ドライブレコーダーを買う際に、「自分でも簡単に取り付けられるのか」といった心配をしている人も少なくない。結論からいえば、それはまったくの取り越し苦労で、驚くほど簡単に取り付けられる。ふだん、カー用品の取り付けは店任せという人も、所要時間は数十分以内で済むはずだ。今回は、コムテックの2カメラセットモデル、ZDR-015を使い、シガーライター接続による取り付けを例に解説していこう。
シガーライター接続なら取り付けは驚くほど簡単!
まずはパッケージの中身を確認し、付属品などで不足はないかチェックしよう。
コムテック
ZDR-015
実売価格例:2万7800円
まずはパッケージの中身を確認
ドライブレコーダー
ZDR-015
次に、フロントカメラ本体にシガーライターケーブルを接続して取り付けとなるが、ここで注意したいのが、ドラレコは、どこでも好きな位置に取り付けられるわけではないこと。
「道路運送車両の保安基準」で「ガラス開口部の実長の20%以内の範囲」などと規定されているからだ。
加えて、雨天時にカメラがきちんと撮影できるよう、ワイパーの拭き取り範囲内に収まるよう配慮すべきだ(下図参照)。
また、安全運転支援用センサーボックスの映り込みが最小限になる位置を探すことも必要だ。
フロントカメラの取り付け位置の見当をつける
今回は助手席側に取り付けたが、視界を妨げないルームミラーの裏側がベスト。
運転席側に取り付けて、走行中はモニター表示をオフに設定しておくのもおすすめだ。
●電源を入れてカメラの位置決めをする
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配線を目立たせたくない人はエンジン直結式を試そう
取り付け場所が決まったら、電源を入れて本体を仮止めし、取り付けブラケットの角度を調整できたら、本体を両面テープで貼り付ける。
モニターを見ながら、微調整を行い、電源ケーブルが目立たないように天井裏に押し込んで配線を行おう。これで、フロントカメラは終了だ。
ただし、配線したケーブルが目立つのが嫌という人は意外に多い。
その場合は、電源をヒューズボックスから取る方法があるが、この場合は、工具やメンディングテープなど、さまざまな準備と、助手席前ピラーの内装をはがす作業などが必要になり、取り付けの難度はぐっと上がる。
腕に自信のない人は、カー用品店などに頼んだほうがいいだろう。
電源直結を選べば、駐車監視機能なども利用できるので、メリットもある。
●映る範囲を確認してから本体を固定する
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あおり運転対策に有効なリアカメラの接続にもチャレンジ
最近は、追突やあおり運転対策としてリアカメラを装着する人も増えている。
ZDR-015にはリアカメラも付属しているので、こちらの取り付けも簡単に解説しよう。
リアカメラの場合、配線をリアウインドウ付近にまで引き回さなければならず、初心者には少しハードルが高い。
基本的にはカーペットをはがし、配線をガムテープなどで固定するなどの作業が必要だ。
作業自体はそう難しくはないが、工程は多く、手間がかかるので、不慣れな人は、丸一日の作業になることも覚悟したほうがいいかもしれない。
●リアカメラとフロントカメラをケーブルでつなぐ
また、取り付ける際は、リアウインドウの曇り取り用熱線をうまく避けて、カメラの位置決めをするのがコツ。
そうしないと、映像のど真ん中を熱線が横切ることになってしまうからだ。
これも、モニター画面を見ながら位置決めをするといい。
取り付けが不安なら、工賃はかかっても、ショップに依頼することをおすすめする。
●熱線がカメラの前を横切らないよう取り付ける
解説/会田 肇 (自動車評論家)
※価格は記事制作時のものです。