ドライブレコーダーの人気9モデルを、都内を走行テストして比較した。今回は「コムテック HDR360G」で実走テスト。魚眼レンズのような360度カメラの搭載で、前後左右グルリと撮影可能。最大10時間可能な駐車監視機能にも注目だ。設置性、フロント昼間画質/夜間画質、リア昼間画質/夜間画質、操作性の6つの項目を10点満点で採点したので参考にしてほしい。
ドライブレコーダー最新モデル実走テスト
コムテック HDR360G
一台で360度を全方位録画!駐車監視は最大10時間可能
実売価格例:3万2520円
記録解像度:1856×1856
画角:全天周360°
記録メディア:microSD16GB付属
モニター:2.4型
GPS/WDR
- Amazonで詳細を見る
- 楽天市場で詳細を見る
- Yahoo!ショッピングで見る
昼間であれば、前と左右は実用レベル
カメラを下向きにし、その位置から360度にわたって撮影する。デジカメの魚眼レンズのような360度カメラを搭載したドラレコということもできる。これによって前方から左右、後方までをグルリと撮影するのだ。そこで心配なのが、“超広角”で撮影した映像で、ドラレコとして役立つのかどうかという点。
結果は、予想以上にしっかりとした映像を見ることができた。もちろん、通常のドラレコに比べれば、明らかに解像度で劣るが、昼間であれば前方向と左右は、ナンバーも十分に読み取れる解像度を確保。車内の様子も克明に映っており、側面に衝突があっても、状況をとらえられそうだ。
やはり、問題なのは後方だ。取り付けがフロントガラスになる以上、リアウインドウ越しに映る映像はかなり小さくしか写らない。ナンバーを読み取るのはほぼ不可能。至近距離に近づけば、何とかナンバーが識別できる程度だ。さらに夜間は、カメラのダイナミックレンジが明らかに不足し、ライトを照射した部分はほぼ100%白飛び。ネオンも識別が難しいほどになってしまう。昼間のトンネル出口付近での白飛びもきつめの印象だった。
本体にモニターを装備するが、360度モードでは、内容の判別は不可能。前後を切り出す分割モードなら内容はわかる。別売で装着可能な駐車監視機能は、最大で10時間撮影可能。衝撃が加わった場合は、上書きせず保存する。全周囲への対応はできないものの、駐車監視まで考えると、いい選択肢になりそうだ。
設置性:9点(10点満点)
フロント昼間画質:6点(10点満点)
フロント夜間画質:5点(10点満点)
リア昼間画質:4点(10点満点)
リア夜間画質:3点(10点満点)
操作性:8点(10点満点)
⇒【ドライブレコーダーのおすすめはコレ】全9モデルの採点結果はこちら
※価格は記事作成時のものです。
解説/会田肇 (自動車評論家)撮影/河野公俊