【時短とうまみを両立】東芝の炊飯器でお買い得モデルは?おすすめは真空IHの良さを享受できる「RC-10VXR」

調理家電

東芝の炊飯器のカテゴリで「真空圧力IH・真空IH」は5モデルラインナップされています。一番高級な10万円近いフラッグシップは高嶺の花。一番お買い得と言えるのが「RC -10VXR」です。時短とうまみを両立したバランスの良いモデルで、価格は6万円を切ります。もし予算が余るようなら、ぜひ「銘柄米」の食べ比べをして、自分好みのお米を見つけてみてはいかが。

炊飯器に10万円の予算は必要?

パナソニックがIoTに力を入れたりアイリスオーヤマが、おどらないかまど炊きを目指した高級炊飯器を出したり、各メーカー共に、この分野力が入っています。しかしコロナ禍、先が見通せないご時世。10万円以上のモデルがバカスカ売れる理由はありません。

アイリスオーヤマの税込で6万円を切る価格が値頃感としてはいいような気がします。やはり同じ高値(本当は高嶺ですが・・・)の花でも、背伸びすれば手が届く方が嬉しいじゃないですか? しかし、フラッグシップと大きな値差があるのも事実です。劣るなら、違うカテゴリーのをセレクトした方がいいのかとも思いますね。今回、東芝 真空圧力IH「RC-10VXR」を例にとり、高級炊飯器の買い方をレポートします。

真空圧力IH・真空IHの5モデルでお買い得なのは?

東芝「真空圧力IH RC-10VXR」のポジション

真空圧力IH「RC-10VXR」

www.toshiba-lifestyle.co.jp

東芝ライフスタイルのホームページを見ると、炊飯器は4つのカテゴリーに分かれています。「真空圧力IH・真空IH」「IH」「マイコン」「小容量」です。「小容量」をカテゴリーとして独立させた方が良いのかどうかは、見解が分かれるところですが、炊飯器が5.5合炊きを中心に開発されていることは事実。小容量は力を入れながらも、尚、傍流というところです。

では、「真空圧力IH・真空IH」「IH」「マイコン」は、どうしてこのような分け方になっているのでしょうか? それは「火力」の強さと「圧力コントロール」有無です。

炊飯器の火力は「ヒーター」と「IH」に分かれます。ヒーターの制御はマイコンで行います。このため「マイコン」と呼ばれます。火力は当然「IH」が強く、温度コントロールも正確です。このため、「IH」の方が上位機種=価格が高いです。

更に上を目指すために、「真空」「圧力」など気圧システムの有無があります。双方とも、短時間で外の水分をお米の中に取り入れるためのシステムです。「時短」が目的でもありますが、安定した炊き上がりにもなります。IHと一緒に使われます。美味さも一桁上がり、安定度(同じ味の再現性)も良くなります。単に炊くのではなく、常に美味しいご飯を食べたい人向けと言えます。またジャー保存の時、真空を使うと黄色ずむ原因の酸素量を減らすことができます。長時間保存でも、常に美味しく食べられrわけです。

お米の扱いをきちんと行った場合は、ヒーターでも美味しく炊けます。慣れると、どうってことないのですが、やはり面倒なことは面倒です。

「真空圧力IH・真空IH」は5機種、「IH」1機種、「マイコン」1機種、「小容量」5機種ですから、東芝は「真空圧力IH・真空IH」を売りたいことがわかります。当然、力を入れて開発します。お買い得は、この中にあるわけです。

価格差の基準は?

東芝の真空IHのモデルはRC-10ZWP(95,050円)、RC-10VPN(67,990円)、RC-10VXR(58,800円)、RC-10VSR(40,800円)。※市場売価は、7/19現在のヨドバシカメラのネット通販価格。税込。

同じ、IH真空でも差があるわけです。この要因の主なものは、「内釜」と「プログラム数」です。特にプログラムより内釜のウェイトが高いです。ちなみにCMなどで使われている「炎 匠炊き」は、RC-10ZWP、RC-10VXR、RC-10VSRに使われています。RC-10VPNは「合わせ炊き」という炊き技になっています。

内釜は、RC-10ZWP:備長炭 かまど本羽釜、RC-10VXR:鍛造かまど備長炭釜、RC-10VSR:鍛造かまど銅釜。価格差は、それぞれ36,250円、18,000円です。
通常、内釜は形、素材、他、その炊飯器に合わせて作られます。例えば、フラッグシップモデルのRC-10ZWPの形はまさに「羽釜」。逆にいうと、このモデル以外使うことはできないのです。そして備長炭など、使いこなしが難しい異素材も、どんどん使っていきます。すべては美味しさのためです。
作りにくいので、量産性もありません。こうなると工業製品と言うより工芸品に近い気もします。ただ、オーディオなどと同様に、ある点を超えると価格に見合う差というより、「こだわり」の差によると感じられます。
フラッグシップモデルは、製品群の「顔」として使われるのでなおさらですよね。

RC-10ZWP

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試食してみると

「あきたこまち」でテストしてみましたが、標準での炊き上がりは、粒立ちが極めてよく、いわゆるお米が立った炊き上がり。最近の炊飯器は、「味」と共に「粒立ち」、つまり食感にこだわるものが増えてきました。当モデルも、上手く設計されており、口の中のお米の粒立ちの感じがとても良いです。また味は、お米特有の甘み、旨味が感じられます。毎日このレベルで食べられるなら、満足です。

そして保温ですが、これが実にいい感じで保温されます。保温の時の問題は、酸化により風味がなくなることと、中から水分が抜けることですが、軽く減圧することで、酸素との接触を制限します。減圧で水分は飛ぶのではと思いましたが、そちらの方は杞憂。この真空保存は、炊き上がり後、約1~3時間でスタートし、保温後41時間まで適用されます。
私は、36時間後にチェック、美味しく食べられることを確認しました。

「時短」と「うまみ」の両立

一手間かけた料理は美味しい。これは間違いないです。工夫された料理は美味しいものです。が、休日ならいざ知らず、平日はできません。できれば「時短」に走りたいのが本音です。炊飯器の場合、時短はどこで決まるのでしょうか?

今の時代、炊飯器には研いだお米、もしくは無洗米を入れ、水を張ってスィッチを入れます。当然炊飯器は炊き始めるのですが、ちゃんとした炊飯器は、まずお米に吸水させます。そうでないとパサパサした炊き上がりになります。東芝は「真空」で吸水時間短縮を図りました。具体的には、真空により、お米内の空気を吸い出すと、代わりに水が入るというものです。その上できっちり炊きますので、時短でもお米が美味しく炊けるというわけです。

まとめ

RC-10VXRはお買い得!

RC-10VXR-K(グランブラック) 炎匠炊き 真空圧力IH炊飯器 5.5合
¥52,924
2021-07-19 18:41

結論から言うと、RC-10VXRは、かなりの「お買い得モデル」だと思います。味は上位機種に肉薄しますし、多くの人が満足できるレベルです。十分6万円の価値は十分あると思います。

その上、タッチパネルは操作しやすく、洗いやすい。使い勝手の不満がないモデルでもあります。2021年の推しモデルの一つです。もし、このモデルをセレクトされて、ちょっと予算が余るようでしたら、銘柄米の食べ比べをお勧めします。自分に合ったお米が見つかると、本当に日々の食事が楽しくなります。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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多賀一晃(生活家電.com主宰)

企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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