【MQAとは】対応コンポが増加中!非対応機との違いは?

家電・AV

ここで紹介するラックスマン「D-03x」は、MQAのフルデコードに対応するCDプレーヤーだ。完全バランスアナログ出力を搭載し、USB入力も搭載するハイエンドCDプレーヤー。MQA-CDおよびMQAファイルのフルデコードにも対応している。「MQA」についても併せて解説する。

CDと同程度のデータ量でハイレゾ収録できる

MQAは、英・メリディアン・オーディオが開発したハイレゾ時代の音声圧縮技術。CDではカットされてしまう20kヘルツ以上の高域音を、例えばサンプリングレートが192kヘルツの音源は96kヘルツ、そしてさらに48kヘルツにと、折り紙のように折り畳む技術だと同社は説明している。

CDと同程度のデータ量でハイレゾ収録できるとし、伝送容量が限られるインターネット配信のハイレゾ化に適するほか、従来のCDをハイレゾ化(MQA-CD)できるのも特徴だ。MQAの音源データは、CDで採用されているPCM方式に準拠しているため、従来のDACでもデコードすることは可能。そして、MQA対応のデコーダーやシステムを通すことで、20kヘルツ以上の超高域音が展開される(ハイレゾ再生が可能)という仕組み。つまり、従来システムと互換性が保たれているわけだ。なお、配信の際はFLAC(フラック)などで圧縮して伝送できる。

また、音源をデジタル化する際、あるいは再生時にデジタルからアナログに変換する際に発生するプリエコーとアフターエコーをシステム全体で低減し、「マスタークオリティ」を標榜しているのも新しい。

MQA対応機器ならハイレゾ音質で再生可能

最近のコンポ機器がうたう「MQA対応」とは、このMQAでエンコードされたデータを展開して再生できる装置を指し、製品形態としてはパソコンソフト、ポータブルプレーヤー、DAC、CDプレーヤーなどがある。

少し細かく書くと、MQAは元のデータを四つ折りにしていて、二つ折りに戻すのがコアデコーダー、さらに二つ折りから元どおりに戻すのがレンダラー(フルデコード)と区別されている。比較的処理が軽いコアデコーダーは主にパソコンソフトやポータブル機器に採用され、ハイエンド機器はレンダラーによるフルデコードが基本だ。

MQAのフルデコードに対応するCDプレーヤー

完全バランスアナログ出力を搭載し、USB入力も搭載するハイエンドCDプレーヤー。MQA-CDおよびMQAファイルのフルデコードにも対応。

ラックスマン
D-03x
実売価格例:28万60円

MQA-CDをハイレゾ音質で再生するには、CDプレーヤー自体がMQAに対応しているか、あるいは、MQAに対応したDACやアンプにプレーヤーからデジタル伝送する手もある。一般的なCDプレーヤーで再生した場合は、通常のCD音質で再生が可能となっている。

USB DAC搭載のヘッドホン・プリアンプ

メリディアン・オーディオ
Prime Headphone Pre Amplifier
実売価格例:24万2000円

メリディアンのUSB DAC搭載ヘッドホン・プリアンプ。MQAのフルデコードに対応したコンパクトモデルで、ヘッドホンアンプとしても優秀。

※価格は記事作成当時のものです。

■解説/鴻池賢三 (AV評論家)

この記事は『大人のオーディオ大百科2021』(マキノ出版)に掲載されています。

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