ナチュラルな木目プリントの紙と思っていたら、これは本物。『Shiki bun(しきぶん) 木のノートB6』は、信州伊那谷のアカマツを、紙のように薄く削って作った、木に直接書けるノートだった。
和の包装材としておなじみの経木(きょうぎ)を使った100%自然由来のノート
紙はパルプ材からできている。そのパルプの原料は木だということもよく知られている。「Shiki bun 木のノート」は、森林事業を展開する株式会社やまとわが昨年から発売している、木をそのまま使用しているノート。そこに新たなラインナップ信州経木Shiki『Shiki bun 木のノート B6』(表紙カラー:スノーホワイト/鉄・税込3,630円・2023年8月発売)が加わった。
素材となった木は、信州・伊那谷のアカマツで木こりが伐採した樹木を製材した後、薄く削っていく。それを干して乾燥させ、重しをして整えると、経木となる。そうした製造工程を社内および地域の人々が手がけることで、トレーサビリティも確保しているという。
経木は和の包装材として知られ、本来持つ調湿、抗菌作用から食材や駅弁のパッケージにも使われているもの。
そんな経木を、見事な職人技でノートに仕上げたのは、日本で数少ない手製本工房の「美篶堂(みすずどう)」だ。
そうした手間暇をかけて作られた『Shiki bun 木のノート B6』は、1ページ1ページ違う本物の木目を楽しめる製品。フワッとしたウッディな香りも、自然のアカマツのもの。
表紙と1ページ目のプリントは、若い松ぼっくりのカラーをイメージ。経木への印刷という挑戦も地元の藤原印刷が手がけた。
すべてが再生可能資源でできたノート。地域のサーキュラーエコノミー(循環型経済)と環境負荷の低減、適度な伐採により森林保全にもつながる、まさにSDGs時代の製品と言えるだろう。
現在、クラウドファンディングサービス 「CreemaSPRINGS」にて、先行発売中。
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