8K放送は、4K放送の4倍、2Kの16倍の画素数を持ち、よりきめ細かい描写が可能になり、これまでぼけていた部分も、ハッキリ見えるのが特徴。また画素感のないアナログ的な風合いの映像が楽しめるのも大きなメリットだ。
8K放送というのは、4K放送とどう違う?
映像を描き出す8K放送の画素数は、水平7680×垂直4320で、合計約3300万。これは4Kの4倍、2Kに比べると実に16倍にもなる。画素数が増えるということは、よりきめ細かい描写が可能になり、これまでぼけていた部分も、ハッキリ見えてくるということ。
具体的には、フィギュアスケートでは選手の衣装や表情がより鮮明に再現され、リンクの氷表面の荒れ具合まで感じ取れるし、富士山の映像では中腹から頂上を目指す登山者たちの動きもリアルだ。
画素感のないアナログ的な風合いの映像が楽しめるのも大きなメリット。60V~80V型の面積に8Kもの画素が存在することで、階調表現や色再現についても大きな恩恵があると考えられる。
放送内容も、8Kと4Kは異なる。例えばNHKでは、4Kは、基本的に現在の地デジやBS放送と一体の制作だが、8Kについてはその優位性を生かすために、独立した制作体制を整えている。
8Kの番組をダウンコンバートしてBS4Kで放送するケースもあるが、これはあくまでも8KのPR用と考えられる。
8Kは、2Kの16倍きめ細かい!
解説/藤原陽祐(AV評論家)