世界的なスピーカーの名匠、アンドリュー・ジョーンズがエラックに移籍して開発した極めて俊敏で、ハイスピードなスピーカー。ボックス内部でウーハー部を横方向に2基設け、後ろのアクティブウーハーが、前面のパッシブウーハーを空気圧で駆動することで、非常にハイスピードで品位の高い音が実現された。
名匠のスピーカーを愛でるコンポセット高解像度スピーカーを高性能アンプで鳴らす合計価格:107万5420円
ハイレゾ時代になり、より帯域の広い、そして時間解像度(どのくらい細かく時間に沿った音の変化が再現できるかの尺度)の高い音が求められるようになった。そこでエラック・AS-61。極めて俊敏で、ハイスピードなスピーカーだ。
これは、世界的なスピーカーの名匠、アンドリュー・ジョーンズがエラックに移籍して開発したもの。ボックス内部でウーハー部を横方向に2基設け、後ろのアクティブウーハーが、前面のパッシブウーハーを空気圧で駆動することで、非常にハイスピードで品位の高い音が実現された。
この独特の高解像度音を生かすアンプは、マランツの独自技術が光るPM-12で、これまたハイスピードな音を出すものだ。
CDプレーヤーはSACD再生にも対応。独自の高性能DACを搭載し、情報量の多い音を再生するSA-12。質感と生命感がキーワードだ。
スピーカー(ドイツ)
エラック
AS-61
実売価格例:46万6560円(ペア)
アンプ(日本)
マランツ
PM-12
実売価格例:30万4430円
CDプレーヤー(日本)
マランツ
SA-12
実売価格例:30万4430円
スーパーマルチハイレゾ再生機を生かすコンポセットCDからハイレゾまで多彩な音源の再生に対応合計価格:107万5020円
現代のオーディオでは、CDからハイレゾまで多彩な音源に対応しなければならない。すると、あれもこれもと音源機器が増えるのは必至。韓国のカクテルオーディオのハイレゾ再生プレーヤー、X45は、そんな状況にスマートに対処。高音質にて、すべてのデジタルメディアを再生する。DACに定評のある米国ESSテクノロジーのES9018K2Mを搭載するなど、音質への徹底的なこだわりと、多彩な音源へのマルチ対応が強みだ。
USB DAC機能とネットワーク機能を持ちつつ、内蔵CDドライブにより、CD再生やリッピングも可能。フォノイコ内蔵で、レコードのデジタルデータ化もできる。生成したファイルは内蔵HDDに格納。加えて新世代のハイレゾ規格であるMQAファイルやMQA CD再生も可能だ。
アンプはジェントルな音楽空間を再現する英国、ロクサン・K3。スピーカーは、つやっぽく、華麗な音を表現するデンマークはダリのEPICON2。現代的なニーズにこたえるシステムだ。
スピーカー(デンマーク)
ダリ
EPICON2
実売価格例:40万8520円(ペア)
アンプ(イギリス)
ロクサン
K3
実売価格例:25万6500円
CDプレーヤー(韓国)
カクテルオーディオ
X45
実売価格例:41万円
デスクトップに置けるおしゃれなコンポセットCDもハイレゾも聴ける超小型システム合計価格:26万5060円
CDもハイレゾも高音質で聴きたいが、場所を取りたくない、デスクトップに置きたいという向きには、この組み合わせをすすめよう。ポイントはDAC。高性能なDACなら、CDもハイレゾも格段の高音質で聴ける。そこで高性能DAC内蔵のアンプがここでの主役だ。
コンパクトなアメリカ・ニュープライムのIDA-8は、384KヘルツまでのリニアPCMと11.2MヘルツまでのDSDの再生が可能。しかも同軸/光入力を持ち、CDプレーヤーからデジタル信号を受けての再生も可能。そこで、CD再生は超小型のオラソニック・NANO-CD1。小さい筐体で最大限の性能を獲得するため、DACを省いたトランスポートで、IDA-8の内蔵DACにデコードを任せるというわけだ。
IDA-8は、アンプとして、たいそう音がいい。軽くて小さいのに、充実した音が聴ける。スピーカーは、極小だが実にりっぱな音を奏でる、ドイツはエラックのBS-302。同軸ユニットにより、空間感がきれいに再現される。
スピーカー(ドイツ)
エラック
BS-302
実売価格例:7万5600円(ペア)
アンプ(アメリカ)
ニュープライム
IDA-8
実売価格例:14万400円
CDトランスポート(日本)
オラソニック
NANO-CD1
実売価格例:4万9060円
自動音場補正の効果に驚くコンポセット部屋特有の音響的な癖を是正。効果は高い合計価格:42万4830円
これからのステレオは自動音場補正機能のあるなしで、○か×に分かれるかもしれない。すでに高級ブルートゥーススピーカーでは、自動音場補正機能が必須になりつつある。スピーカーから出る音は、必ずその部屋特有の音響的な癖が加わる。これをデジタル的に是正するのが自動音場補正だ。それを採り入れたトレンディなアンプが、ドイツはエラックのEA101EQ-G。部屋の実際の音をスマホ内蔵のマイクでとらえ、アプリで計算。修正データをブルートゥースでアンプ本体に送るという仕組みになっている。
その効果は高い。音の見渡し感が飛躍的に向上し、細部がクリアに描かれ、音が生き生きと弾み、楽器の音色がつやっぽくなる。補正後の音を聴いたら、自動音場補正機能のないアンプなど、もう考えられない。
再生機は、CD再生とネットワーク音源対応でハイレゾも楽しめるマランツ・ND8006。そしてスピーカーは、ハイスピードで、透明度の高い音が聴けるクリプトンKX-0.5で決まりだ。
スピーカー(日本)
クリプトン
KX-0.5
実売価格例:17万9820円(ペア)
アンプ(ドイツ)
エラック
EA101EQ-G
実売価格例:12万6210円
CDプレーヤー(日本)
マランツ
ND8006
実売価格例:11万8800円
解説/麻倉怜士(デジタル・メディア評論家)
※価格は記事制作時のものです。