Q 「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」ってどっちがいい?
A
ボディが小型・軽量で、人気も高いミラーレス一眼。信頼性の高い一眼レフ。
レンズ交換式デジカメは、一眼レフとミラーレス一眼に分かれる。
一眼レフは、レンズを通した像をボディ内のミラーで反射させてファインダーに写し、撮影時はミラーが可動し、撮像センサーに記録される。
一方、ミラーレス一眼は、撮像センサーの像を液晶モニターやファインダーに直接表示し、そのまま撮影できる。
ミラーが不要なので、ボディは小型・軽量だ。
実際の明るさや色調がモニターに表示されるため、確認しながら撮影できるのもメリット。
●一眼レフはミラーを内蔵するが、ミラーレス一眼はシンプル
かつては一眼レフと比べ、動いている被写体にピントが合うのが遅いこともあったが、現在は、AFの進歩で遜色のないレベルになっている。
現在はミラーレス一眼が人気だが、ファインダーのクリアな視認性や電池のもち、フィルム時代から長く培った技術への信頼感など、一眼レフならではの魅力もある。
どちらを選ぶかは、好みの問題といえる。
●一眼レフとミラーレス一眼の特徴
Q 今、コンデジってどうなっているの? スマホで十分?
A
ミドルクラス以下は厳しいが、高倍率ズームや超高画質など、スマホにはないモデルもある。
スマホカメラの普及で、減少傾向にあるコンパクトデジカメ。
特に、低価格帯のモデルは厳しい状況だが、個性派のコンデジは人気だ。
広角から超望遠まで一台でこなす高倍率ズーム機や、防水・防塵・耐衝撃性能などを備え、アウトドアで活躍するタフネスモデル、デジタル一眼と同じ大型センサーを搭載したカメラマニア向けなど、スマホでは味わえない魅力的な機種があるので、ぜひ注目してほしい。
●個性派コンデジに注目
水深15メートルまでの本格的防水機能を持つTG-5や、20〜1200ミリまで撮影できるFZ85など、個性派が人気。
オリンパス
TOUGH TG-5
(実売価格例:5万3230円)
パナソニック
DC-FZ85
(実売価格例:4万2390円)
Q 初めてデジタル一眼を買うなら、どれがいい?
A
エントリークラスとして販売されているモデルで、ズームレンズキットなどがおすすめ。
デジタル一眼は、各メーカーとも幅広いラインアップをそろえ、価格もさまざま。
その中から初めて購入するなら、やはりエントリークラスのモデルがおすすめだ。
初心者向けということもあり、カメラ任せの撮影モードや、撮り方を指示してくれるガイド機能など、簡単操作の機能が充実している。
画質面でも上位モデルとほぼ同等で、価格は断然手ごろ。
もちろん、自分で細かい設定をするマニュアル撮影もできるので、カメラに慣れてくれば、こだわりを持った撮影が楽しめる。
ただし、連写性能などは低めで、防滴などには対応しない。
スポーツやアウトドアなどの明確な撮影目的があるなら、自分に必要な機能を備えているかをチェックしよう。
また、ほとんどの機種でレンズキットが用意されている。
キットによっては、別々に購入するのと比べて数万円も安くなるので、初めて買うならキットモデルが買い得だ。
主なエントリークラスの機種
ミラーレス一眼
キヤノン
EOS Kiss M
(実売価格例:11万4980円・ダブルズームキット)
パナソニック
DC-GF10
(実売価格例:9万5130円・ダブルレンズキット)
一眼レフ
キヤノン
EOS 9000D
(実売価格例:13万9600円・ダブルズームキット)
ニコン
D5600
(実売価格例:9万6980円・ダブルズームキット)
Q レンズとボディは同じメーカーでないとダメ?
A
同じメーカーが原則。ただし、マイクロフォーサーズは、異なるメーカー間でも利用可能だ。
ボディにレンズを装着するマウントと呼ばれる機構は、各メーカー専用に設計されたものなので、他メーカーとの互換性はない。
シグマやタムロン、トキナーといったレンズメーカーが発売しているレンズも、各社のマウント別に用意されている。
例外は、オリンパスとパナソニックで、マイクロフォーサーズという共通規格を採用しているので、互いのメーカーのレンズが使用可能だ。
一方、同じメーカーでも一眼レフとミラーレス一眼ではマウントが違う。
ほとんどの場合、ミラーレス一眼には、別売アダプターを使用することで、一眼レフ用レンズを装着できるが、一眼レフにミラーレス一眼のレンズは装着できない。
実は最近、各社のミラーレス一眼用に、他社製レンズを装着できるサードパーティー製マウントアダプターが続々登場。
ピントや露出操作は手動になるし、自己責任での使用となるが、一部で流行している。
●マウントは各社専用が基本
解説/岡田清孝(カメラマン)
※価格は記事制作時のものです。