【CloverWorksとは】実力派アニメ制作会社の魅力と実力を紹介 圧倒的クオリティの作品群に注目

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今回は、ここ最近たびたび筆者の記事内でも取り上げている注目のアニメ制作会社「CloverWorks」について、さらに深堀りしていきます。確かなクオリティの作品をコンスタントに発表するスタジオの仕事について、代表作からその背景を見ていきましょう。

「CloverWorks」とは

CloverWorksは、2018年に設立された比較的新しいアニメ制作会社です。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』など、2010年代のトレンドを席巻した作品を多数排出した名門・A-1 Picturesの制作チームが独立する形で設立されました。歴史はまだ浅いものの、立ち上げ間もない頃から話題作を次々と世に送り出しており、2020年代のアニメ業界を牽引する存在になるとも言われています。

登場人物の魅力を大きく左右するキャラクターデザインや、作品の世界観を引き立てるメカニックデザインや演出、作画クオリティの安定感など、アニメ制作における重要なポイントをバランス良く押さえている印象があります。設立から4年弱とは思えないほどのスピード感で急成長を遂げている、注目のスタジオです。

CloverWorkのおすすめ作品を紹介

さて、そんなCloverWorkの魅力を感じられる作品は、どういった内容なのでしょうか。既に名作として語り継がれているタイトルから最新作まで、「実力派スタジオ」の確かな手腕が感じられるオススメ作品をご紹介します。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(2018)

まず代表作として挙げられるのが、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』でしょう。CloverWorksがA-1 Picturesから独立して間もない2018年秋~冬に放映され、大きな話題を集めました。

TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」第1弾PV

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湘南・江ノ島エリアを舞台に繰り広げられる青春群像劇でありつつ、作中で「思春期症候群」と称される不思議な現象を交えたSF・ファンタジー的要素も備えたストーリー性が反響を呼びました。2019年には、続編として劇場版アニメ『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』も上映されました。

この作品は、『さくら荘のペットな彼女』などの作者として知られるライトノベル作家・鴨志田一の同シリーズ1~6巻を原作としつつ、アニメ化に際し、ストーリーを1クール・全13話に凝縮するという試みが取られているのも特徴。圧倒的な情報量を持ちながら、各話が破綻せずシームレスな繋がりを保っていることが驚異的です。

1話を視聴するだけで、まるで1つのシリーズを一気見したときのような感覚を覚える脚本・演出の手腕と、全編を通して安定した作画力は圧巻です。さらに、ジャズを基調としたグループ・fox capture planが手掛ける劇伴音楽や、エンディングテーマ「不可思議のカルテ」のアンセム感…と、同スタジオのアニメ制作におけるトータルプロデュース力の高さが感じられる名作といえます。

シャドーハウス(2021)

2021年はコロナ禍を経てもなお、1年を通じて豊作に恵まれた年でした。中でも確かな仕上がりで支持を集めたのが、CloverWorksによる『シャドーハウス』でしょう。

TVアニメ「シャドーハウス」予告 第1話「シャドーと生き人形」

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本作は、「週刊ヤングジャンプ」連載のファンタジー漫画のアニメ化作品です。

顔を持たない「影」と、それに仕える「生き人形」の関係を描いた、ゴシック感のある独特の雰囲気が人気を呼んだ作品です。

漫画のアニメ化に際して注目されるのは、多くの場合「作品の世界観をいかに再現できているか」という点です。特に、キャラクターの造形や美術設定などを重要視するファンも多いことでしょう。

しかしながら本作の場合、登場人物の多くが「影」として描かれるため、キャラクターが本来持っているはずの顔が存在しないという独自性があります。筆者自身、「アニメ化のハードルは高いのではないか?」という疑念を、放映前に抱いてました。

ところが蓋を開けてみれば、作品の魅力を毀損せず、それどころか更に魅力を押し上げるような演出が随所に凝らされており、非常にすぐれた仕上がりとなっていました。映像化により、作品に動きや色といった情報が付与され、それを緻密な技術力で肉付けしていったCloverWorksの手腕が光る出来栄えです。2022年夏には2期放映も決定しており、今からでもぜひ追いかけていただきたいタイトルです。

「明日ちゃん」「着せ恋」など今期以降の作品も見逃せない

さらには、先日取り上げた「明日ちゃんのセーラー服」「その着せかえ人形は恋をする」といった今期の放映作品でも、CloverWorksの確かな実力が遺憾なく発揮されています。ぜひ過去記事も参考にしてみてください。

前者ではCloverWorksの持つ圧倒的な作画クオリティの高さが、後者では「青ブタ」で見られた原作ストーリーを巧みに再構成する脚本・演出の魅力を、存分に感じられるでしょう。

話題作『SPY×FAMILY』のアニメ化への参加なども既に発表されており、今後もCloverWorksの仕事ぶりから目が離せません。

まとめ

今回は新進気鋭のアニメ制作会社、CloverWorksの魅力についてお伝えしました。アニメ視聴というと、「好きな作品の映像化」「話題作や好みに合いそうなものを、なんとなくチェック」という探し方になりがちですが、出版社や雑誌から漫画を探したり、レーベルから音楽を探したりする感覚で「スタジオ視聴」というアプローチを取るのも面白いものです。ぜひお見逃しなく!

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松島広人(フリーライター)

Webディレクターとしてコンテンツの企画・編集・校正・執筆・SEOを担当する傍ら、フリーランスのWebライターとしても精力的に活動。業種・業界を問わず多数のジャンルを手がける。ポップカルチャー・サブカルチャーにも精通しており、幅広い知識を活かしたライティングを得意とする。

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