【布団乾燥機のおすすめ5選】梅雨のジメジメ対策にマスト!単身者向けや乾燥マットが不要なタイプが増加

最近の布団乾燥機は、乾燥マットが不要なタイプが増え、気軽に使えていい。梅雨のじめじめ対策として、象印マホービン「RF-FA20」、アイリスオーヤマ「FK-D1」、シャープ「UD-DF1」、ブルーノ「マルチふとんドライヤー」、日立「HFK-VS2500」をわかりやすく解説する。

目指せ!家電選びの達人今回の家電は「布団乾燥機」

「ニッチな家電」という印象のある布団乾燥機だが、近年は、外気環境への対策や、質の高い睡眠を得るためなどで市場が拡大。気軽に使えるコンパクトモデルが増え、ファミリー層だけでなく、単身者にも普及してきている。

監修◆中村 剛(なかむら つよし)
「TVチャンピオン」スーパー家電通選手権で優勝の実績を持つ家電の達人。家電製品総合アドバイザー。東京電力「くらしのラボ」所長。

一年中使える布団乾燥機

温めるだけでなく、湿気対策や衣類乾燥にも便利

冬はフカフカと温かく、梅雨・夏は湿気を飛ばしてサラッと清潔に、布団のコンディションを整える布団乾燥機。天候や時間帯を気にせずに自分の好きなタイミングで布団のケアができ、こまめに乾燥すればダニやカビの繁殖防止にも効果的。衛生的で心地いい布団で安心して眠ることで、睡眠の質が上がり、免疫力アップも期待できるだろう。

また、布団だけでなく、濡れた靴や衣類の乾燥、押入れの湿気取りなど、ほかの使いみちも意外に多い。特に、梅雨の時期には、家の中のじめじめ対策のお助け家電として、注目度が上がる。

布団乾燥機は、かつては布団に乾燥マットを広げて使うタイプが主流だったが、近年は、マットが不要な機種が人気となっている。マットの準備や片づけがいらず、送風口を布団の間に差し込むだけで使えるので、人数(布団の数)が多い家庭や、高頻度で乾燥させたい人も、負担なく使えるのがポイントだ。

そんな使い勝手に合わせるように、最近は、小型で使いやすいカジュアルな製品も増えてきた。さまざまなメーカーが、いろいろなタイプを出しており、バリエーションが拡大中だ。

最新布団乾燥機の特徴とトレンド

乾燥マットが不要になった!
2012年に象印マホービンがマットなしタイプを発売し、その後、定番化。マットの準備が不要で、すぐに使える手軽さが好評。

風量がアップし効率が向上!
風量をアップすることで、マットなしでも布団の乾燥が可能に。隅々まで風が届くよう、各モデルとも送風口に工夫をしている。

ダニ対策やニオイ対策もバッチリ!
湿気を飛ばして布団をカラッとさせることで、汗のニオイや、ダニ・カビの繁殖を抑制。イオンやアロマで消臭を行う製品もある。

衣類・靴の乾燥、暖房にも使える
温風を利用し、衣類や靴の乾燥、スポット暖房として活用できる製品が多い。専用のアタッチメントやフックにより、効率的に使える。

ここでは、誰でも手軽に使うことができ、しかも、独自の工夫が凝らされている注目5モデルの特徴を見ていこう。

各社が独自のこだわり風量アップ、ニオイ対策、デザイン志向などに注目

象印マホービン

2012年に登場し、マットなしタイプの先駆けとなった「スマートドライ」。本体上部の開閉式ノズルを開き、布団の中に差し込むだけで、手軽に使えるのが大きな特徴だ。

2020年10月に発売されたRF-FA20は4世代目となるが、品質や性能にこだわり、今も進化を続けている。本機では、基本構造から見直して、風の流れる経路や吹き出し口の構造を刷新。心臓部となるファンも改良して風量が30%増え、シングルサイズの乾燥時間が従来機種の約半分となるなど、グレードアップを果たした。

なお、使用時は、布団に埋もれるような格好になるが、誤って踏んでも壊れないよう、ヒーター部を鋼板部品で覆ったり、布団が本体にかぶさるとセンサーが反応するなど、安全面も配慮されている。

象印マホービン スマートドライ
RF-FA20
実売価格例:1万4420円

基本構造の見直しを行い、象印史上最大の風量とコンパクト化を両立させた新モデル。ホースやアタッチメントを使わず、本体のみで多彩に使える。

●消費電力(50/60Hz)/905W/910W
●コード長/約2m
●サイズ/幅230mm×高さ360mm×奥行き150mm
●重量/3.8kg

ホースやアタッチメントも不要で、開いて置くだけ

簡単セッティング

(1)本体を開く。

(2)送風口を敷き布団と掛け布団の間に差し込む。

(3)運転をスタートさせるだけの簡単操作。ホースやアタッチメント準備や片づけ不要シンプルに使える。

パワフル大容量
ファンから布団まで風が直線的になるよう構造を見直し、風量が大幅アップ。従来は60分かかっていたシングルの乾燥を35分に短縮した。

衣類乾燥・靴乾燥

本体上部のノズル部分は、角度を6段階に調整が可能。

対象物に送風口を向けてスイッチを押せば、70℃の熱風で乾燥を行う。

熱に弱い革製品などは、低温の送風モードで対応。


アイリスオーヤマ

扱いやすい小型ボディや2本のホースを持つツインノズルなど、機能重視の印象が強い「カラリエ」シリーズに、インテリア志向のモデルが登場した。曲線的&ウッディなデザインに加え、従来機では露出していたホースもすっきり収納できるようになり、部屋に出しっぱなしにしたいというニーズにこたえる。

パワーもしっかり確保しているほか、ノズル先端に立体フラップを付けることで布団の中に空間を作り、温風の広がりをサポート。また、本体には、高さ調節ができるノズルハンガーを搭載し、衣類乾燥時に使いやすいポジションにセットできるなど、使いやすいアイデアが随所に見られる。

アイリスオーヤマ
カラリエ FK-D1
実売価格例:1万5380円

累計販売台数400万台を突破した人気シリーズ「カラリエ」。パワーを持たせつつ、インテリア性にもこだわり、曲線的なデザインに仕上げた。

●消費電力/780W
●コード長/約1.9m
●サイズ/幅155mm×高さ335mm×奥行き260mm
●重量/3.4kg

立体ノズル、ノズルハンガーなど便利な機構を採用

立体ロングノズル
ホース先端の立体フラップが布団内に空間を作り、隅々まで温風を届ける。両サイドにフラップを付けることで安定感を確保した。

ハイパワーで温め
80センチのロングホースを採用。高さのあるベッドでも、布団中央にノズルが届く。780ワットのハイパワーで足元までしっかりドライ。

衣類乾燥
3段階に高さを変えられるノズルハンガーを搭載。送風したい場所に合わせて調整でき、衣類乾燥やスポット暖房に便利に使える。


シャープ

状を応用した「きのこアタッチメント」がユニーク。アタッチメントの先端に独自のカーブを持たせることで、遠くまで届く速い風を生み、布団の隅々まで温風がワイドに届くようになっている。

温風とともにプラズマクラスターを放出することで、布団の汗臭やカビ臭、加齢臭などの除去にも効果的。濡れた靴や衣類の乾燥をする際にも消臭効果を発揮し、すっきりと仕上げてくれる。

また、プラズマクラスターイオン発生器として使用できるのも、同社ならでは。空気浄化運転モードを使えばプラズマクラスターが送風され、トイレや浴室にこもったニオイの除去や、空気のリフレッシュに役立つ。

シャープ
UD-DF1
実売価格例:1万9210円

「きのこアタッチメント」で布団の隅々まで風を届ける
胞子を遠くに飛ばす、きのこの形状を応用した独自のアタッチメントを採用。プラズマクラスター技術を搭載し、高い消臭効果も期待できる。

プラズマクラスター搭載
プラズマクラスターと温風で、布団や枕の気になるニオイの消臭。ダニのフンや死がいのアレル物質の作用抑制効果も期待できる。

きのこアタッチメント
きのこが胞子を飛ばす仕組みを応用し、勢いを強めながら角度を広げて温風を放出。布団を隅々まで効率的に温める。

持ち運びも簡単
手に取りやすい設計で、片手で楽に持ち運べる。コンパクトなボディは、ベッドの下や棚にすっきり収納が可能。

靴乾燥
専用アタッチメントで靴を乾燥。プラズマクラスターの消臭効果で、汗を吸った運動靴のリフレッシュにも便利。

使いやすさのアイデアも多彩

サッと移動できたり、付属品を収納できたりと便利

ブルーノ

インテリアショップなどで売られ、ギフトとしても人気が高いマルチふとんドライヤー。コンパクトなボディは、縦置きにして収納することも可能。圧迫感のないナチュラルなデザインで、スペースの限られた一人暮らしの部屋でもすっきり置くことができる。

シンプル機ながら、靴乾燥やダニ対策モードなど、必要にして十分な機能を搭載。夏コースを選べば、布団乾燥後に送風を行い、布団を涼しく仕上げてくれる。

ハンドルが持ちやすいポータブル仕様で、移動にも便利。重さは1.4キロと軽量で、さっと出して気軽に使えるのがいい。

ブルーノ
マルチふとんドライヤー
実売価格例:1万3200円

インテリアになじむデザインで、操作も簡単
ナチュラルテイストに仕上げたコンパクトでミニマルな一台。布団や衣類乾燥のほか、スポット暖房としても使える。立てた状態で省スペースに収納可。

●消費電力/500W
●コード長/約2m
●サイズ/幅360mm×高さ225mm×奥行き115mm
●重量/1.4kg

簡単セッティング

(1)使用時は、本体に収納されているノズルを伸ばす。

(2)送風口に布団をかぶせてスイッチをオン。

(3)ダイヤル操作で、季節や天候、用途に合わせた仕上がりが簡単に選べる。

衣類・靴乾燥
縦置きにすればホースが上向きになり、衣類乾燥やスポット暖房、湿気取りなどに活用できる。

専用アタッチメントで靴の乾燥もOK。

専用アタッチメント

コンパクト収納
縦置きでコンパクトに収納が可能。インテリアになじむデザインでさりげなく置けて、必要なときにはサッと取り出せる。


日立

先端が伸ばせるV字型アタッチメントを採用し、布団の中心部から効率的に温風を放出。また、V字部分で敷き布団を挟めば、湿気のたまりやすい敷き布団の裏側も乾かすことができる。

本体には温度センサーを内蔵しており、仕上がりの温度を自動的に調整できるハイテク機能を搭載。室温が高いときは送風を長めに、低いときは短めに調整し、布団を快適な状態に保ってくれる。

ほかにも、運転音を30デシベルに抑える静音コースや、デオドラント剤で消臭や芳香を行うなど、ワンランク上の心地よさを目指しているのが、本機の特徴といえる。

ボディは大きめだが、アタッチメントやホースがすべてまとめて収納できるので、すっきり管理することが可能だ。

日立
HFK-VS2500
実売価格例:1万3310円

●消費電力/680W
●コード長/約1.9m
●サイズ/幅283mm×高さ338mm×奥行き217mm
●重量/4.3kg(付属品収納時)

V字型のアタッチメントで広範囲に温風を噴出
V字形のアタッチメントで効率的に乾燥を行う。「おまかせコース」では、室温を検知して送風を自動調節。季節に合わせて快適な睡眠環境を提供。

V字型アタッチメント・両面乾燥
送風口が複数あるV字型のアタッチメントで、広範囲に温風を噴出。

敷き布団を挟むようにセットすれば両面乾燥ができ、布団の裏側の湿気を効果的に飛ばすことができる。

デオドラント乾燥
専用デオドラント剤をアタッチメントの投入口にセット。

スズランのさわやかな香りで布団が満たされ、ニオイ対策が可能。

衣類・靴・ブーツ乾燥
アタッチメントを上向きにセットすることで、洗濯物を下から乾燥可能。

送風口が細長いので、ブーツなどの乾燥にも適している。

まとめ

象印マホービンの調べでは、2012年の布団乾燥機の総出荷台数は41万台だったが、2019年には175万台まで伸びたという。今や、ポピュラーな家電の仲間入りをした印象だ。巣ごもり時期は、家電が活躍するタイミング。家の中のリフレッシュや、良質な睡眠をサポートする布団乾燥機は、昨今の生活スタイルとも相性がいい。この機会に取り入れてみて、活用するのもいいだろう。

※価格は記事作成時のものです。

◆取材・執筆/諏訪圭伊子(フリーライター)

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