4Kテレビの購入時には、配送・設置サービスを利用することで、一とおりの接続や設置までを業者が済ませてくれる。
しかし、そのあとで新しい放送やネット動画配信サービスを利用するとなると、接続や設定を自分で行わなければならない。
インターネット接続をはじめ、専用の機器との接続などを行うとなると、多少の予備知識が必要になるだろう。また、放送の場合はアンテナ設置など、なかなか難しい面もある。
そこで、自力で準備を済ませたい人のために、4Kコンテンツが楽しめる放送やサービスごとに、接続や設定などの手順を簡単に紹介していこう。なお、手順の説明には、スカパー!4KとひかりTV 4Kチューナーを内蔵する東芝の4Kテレビ、50Z810Xを使用した。
【スカパー! 4Kの場合】
アンテナからのケーブルをテレビ側に接続するのが基本
「スカパー! 4K」は、124/128度CS(通信衛星)を使った放送で、まず、スカパー!プレミアムサービスへの契約が必要になる。
放送しているチャンネルは、「スカパー!4K 総合」「スカパー!4K 体験」「スカパー!4K 映画」の三つ。
「総合」は、ドキュメントやスポーツ、音楽など多彩な番組があり、「体験」は、そのダイジェスト番組を放送。そして「映画」は、映画専門のチャンネルだ(このチャンネルだけ録画不可)。
スカパー!4Kの視聴で肝心なのは、BS/110度CSアンテナとは別の、CS124/128度用アンテナの設置が必要になること。
アンテナ設置や調整は決して難しい作業ではないが、屋根の上などの高所での作業となるので、業者に任せるのが安心だ。
スカパー!では、加入者を対象にアンテナ設置サービスも行っているので、これを利用することも検討するといいだろう。
【ひかりTV 4Kの場合】
ネット経由の放送なので、LANケーブルでの接続が必須
次は、インターネットを利用した放送サービス(IPTV)の「ひかりTV 4K」だ。
こちらは、ひかりTVと契約すると利用できる。
テレビサービス(追加料金不要)の4Kチャンネルは「ひかりTV チャンネル4K」と「Kawaian for ひかりTV 4K」の二つ。
そのほかに、VOD(ビデオ・オン・デマンド)のビデオサービスにも4Kコンテンツがある。
映画やドラマなどのほか、ひかりTVが独自に制作した、ここでしか見られない番組も用意されている。
ひかりTVへの加入は、事前に光回線(NTTのフレッツ光ネクスト、ドコモのドコモ光、ソネットのNURO光など)との契約が必要なので、まずは回線の申し込みを行う。
工事を経て開通したら、ルーター経由で、ひかりTVチューナー内蔵の4KテレビとLAN接続すれば準備完了。
解説/鳥居一豊(AVライター)
※価格は記事制作時のものです。