今年10月30日に発売され話題となった”具材まみれ”シリーズから、早くも第2弾『カップヌードル エビまみれ』『同 カレー 謎肉まみれ』が新登場。果たして今回もファンの欲望を満たせるのかレビューしよう。
ファンも多いカップヌードルの具
「エビだけのカップヌードルを出してほしい」「謎肉をもっと入れてほしい」など、SNSを中心としたファンの声から誕生したのが、日清食品カップヌードルの「具材まみれ」シリーズ。その第2弾となる、約2倍のエビが入った『カップヌードル エビまみれ』と約4倍の謎肉が入った『同 カレー 謎肉まみれ』(希望小売価格 税込254円・2023年11月27日発売)が発売された。
なお、中毒性のあるCMソングの原曲は、元グラビアアイドルでタレント・細川ふみえの1992年リリースの『スキスキスー』。
ちなみに、以前「8種の追い具材パック」として謎肉やたまごを追い増しできるパックが登場していたが、これらは非売品。キャンペーンでしか入手できず数も限りがあった。今回は制限なく流通したことで、ファンの皆さんに無事行き届いているようだ。
『カップヌードル エビまみれ』
まずレビューするのは『カップヌードル エビまみれ』(68gうち麺60g)。パッケージの右上に「謎肉なし!」の文字も。
ふたを開けると、中にはエビが約19個。比較用に入手した通常のエビは約6個だったので約2倍どころか約3倍入ってる。しかもエビの大きさも立派だ。ただ、パッケージのまみれ感を期待していただけに、見た目のインパクトに欠けるのは確か(イメージですとの注意書きもあるが)。
さらに、パッケージ右上に書かれている通り謎肉が入っていない。カップヌードルと言えば謎肉! エビがたくさんほしいとは言っても、謎肉がないのは言語道断。黄や緑の色味も少なくて寂しい。
と、そうは言いつつ食べてみると、エビのプリプリは健在だし、麺をすすってエビを食べてのループが楽しめる満足感は確かなもの。大きなエビの食べ応えもばっちりある。スープにエビの旨味が染み出しているのか、普段はあまり感じられないエビの味わいも濃厚に感じられた。
ただ、謎肉の味わいが無いせいか、深みに欠けるというか塩味がなくあっさりしすぎている。身体に悪そうな味がしない。食塩相当量を確認してみると、通常は4.9gに対し『カップヌードル エビまみれ』は4.3g。これでは物足りなさを感じるのは当然だ。残念ながら、総合的な満足感は通常の「カップヌードル」が圧勝だ。
『カップヌードル カレー 謎肉まみれ』
続いては『カップヌードル カレー 謎肉まみれ』(88gうち麺60g)。こちらも、右上に「ポテトなし!」の文字が。
ふたを開けると、一面茶色のお出迎え。しかし、謎肉自体は見た目ほどは多くなく大体36個ほど。通常の方は13個ほどなので、数だけでいえば約3倍だ。ただ、通常の「カップヌードル カレー」と比べて大きな謎肉が多く見えるので、おそらく重さ換算で4倍なのだろう。ポテトが入っていないため、見た目の彩りは乏しい。
カレーの味が強いのでガラリと味が変わるわけではないが、謎肉を食べれば食べるほど肉のうまみが蓄積されていくような食べ応え。カルダモンの華やかな香りをきかせたとのことだが、それはあまり感じられなかった。とにかく謎肉の量がとにかく多いから、麺ではなくカップ謎肉を食べているような気がする。これぞまさに具材まみれだ。
が、食べ進めているうちに問題発生。さすがに味が一辺倒になりすぎて退屈に感じてきた。そう、ポテトがないため、舌のリセットが出来ないのだ。カレー味なら気にならないと思っていたが、なるほど「カップヌードル」は本当によく考えて作られていたんだなということをしみじみと実感する。
“だけ”じゃなくて増しがいい!
”具材まみれ”シリーズから得られた教訓。それは、他の具材はそのままに特定の具材を増やしてほしいということ。筆者が想像していた以上に具材の有無による味の変化が大きかった。どうか、この想いが日清食品に届きますように。
入手は全国のスーパーマーケットやオンラインショップで可能だ。