皆さんは、デジカメやスマートフォンで撮影をしたあと、撮った画像データをどのように扱っているだろうか。撮ったままでバックアップをしないでいると、その機器が壊れたり、不調になったりした場合に、写真が見られなくなるおそれがある。ここでは、写真を撮ったあとの基本作法を解説しよう。
まずは、パソコンの外付けHDDに保存するのが基本
デジカメでも、スマートフォンでも、写真を撮ったら、まず、パソコンの内蔵HDDに転送するのが一般的だ。パソコンに保存してあれば、写真をトリミングしたり、レタッチしたりといったこともやりやすくなる。
しかし、パソコンの内蔵HDDだけでは、パソコンに不具合が生じた場合に、HDD自体は壊れていないのに写真が取り出せなくなるという危険性がある。写真を恒久的に保存するならば、パソコン内蔵のHDDに加え、外付けHDDを使うのがおすすめだ。
もちろん、外付けHDDも故障する可能性はあるので、不測の事態に備える意味でも、ドライブを2台以上搭載し、自動的にバックアップコピーをしてくれるミラーリング(RAID)対応HDDを選択するのが得策といえる。
2台のHDDを搭載した外付けタイプがおすすめ
アイ・オー・データ
HDS2-UTXシリーズ
実売価格例:2万4770円(2Tバイト〕
また、パソコンを使わずに写真をHDDに保存するには、メモリーカードを直接挿して自動コピーできるNAS(LANに接続するタイプのHDD)が便利だ。あるいは、撮った写真をテレビで鑑賞したいなら、HDMIでテレビと接続できるバッファローの「おもいでばこ」のようなデジタルアルバム型のHDDを利用するのもいいだろう。
パソコンを使わずに画像の保存が可能
アイ・オー・データ
フォトジェニック HLS-PG1
実売価格例:1万6041円
バッファロー
おもいでばこ PD-1000S
実売価格例:3万1170円(1TB)
HDDに加えて、クラウドストレージも利用したい
先にも述べたように、HDDは手軽に扱えるものの、故障などの心配は常にあるもの。そこで、もう一歩進んだデータ保存も行っておきたい。すでに外付けHDD、NAS、デジタルアルバム型HDDなどを使っているという人も、実践してほしい。
それが、クラウドストレージである。クラウドストレージとは、インターネットを使ったサービスで、パソコン経由で、ネット上のサーバーにデータを保存することができる。主なものを下の表に掲げてみた。
このクラウドストレージに写真を保存しておけば、現状での保存方法としては完璧といえる。クラウドストレージに保存した写真は、同じアカウントとパスワードでサービスにログインすれば、自宅のパソコンだけでなく、スマホやノートパソコンを使って、いつでもどこでも見たり、ダウンロードできたりするので、とても便利に使うことができる。
せひ、試してみていただきたい。
画像保存に便利な主要クラウドストレージサービス
解説/福多利夫 (フリーライター)
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