域もよく消音し、圧迫されるような閉塞感もない。ノイズ除去のためのマイクは、外側に6個、内側に2個内蔵しており、優れたノイズ除去性能を持つことがわかる。ノイズキャンセルのオン/オフによる音質変化やS/N感の変化がないことも優秀。混雑した場所での音切れは、皆無ではないが、ほとんど気にならないレベルだ。

音質は忠実感の高い明瞭なもので、クラシックのオーケストラのような音数の多い楽曲も、個々の楽器の音を粒立ちよく再現する。音場の広がりもみごとだ。低音はパワフルでよく弾み、スケールの大きな音を楽しめる。

注目の空間オーディオは、バーチャルサラウンドの常識を超えたもので、真後ろの音を含め、あらゆる方向の音を立体的に再現。まさに映画館にいる感覚を味わえる。

おすすめ度…A

装着感が良好で、操作も実に快適。音場も広く、忠実感の高い音が聴ける

ココが〇
作りがよく、音質もかなり優秀なので、ノイズキャンセルの精度や空間オーディオの再現力を考えれば、6万円超の価格は決して高くない。

ココが✖️
空間オーディオはiPhoneなどが必須で、しかも「Apple TV」でのみ対応なのが残念。ほかの動画サービスやアプリでも対応してほしい。

※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。

※価格は記事作成時のものです。
●解説/鳥居一豊 (AVライター)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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