同じWi-Fi6なのに製品によって通信速度が違うのはなぜ?

ガジェット

Wi-Fi規格は、最大通信速度や周波数帯、機能などの「技術仕様」を定めたものだが、その仕様は、ある程度の幅を持って策定されている。つまり、その範囲内でならメーカーの裁量で製品開発できるため、それが実際の機器において、通信速度や機能面などの「性能差」になって現れている。

同じ規格でも、製品によって通信速度が違うのはどうして?

▶同じWi-Fi6でも4倍の速度差がある!

Wi-Fi規格は、最大通信速度や周波数帯、機能などの「技術仕様」を定めたものだが、その仕様は、ある程度の幅を持って策定されている。つまり、その範囲内でならメーカーの裁量で製品開発できるため、それが実際の機器において、通信速度や機能面などの「性能差」になって現れているのだ。

では、その性能差がいかにして決まるかというと、速度については「アンテナ本数」「ストリーム数」「帯域幅」によるところが大きい。アンテナ本数はストリーム数とほぼ同じ。いずれも、数値が大きいほど通信速度が速くなる。

例えば、Wi-Fi6の規格上の最大通信速度は9608Mbpsだが、これは8×8ストリーム、160Mヘルツ幅の組み合わせで実現される。現在、これは実際の製品としては存在せず、4×4ストリーム&160Mヘルツ幅などで実現する4804Mbpsが最速だ。こうしたハイスペックモデルを頂点としつつ、下位モデルではアンテナ本数やストリーム数、帯域幅が減っていき、ミドルクラスでは2402Mbps、エントリークラスでは1201Mbpsという通信速度の差が生じるわけだ。

Wi-Fi 6(5Gヘルツ帯)のアンテナ本数、ストリーム数、帯域幅と速度の関係

Wi-Fi 6ルーターのラインアップと通信速度の関係(バッファローの場合)

●解説/篠原義夫(ガジェットライター)

スポンサーリンク
ガジェット
シェアする
特選街web編集部

1979年創刊の老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とするWebマガジン「特選街web」( https://tokusengai.com/ )編集部。2023年6月よりブティック社運営。日常に役立つ知識、商品選びのコツから、お得な購入方法、上手な使いこなし方まで、読者の皆様の快適な暮らしをサポートする記事を作っています。

特選街web編集部をフォローする
特選街web

PR

【偏差値40からの医学部合格】吉田沙保里が受験の不安にタックル! 『京都医塾』が整体、ジムまでサポートする理由【PR】
受験は不安と緊張、この勉強方法で良いのかという疑念との闘い。中でも狭き門の医学部受験を、偏差値40の段階から独自メソッドで合格に導いてきたのが医学部専門予備校「京都医塾」です。完全オーダーメイドのカリキュラムに加え、食事、整体、運動面まで受...

PRニュース

【復興支援の絶品グルメ】生産者のさかな愛が生み出した絶品、三陸常磐の「海のうまいもの」がお取り寄せできる!【UMIUMART】
東日本大震災の被災地域における水産加工業等の復興を支援し、水産加工業等をサポートしている復興水産加工業販路回復促進センターが運営する「UMIUMA(うみうま)」は、三陸・常磐地域の生産者や加工会社を応援するブランドサイト。公式オンラインスト...

PRニュース