暑い時期には冷たい飲み物が欲しくなる。自宅でおいしいアイスコーヒーを作れるのはどれだ?

アイスでも、コーヒーメーカーで作ると美味

梅雨が明けて暑くなってくると、冷たい飲み物が恋しくなる。

夏を代表する冷たい飲み物は、筆者の場合、断トツがアイスコーヒーである。

外出時に飲食店でアイスコーヒーを飲むのは当たり前として、家でもアイスコーヒーを飲む。家で飲むアイスコーヒーは、いわゆるコーヒーメーカーで作ったものだ。

缶やペットボトルに入ったアイスコーヒーも、便利かつ手軽でいいのだが、味ならばコーヒーメーカーで作ったほうが断然おいしいと思っている。

というわけで、今回はアイスコーヒーメーカーを比べてみた。

画像: アイスでも、コーヒーメーカーで作ると美味

表を見てもらえばわかると思うが、製品はバラエティに富んでいる。

ピくアップした基準としては、「豆または粉から作るもので、自分でお湯を注がなくていいもの」とした。

一般的にコーヒーメーカーは、粉を入れて自動的にお湯を注いでくれる「ドリップ式」、ミルを搭載し、豆を入れて自動的に粉にしてお湯を注いでくれる「全自動ドリップ式」、粉の入ったカプセルを装填して自動的に抽出する「カプセル式」の3タイプに分類できる。

アイスコーヒーの場合、この3方式のほかに、「アイス専用ドリップ式」「水出し式」が加わる。

今回対象にしたのは、それぞれ異なった方式の製品である。

サーモス
ECI-660

保温性のあるサーバーに氷を入れて急冷するドリップ式。

構造的には挽いた粉を入れる一般的なコーヒーメーカーだが、蒸らしや抽出タイミングなどがアイスコーヒー用に調整されている。

画像: サーモス ECI-660

ブルーアー
Cold Bruer

コーヒーの粉に一滴ずつ水を落として抽出する本格的な水出しスロードリッパー。

落ちる水滴のペースは調整可能で、3〜12時間かけて700ミリリットル弱のアイスコーヒーを作ることができる。

画像: ブルーアー Cold Bruer

ハリオ
コールドブリューコーヒージャグ CBS-10HSV

水にコーヒーの粉を浸して作る水出し用のジャグ。

ステンレスのストレーナーに直接コーヒーの粉を入れて本体に差し込むだけ。

冷蔵庫に入れて一晩待てば、うまいアイスコーヒーが出来上がる。

画像: ハリオ コールドブリューコーヒージャグ CBS-10HSV

シロカ
SC-A130

ミルを搭載しており、豆を入れると挽いて粉にし、自動的にドリップしてくれる全自動式。

ホット用だが、ステンレス製の保温サーバーに氷を入れておくことで、アイスコーヒーを作ることができる。

画像: シロカ SC-A130

メリタ
ノア SKT54K-3W

挽いた粉を入れて作るドリップ式。

最も一般的なコーヒーメーカーの構造だが、シロカと同じくステンレス製の保温サーバーを採用しているので、そこに氷を入れればアイスコーヒーを作れる。

画像: メリタ ノア SKT54K-3W

ネスレ
ドルチェグスト ルミオ MD9777DR

ドルチェグストシリーズの最新、最廉価モデル。

設定した抽出量で自動的に止まるオートストップ機能も搭載。

カプセル式で、アイスコーヒー以外のホット/コールドドリンクの粉も多数用意。

画像: ネスレ ドルチェグスト ルミオ MD9777DR

シロカの全自動式、メリタのドリップ式、ネスレのカプセル式は、主としてホットコーヒーを作るコーヒーメーカーだが、アイスも作れるというもので、氷を入れたサーバーやカップにホットコーヒーを落とすスタイルとなっている。

シロカ、メリタともにサーバーに保温性の高いステンレスを採用、ネスレは「アイスコーヒーブレンド」というアイス専用カプセルを用意しており、「一台で夏も冬も」となれば、この3台が選択肢となる。

特に、全自動タイプは粉に比べて酸化しにくい豆から作れるので、たまにしか作らないという人でも風味を損なうことなく、おいしいコーヒーが楽しめる。

アイス専用のものや水出し用のものもある

サーモスは、機構的には一般的なドリップ式だが、アイス専用をうたっている。

氷を入れられる保温性の高いサーバーを採用しているだけでなく、蒸らしや抽出タイミングもアイスコーヒーに最適化されている。

「氷で急冷した、うまいアイスコーヒーをすぐ飲みたい」という場合に適した機種だ。

ブルーアーは、粉に水を一滴ずつ落として、じっくりと時間をかけて抽出するスロードリップ(点滴ドリップ)式。

夏の喫茶店でたまに見かける、人の背丈ほどある巨大な水出しドリッパーを家庭用に小型化した製品である。

1秒間に一滴程度のペースで6時間ほどかけて抽出すると、雑味のないスッキリとしたアイスコーヒーが作れる。

本格的な水出しコーヒーを自宅で楽しめるのは、この機種だけだ。

ハリオは、水出し麦茶のように、ジャグ(ピッチャー)に入れた水の中に直接コーヒーの粉を浸して抽出する方式。

最近、この方法が流行しているようで、食品スーバーのコーヒーコーナーで水出し用のバッグに封入された粉コーヒーが販売されている。

ハリオの製品はステンレス製のストレーナー(濾し器)が付属しているので、好みの粉を使うことができる。

抽出には時間がかかるが、冷蔵庫から麦茶を取り出すような気軽さでアイスコーヒーが飲める。

味を心配する人がいるかもしれないが、筆者も以前、この方式を試してみて、スッキリした味わいが気に入って毎日作っていた。

ハリオのジャグは、見た目もおしゃれなので、来客をもてなすのに、そのまま卓上に出すこともできて便利だろう。

このように、ブルーアーとハリオは水を使った抽出なので、電気は使わないし、急冷する必要がないので、抽出時の氷も不要である。その代わり、抽出には数時間を要する。

これに対して、サーモス、シロカ、メリタ、ネスレは、家庭用電源を使う。

抽出直後に急冷することでアイスコーヒーにするタイプなので、サーバーやカップに氷を入れる必要がある点が異なる。

また、ネスレ以外の機種は抽出後に粉を捨てたり容器を洗浄したりしなければならないし、サーモス、ブルーアー、メリタはペーパーフィルターが必要など多少の手間がかかる。

ネスレは、使用済みカプセルを捨てるだけで、毎回の洗浄やメンテナンスは不要。手軽さではリードしているが、ブラックのアイスコーヒーカプセルが1種類しかないのは、弱みといえる。

それぞれ方式が違うので、どれが一番とはいえないが、アイスコーヒーだけでいうなら、好みの粉で素早くおいしいアイスコーヒーが作れるサーモスが魅力的。

毎日ガブガブ飲みたい人には、水と粉を入れるだけのハリオのジャグもおすすめだ。

解説/福多利夫 (フリーライター)

※価格は記事制作時のものです。

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