ヤマハ発動機は、e-Bike「YPJシリーズ」の新モデルとして「WABASH RT(ワバッシュ アールティー)」と「CROSSCORE RC(クロスコア アールシー)」の2モデルを発売する。
ヤマハ発動機
WABASH RT/CROSSCORE RC
●価格:WABASH RT=43万8900円/CROSSCORE RC=31万7900円
オン・オフの走行性能を併せ持つ「グラベルバイク」とオールマイティな「クロスバイク」が登場!
ヤマハ発動機は、スポーツ自転車の高い走行性能と電動アシスト機能のメリットをハイブリッドさせたスポーツ電動アシスト自転車(e-Bike)「YPJシリーズ」の新モデルとして「WABASH RT(ワバッシュ アールティー)」と「CROSSCORE RC(クロスコア アールシー)」の2モデルを発売する。
「WABASH RT」は、オンロードでの快適性とオフロード(林道・砂利道などの未舗装路)での走破性を兼ね備えたバイクで、未舗装路で最も高い走行性能を発揮しながら、移動が楽しく快適にできる点に注力し開発されたグラベルバイクだ。カラーはセレスタントブルーのみ。
「CROSSCORE RC」は、通勤から仲間とのロングライドまで快適に走行できる点に注力し開発されたモデルで、オールマイティに活躍するクロスバイクになっている。カラーは、ピュアパールホワイト、ミスティグリーン、フレイムオレンジの3色が用意されている。
共通の特徴
“美しさ”と“走行性能”を両立したフレーム
いずれのバイクも、フレームにバッテリーを内蔵したフォルムを実現しながら、ジオメトリ(フレーム寸法)、フレーム剛性、重量バランスを最適化している。
ダウンチューブ内部をツインチューブ構造にすることで、剛性を確保しながら、配線処理を行うなど見た目にもこだわり独自のフレーム設計を行っている。また、ドライブユニットカバーは、機能形状を損なわないようにデザインされ、一体感を持たせた流れるようなスタイリングを実現している。
様々な状況下で上質なアシストを提供するドライブユニット
今回2モデルに搭載されるドライブユニットは、「YPJシリーズ」としては初となる「PWseries ST」を採用している。「PWseries ST」は、従来ユニットと比べて、約100gの軽量化を果たしながら、新制御プログラムにより急な登り坂での発進でも、しっかりとしたトラクションを発揮してくれる。また、高いクランク回転数(ケイデンス)まで対応したパワーサポートも実現している。
スピード、ケイデンス、ペダリングトルク、角度の4つのセンサーから得た情報を瞬時に演算し、ライディングコンディションを正確に把握することで、常にライダーが求める適切なアシストパワーを得ることができる。
「アシストモード」は、5つから選択可能。また、ライディングに集中できる「Automatic Assist(オートマチック アシスト)」モードは、走行状況やライダーの要求に対して、HIGH/STD/ECOの3つのアシストモードから自動で選択し、状況に応じた最適なアシストパワーを提供してくれる。
必要な情報を見やすく表示する多機能メーター
バッテリー残量、アシストモード、速度、残りアシスト走行可能距離、トリップメーター、オドメーターなど、さまざまな情報を表示する多機能メーターを装備。バックライト付き液晶で走行中も画面が見やすく、ハンドルを握ったまま直感的に操作が可能な大型ボタンを採用している。
500Whクラスの大容量バッテリー
搭載するバッテリーは、500Whクラス36V/13.1Ahの大容量モデルで、ロングライドも十分に楽しむことができる。バッテリーに専用充電器をバイクに直接繋いで、家庭用100Vコンセントで残量がほぼ無い状態から約3.5時間でフル充電が可能だ。(バッテリーをバイクから取り外して充電することもできる。)
「WABASH RT」の主な特徴
未舗装路(林道・砂利道など)で最も高い走行性能を発揮しながら、移動が楽しく快適にできるように作られているのが特徴のモデル。
アップライトなハンドルグリップポジションにより前方視界も良好だから、長距離走行時でも走り易く、より快適な移動を可能としている。
オフロード走行時は、「フレアハンドル」により、未舗装路(林道・砂利道など)などの荒れた路面でも、広がっている下側のハンドルを握ることで抑え込みが効くため、良好なコントロール性/安定性が得られる。また、長距離ツーリングの際に必要なハンドルバーバッグなどのアクセサリーも取り付け可能だ。
装着するタイヤは、クッション性を考慮して「ワイドタイヤ」を装着している。「ワイドタイヤ」は、オフロード走行時を想定して700×45Cを採用。これにより、未舗装路(林道・砂利道など)などの走行性、快適性が得られる。
さらに、快適な走行をサポートするのが、「サスペンション付きドロッパーシートポスト」だ。これは、シートポストにサスペンション機能を持たせることで、荒れた路面での振動を吸収してくれる。また、ライディングシチュエーションに応じハンドルバーに取り付けたレバーを操作すれば、急な登り坂や下り坂に出くわしても、乗車したままシート高の調整をすることができるので、無理なく走行し続けることができる。
搭載するコンポーネントは、複雑な地形やライディングスタイルに対応するシマノ製の外装11段のグラベル専用リヤディレイラー「SHIMANO GRX」を採用している。チェーン落ちを抑制するスタビライザー機能も搭載し、路面状況に応じた使い分けが可能だ。
「WABASH RT」は拡張性にも優れており、フレームやフォークの各所にダボ穴を設けている。これによりさまざまなアクセサリー類の装着が可能だから、キャンプ道具やアウトドアグッズを積むバイクパッキングにも対応する。
「CROSSCORE RC」の主な特徴
一方「CROSSCORE RC」は、通勤、通学から、郊外のロングライドまで快適に走行できるオールマイティなバイクとして作られたモデル。
路面の凹凸などの衝撃を吸収する「サスペンションフォーク」は、街中での走行を快適にする「SR SUNTOUR NEX-E25」のサスペンションフォークを採用。トラベル量が最大で75mmのサスペンションにより、街中での路面の凹凸や衝撃を十分に吸収してくれる。
装着するタイヤは、舗装路での安定感のある快適な乗り心地を実現する27.5×2.0の「ワイド&セミスリックタイヤ」を採用。エアボリュームのあるワイドタイヤでありながら、転がり抵抗が良く、街中での高いクッション性とグリップ性を発揮する。
ブレーキは、軽い力で確かな制動力を発揮するシマノ製の油圧式ディスクブレーキ「SHIMANO BR-MT200」を採用。ディスクローター径は、フロント/直径180mm、リア/直径160mm。
搭載するコンポーネントは、シマノ製の外装9段変速「SHIMANO ALIVIO」を採用。様々な状況下で快適な走りを可能としている。
走行ポジションは、 日常的に使用する通勤や通学から、週末の自転車ライドまで、ゆったりと走れるように「アップライトなポジション」になている。
「CROSSCORE RC」には、コンパクトサイズながら、安定した明るさを実現するバッテリー供給タイプの「LEDランプ」のほか、サイドスタンドを標準装備するなど、日常的な利用を想定した実用アイテムも装備している。
サイズは、いずれのモデルともに、L、M、Sの3サイズが用意されており、アシスト走行可能距離は、最大で200kmとなっている。
※価格は記事作成当時のものです。