春の一大イベントと言えば、やはりお花見。今年は全国的に桜の開花が早く、「今週末がラストチャンス」と思っている人も多いのではないでしょうか。お花見を盛り上げるために必要なのは、美味しいご飯とお酒、家族や友人との会話、そして、その場が盛り上がるボードゲーム!自宅に約300種のボードゲームを所持する筆者オススメの、簡単で楽しい作品を紹介します。
解説者のプロフィール
石崎希(いしざき・のぞみ)
ボードゲームエバンジェリスト。1993年生まれ。出版社に勤務し、健康雑誌の編集に携わる。趣味はボードゲームの収集・実践で、所持数は約300作品。「ボードゲームをやってみたい」という人を見つけると、旅行バッグにありったけのボードゲームを詰め込み布教活動に励む習性を持つ。現在は推し活や競馬観戦、一人飲みなどにもドハマり中。最近の悩みは物の置き場所がないこと。
お花見にピッタリのボドゲ選びのポイント3選
内容物が少ないものは無くす心配ナシ
「ボードゲーム(以下、ボドゲ)」と聞くと、「人生ゲーム」のような大きくて、小さなアイテムが多いものをイメージする人も多いでしょう。こういったボドゲは、野外で行うと準備も大変なうえ、小さなアイテムを無くしてしまって悲しい気持ちになるリスクがあります。
そこでオススメなのが、必要なアイテムが少ないボドゲを選ぶことです。最近は数枚のカードや人数分のボード・コマだけでプレイできる作品が増えてきています。ボドゲの多くは、箱の裏面に内容物が書かれているので、そうしたところを見ながら選ぶのがポイントです。小箱サイズのボドゲなら、持ち運びも負担になりません。
プレイ時間が短いものがベター
大勢でワイワイ楽しむなら、なるべくシンプルでわかりやすいボドゲを選ぶのがベターです。「指定のポーズをとるだけ」「お題に沿った話をするだけ」と簡単なパーティーゲームを選べば、小さな子供やボドゲ初心者でも気兼ねなく楽しめます。
簡単なボドゲを選ぶコツは、「プレイ時間」を確認することです。大半の作品には、箱のどこかにこれらの情報が書かれています。プレイ時間が5〜20分程度のものであれば、誰でもすぐに遊べるケースが多いです。
汚れが気になるなら100均ボドゲが◎
近年は、100円ショップ「ダイソー」でもボドゲが買えるようになりました。年々取り扱い数が増えてきており、現在では、およそ30作品ほどが販売されています。
ダイソーボドゲの一番の魅力は、何と言っても110円(税込み)と安価なこと。このくらいの値段なら、仮に汚れてしまったとしても気軽に買い直せます。シンプルなルールの作品も多いので、ボドゲ導入編としてはかなりオススメと言えるでしょう。
以下の記事では、これらのポイントを抑えた、筆者オススメのボドゲをご紹介します。
ワード系
「ワードバスケット」(プレイ時間10分/プレイ人数2〜8人)
手札に書かれた文字カードでしりとりをするゲーム。箱に入っている文字から始まり手札の文字で終わる言葉を思いついた人が箱の中に手札を入れていき、最初にカードを使い切った人が勝ちというもの。しりとりを知っていれば誰でも楽しめるうえ、ゲームが終わる頃には自然と片付けも終わっているので、外でも気軽に楽しめます。
「ワードスナイパー」(プレイ時間10〜20分/プレイ人数2〜6人)
カードに書かれたお題と頭文字に合った言葉をいち早く答えて得点を競います。組み合わせによっては「そんなものある!?」というような超難問が現れることも。こじつけのような回答が飛び出て大笑い……という、楽しいハプニング(?)も楽しめるゲームです。
トーク系
「ガムトーク」(プレイ時間5分〜/プレイ人数2人〜)
お題に沿った話をする、会話のサポートアイテムのようなボドゲ。「失敗した話」「眠い時の話」などの個人的な内容のほか、「星座の話」「ゾンビの話」など、人によって語り口が変わりそうな内容が豊富に揃っています。会話にますます花が咲く、花見にピッタリのボドゲです。
オチがなくても大丈夫! 終わったら「良い話や」が唯一のルール
ここでしか聞けない話が出ることも
ガムサイズで持ち運びに便利
プレイヤー数:2~
パッケージ内に含まれる商品の数:1
性別:ユニセックス
「推しの尊さを語る君と知ったかぶりの私へ #推し語り」(プレイ時間20分〜/プレイ人数2〜6人)
「推し(=自分の好きなもの)」について語り合い、1人だけ潜んでいる「知ったかぶり」を見つける人狼のようなゲームです。「推し語り」の人は自分の推しについて熱く語り、「知ったかぶり」の人は友人が好きなものや嫌いなものなど、推しではないものを推しに見せかけて語ります。ゲームの中で相手に布教ができるのも、オタク的には嬉しいポイントです!
パーティー系
「音速飯店」( プレイ時間15分〜/プレイ人数2〜6人)
トランプゲームで「スピード」の中華料理バージョン。「チャー」「シュー」「メン」「ハン」などの言葉をつなげて中華料理を完成させていくゲームです。シンプルなルールながらついアツくなってしまうので、プレイ中の声量には要注意!ゲームが終わる頃には、シメに中華料理が食べたくなっているかもしれません。
「エセ芸術家 ニューヨークへ行く」(プレイ時間20分〜/プレイ人数5〜10人)
全員でお題に沿った絵を完成させ、1人だけお題を知らない「エセ芸術家」を当てるゲーム。芸術家はいかにエセ芸術家にヒントを与えないか、エセ芸術家はいかにお題にズレないように手を加えるかが勝負どころとなります。手順によっては、1発目からエセ芸術家のターンになることも!?出来上がった絵を見て皆で感想を言い合うのもまた楽しい作品です。
100均ボドゲ
「エリートイケメンマッチョ」(プレイ時間15〜30分/プレイ人数5〜10人)
エリート・イケメン・マッチョの3人のキャラクターから1人を選び、親の悩みごとに対し解決策をプレゼンします。ただし、他の人とキャラクターが被ってしまうのはNG!少数派のキャラクターで、説得力のある解決策を生み出すのが勝利のコツです。「重い物を運びたい?そんな時はイケメンを拝むべし!」「計算問題を解きたい?マッチョの筋肉が全て解決!」など、珍回答が続出すること間違いなしのパーティーゲームです。
「変顔マッチ」(プレイ時間5〜20分/プレイ人数 2〜10人)
周りの変顔を頼りに、自分が持っている変顔カードを当てるゲーム。変顔カードを当てたり、一番ぴったりの変顔に選ばれたりすることで得点を稼ぎ、最も多くのカードを獲得した人が勝利します。18種類の変顔カードは、簡単なものから難しめなものまで盛りだくさん!皆の変顔と桜を写真に収めれば、素敵な思い出の1ページにもなるでしょう。
まとめ
今回は、お花見の盛り上げ役にピッタリのボードゲームを紹介してみました。ルールも重さも軽い作品揃いなので、用意する側も遊ぶ側も負担がないのが嬉しいポイントです。お花見以外のお出かけ先でも気軽に楽しめるものばかりなので、ぜひピクニックやキャンプのお供にも活用してください!これを機に、皆さんが「ボドゲ沼」に足を踏み入れるのを心よりお待ちしています。