使い勝手からカメラ性能、音楽機能まで徹底比較! iPhone X vs 最強Androidスマホ 〈その2〉

Android

2月1日の記事〈その1〉に続く、〈その2〉をお届けしよう。今回は、多くの人が気になるであろうカメラ機能について比較してみた。

静止画画質

人物の再現性で際立っていたのはP10 Plus

スマホで撮る頻度が高いと思われる人物撮影の再現性で際立っていたのがP10 Plus。肌の質感が美しく、濁りが少ないのが特徴だ。また、全体的にリアルな再現が好印象だったのがiPhoneである。

どんな被写体でも明るく、鮮やかな発色で再現するのがXperia。確かに美しく感じるが、リアルさとは違う表現とも思える。加工っぽい美しさを求める向きには、「Instagram」などのアプリで対応するのが今ふうだと考えると、やり過ぎかなという印象。リアルと加工のバランスがよく、美しいと感じたのはGalaxyだった。

iPhone X

発色が全体的に濃く、ビシッと解像感の高い描写。全体的に暖かな発色になる傾向だ。

Xperia XZ1

ほとんどの場面で、見た目より明るい描写。発色もパステルカラーっぽく美しいが、加工臭を感じる。

Galaxy Note8

鮮やかな発色傾向で、顔色などは適度に美化され、全体にバランスのいい画質。

ZenFone 4 Pro

描画の線が太く、細部がつぶれたような表現。スマホ画面上ではシャープだが、プリントには向かない。

P10 Plus

細部までの繊細な描写が際立ち、それでいて人物の肌の柔らかさ、透明感が表現できてリアル。

動画画質

唯一、4K/60pに対応したiPhoneが最も高画質

全機種4K撮影対応だが、中でも高画質に感じたのがiPhone。発色がリアルで、手ブレ補正がよく働くので画面が安定する。さらに、他機種は30コマ/秒だが、iPhoneは60コマ/秒で、動きがとても滑らか。解像感の高さも特筆できる。

Xperiaは、さすがにビデオ性能がよく、解像度の高いシャープさと色の安定感が持ち味。さらにAFの追従性能も高く、長時間の撮影でも安心の動画撮影が楽しめた。

Galaxyはトーンが柔らかいのに解像感は高い。ただし、動きがちらちらと瞬いて見えることがある。

iPhone X

解像度の高さ、発色の自然さ、手ブレ補正、動きの滑らかさが高水準。マイクがモノラルなことだけが残念だ。

Xperia XZ1

解像度はかなり高く、AF(オートフォーカス)の性能がいい。動く被写体も高精度で追従してくれる。

Galaxy Note8

屋外では、動きがチラついて見えることもあるが、白飛びを起こしにくい明るい部分の再現性は評価できる。

ZenFone 4 Pro

柔らかさをよく再現しているが、ブレが多く、露出もめまぐるしく変わって落ち着きのない動画になった。

P10 Plus

シャープな再現で、手前から背景までくっきり見えるが、手ブレが影響しやすく、また、発色が濃すぎる傾向。

特殊撮影機能

多機能さではXperiaが他機種を圧倒

特殊撮影では、Xperiaの多機能ぶりが光る。360度の3D撮影や、実景に3Dイラストを重ねられるAR機能、シャッターを押す直前のシーンまでも記録され、撮影チャンスを逃さないプリキャプチャーなどだ。

iPhoneはポートレートモードで撮影した人物写真の場合、撮影後に照明の雰囲気を変えられる。舞台照明ふうやスタジオ撮影ふうといったライティングの違いが楽しめる。ただ、このディスプレイは写真撮影時の画面サイズが比較的小さく、迫力に欠けるというデメリットもある。

Galaxyは、撮影後でも背景ボケの強弱を変えられるLive Focusがおもしろい。また、何といってもディスプレイが鮮やかで大きく、撮影していて楽しい。

そして、数あるデュアルカメラの中でも、片方がカラー、もう片方がモノクロカメラとなっているP10 Plusだが、これを生かしたモノクロ写真撮影は他機種と一味違う。まさに、モノクロカメラならではの高精細な描写が楽しめる。

iPhone X

顔の凹凸を認識し、撮影後でもライティング効果が変えられる。上は「スタジオ照明」、左は「ステージ照明」。

Xperia XZ1

実景に3Dアニメーションを重ねて撮影できる「ARエフェクト」など多機能を誇る。写真は、恐竜の世界(イラスト)との合成。

Galaxy Note8

デュアルレンズの望遠側で撮影しても、広角側の写真も同時に記録する「デュアルキャプチャ」もおもしろい。

ZenFone 4 Pro

「美人エフェクト」で、肌の滑らかさや目の大きさを変えられる。シャッター音が小さめなのもうれしい。

P10 Plus

カラー&モノクロカメラを搭載。二つのカメラを組み合わせることで、カラー撮影時もモノクロ撮影時も高い解像度を実現している。

解説/吉村 永(カメラマン)
モデル/水穂まき

まとめ

Galaxy Note8はパフォーマンスの高さや独自機能が光る。カメラはiphone Xが優秀

総じて得点が高く、バランスもいいのがGalaxy Note8。Sペンのように、ほかの機種にない独自性もあり、選びやすい一台といえる。

Galaxy Note8

ただし、撮影性能ではiphone Xが一歩リードしている印象。カメラで選ぶなら、iphone Xで決まりだ。

iPhone X

音楽再生機能に関しては、やはりソニーの製品だけに、Xperia XZ1が優秀。

また、静止画の撮影に特化すれば、P10 Plusの評価が高い。ZenFone 4 Proもバランスはいいが、全体を通して、やや個性が弱いところが気になった。

総合的には、ともに有機EL画面を搭載し、スペシャル機能でも得点の高かったGalaxy Note8とiPhone Xがおすすめだ。

解説/石野純也(ジャーナリスト)

前回記事〈その1〉

スポンサーリンク
AndroidiPhoneガジェット
シェアする
特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

特選街web編集部をフォローする
特選街web

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット