【令和のオーディオの楽しみ方】コンポもソフトも多彩に揃う!選ぶ楽しさや聴く喜びにあふれている!

家電・AV

ダウンロード型、ストリーミング型の音楽配信が躍進、手軽にCD音質を超える音源も手に入る時代となった。と同時にレコードやカセットといったアナログメディアが再注目され、オーディオの幅や楽しみ方が広がっている。最新トレンドとしては、ネットワーク機能やアンプを搭載した、”全部入り”のアクティブスピーカーやスマートスピーカーに注目だ。

本稿は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

レコードやカセットといったアナログメディアが再注目

若いころにオーディオを体験した50歳代以上の世代の場合、音源といえば、レコード、ラジオ、カセットテープにはじまり、その後登場したCDに慣れ親しんだことだろう。

続いて、DATやDCCといった録音・再生可能なデジタルメディアが登場しては消え、一般的にはMDが普及した。ポータブルMDプレーヤーやMD搭載のミニコンポなどは、一時代を築いたといっていい。

オーディオマニアにとっては、SACDやDVDオーディオといった、CDを超えるハイレゾ音質ディスクのほうが身近に感じるかもしれない。

ここ最近では、インターネット通信の普及と高速化に伴い、ダウンロード型、あるいはストリーミング型の音楽配信が躍進。手軽にCD音質を超える音源も手に入る時代となった。

また、オーディオファンの増加や若返りは、レコードやカセットといったアナログメディアが再注目されるきっかけとなっている。現在は、ありとあらゆるメディアが手に入り、オーディオの幅や楽しみ方が広がっているのだ。

こうした音楽ソース側の変遷を経て、オーディオ機器も変化している。レコードプレーヤーは、比較的手ごろな価格帯の製品が続々登場。これらはフォノイコライザーを内蔵しているため、一般的なアンプに接続しやすいのがメリット。

さらには、USB端子搭載でパソコンと接続ができたり、ブルートゥース(ワイヤレス)で送信ができたりといった、デジタル機能を備える製品もある。端的にいえば、現代版レコードプレーヤーである。

また、アンプは、D級と呼ばれるデジタル増幅タイプが普及しつつあり、今では、アナログタイプとそれほど区別されない存在となっている。

これがオーディオの基本原理

オーディオの基本は、音源となる微小なアナログ信号やデジタルデータをプレーヤーで取り出し、アンプで大きな電力に変換して、電磁石の原理でスピーカーをドライブ(駆動)すること。

最近人気となっている音楽配信は、圧縮または非圧縮のデジタルデータだが、基本はCDと変わらない。

アンプの中にも、フルデジタルと呼ばれ、デジタルデータをそのまま増幅するタイプも存在するが、最終的にはアナログ信号に変換され、ユーザーはスピーカーやヘッドホンで楽しむことができる。

全部入りのスピーカーとサブスクで無限に楽しめる

オーディオ機器全体の最新トレンドとしては、ネットワーク機能やアンプを搭載した、”全部入り”のスピーカー、「アクティブスピーカー」や「スマートスピーカー」に注目だ。

従来からのコンポーネントオーディオもハイエンドを中心に根強い人気があるが、一般家庭のリビングなどでは、サイズや設置、操作の複雑さなどから敬遠されがち。だが、全部入りスピーカーなら、Wi-Fiにもつながり、スマホで配信サービスから楽曲を選ぶだけで楽しめるなど、簡便さが受けている。

一方、コンテンツでは「サブスクリプション(サブスク)」と呼ばれる定額制の音楽配信サービスが話題で、数千万曲を好きなときに好きなだけ楽しめる。サブスクと全部入りスピーカーを組み合わせれば、音楽を手軽かつ無限に聴くことができるわけだ。

一度は手放したレコードのよさを再発見するもよし、サブスクで新しい音楽を開拓するもよし。今、オーディオライフは聴く喜びにあふれている。

今では、実に多彩な音源が楽しめる

CD
デジタルオーディオの源流で、音質は44.1kヘルツ/16ビット

デジタルオーディオの源流といえるもの。収録時間はクラシック音楽の95%が収録できるという、ソニー提案の最大74分42秒で規格化。音質は44.1kヘルツ/16ビットで、これは人間の聴覚に照らし、最高20kヘルツの高域音を収録しようとして決定された。

レコード
家庭用オーディオの原点といえ、現在も中古流通のほか、新譜も登場している

家庭用オーディオの原点ともいえる存在だ。レコードに刻まれた溝を針がトレースし、振幅が音を奏でる。この振幅を電気信号に変換して増幅すると、大きな音として聴くことができる。シンプルでアナログの極み。中古流通が多いが、新譜も登場し生産量も増えている。

カセットテープ
レコードレンタルやラジオのエアチェックなど、録音メディアとして重宝された

主にレコードレンタルサービスやFMラジオのエアチェックが流行していた時代、録音メディアとして重宝された。カセットテープおよび、カセット録再機は日本メーカーのお家芸ともいえ、ナカミチやAKAIといった専門性の高いメーカーも記憶に残る。

ラジオ
カセットに録音する「エアチェック」がオーディオの楽しみとして大人気だった

ラジオは、放送局から電波で広く伝搬され、リスナーの数が限定されないのが特徴。主にFMとAM方式があり、リスナーがカセットテープに録音する「エアチェック」は、オーディオの楽しみの一つとして人気だった。現在は、衛星受信のラジオやネットラジオも話題だ。

ネット音楽配信(サブスク)
月々定額の支払いで、数千万曲もの音楽を自由に選んで聴くことができる

月々定額で、各音楽配信サービスが用意した数千万曲もの音楽を自由に選んで聴くことができる。契約を停止すると手元には何も残らないが、手軽に幅広い音楽に触れられるという点で新しく、利用者が拡大している。クオリティも、CD〜ハイレゾレベルに進化中。

ネット音楽配信(ハイレゾ)
非圧縮PCMやDSDファイルなど高音質なハイレゾ音源がダウンロードできる

ネット配信の中でも、オーディオマニアに人気なのが、高音質なハイレゾ音源のダウンロード購入。データ量が大きい非圧縮のPCMデータやDSDファイルも手に入り、有形メディアと同等に安定した再生ができる、また、実に幅広い楽曲が手に入るのもメリット。

■解説/鴻池賢三(AV評論家)

※情報は記事作成時のものです。
※この記事は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)に掲載されています。

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