薄型でスリムなデザインと豊富なカラーなど、今までにないスタイルで人気のワイヤレスオーディオ「Stellanova(ステラノバ)」。音質面でも定評があったが、より高音質なモデルが欲しいという要望にこたえて登場した「Stellanova Limited(ステラノバ リミテッド)」を実際に試してみた。
今回のテストアイテムはこちらパイオニア「Stellanova Limited」
実売価格例:17万8000円
●プロフィール
USB DACアンプと、独自の非圧縮デジタル伝送を行うワイヤレスユニットがセットになったコンパクトオーディオシステム。回路を全面的に見直し、大半のパーツを変更することで、ノイズ低減や高音質化を実現した。
SPEC
【USB DACアンプ】●対応フォーマット/LPCM:最大192kHz/32bit、DSD:最大5.6MHz●周波数特性/5Hz~40kHz(-3dB)●定格出力/16W+16W(4Ω)●入力端子/3.5mmステレオミニ、光デジタル●出力端子/ヘッドホン(3.5mm)、サブウーハー(3.5mm)●サイズ/幅198mm×高さ33mm×奥行き147mm●重量/570g 【ワイヤレスユニット】●USB端子/USB2.0×4●サイズ/幅198mm×高さ33mm×奥行き149mm●重量/440g
機能面はそのままにより高音質化を追求
薄型でスリムなデザインと豊富なカラーなど、今までにないスタイルが人気の「Stellanova(ステラノバ)」。音質面でも定評があったが、より高音質なモデルが欲しいという要望にこたえて登場したのが、この「Stellanova Limited(ステラノバ リミテッド)」だ。
スピーカー出力とヘッドホン出力の向上を図り、大型スピーカーやハイインピーダンスのヘッドホンも駆動できる実力に仕上げている。電源部は、徹底した低ノイズ化を追求。D/Aコンバーター部では、低ノイズ化に加え、低ジッター化も実現した。さらに、製造工程では厳しい基準の品質管理を行い、ハンダ付けの温度管理までしているという。これまでのデジタルオーディオ技術、光ディスクドライブの開発・生産などで得たノウハウを結集した一台だ。
■スリムなサイズながら入出力端子が充実
ワイヤレスユニットに接続したUSB HDD内の音源を非圧縮で無線伝送し、USB DACアンプで高音質再生を行う仕組みは従来同様。アプリを使ってスマホの音源を保存したり、スマホへ音源を転送したりすることもできる。使い勝手のよさはそのままに、ハイレゾ音源などをより高音質で楽しめるようになった。独自のマスターサウンドリバイブ機能で、CD再生時の高音質化も可能だ(iOSのみ対応)。
■USB HDDやCDドライブも接続可能
奥行き感や空気感まで伝わってくる音
実際に試聴すると、S/Nが大幅に向上しているのがよくわかる。細かな音の情報量が増え、音場の奥行き感や空気感までよく伝わってくる。
スピーカーの駆動力もかなりのもので、低音を力強く鳴らし、オーケストラの演奏では個々の楽器の音を粒立ちよく聴かせる。ヘッドホンも力強い再生音で、S/Nのいい情報量のいっぱい詰まった音だ。コンパクト機とは思えない実力がある。
おすすめ度…A
低ノイズ化を徹底。小型サイズながら力強い音を聴かせる実力派コンポ
ココが〇
置き場所に困らないコンパクトなサイズで、本格的な単品コンポに迫る実力派だ。小型ながら、雄大なスケールのサウンドがみごと。
ココが✖️
ワイヤレスユニットとUSB DACアンプのセットでの販売なので、USB DACアンプだけが欲しいという人には割高感がある。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
※価格は記事作成時のものです。
●解説/鳥居一豊 (AVライター)