【サバ缶ダイエット】医師の私も10kgやせた!サバ水煮缶がツナ缶よりおすすめな理由

美容・ヘルスケア

実は医療業界では、すでに25年ほど前から「サバの水煮缶がダイエットによい」と話題になっていました。サバ缶は、食べてもインスリンが出にくいうえ、尿酸値が上がらず、カルシウムとビタミンDが豊富なので、骨の萎縮を防ぎつつ、ダイエットができるのです。【解説】藤澤孝志郎(Dr.孝志郎のクリニック院長)

解説者のプロフィール

藤澤孝志郎(ふじさわ・こうしろう)
Dr.孝志郎のクリニック院長。1977年、東京都生まれ。2004年、宮崎大学医学部卒業。総合内科、救急救命室、心臓血管外科の3領域で臨床経験を積み、2015年より現職。医学教育の第一人者としても知られ、海外の医師を含め10万人以上の医学生を指導。DVD講座「Dr.孝志郎の病態生理学」、「Dr.孝志郎の症候学」「Dr.孝志郎のサマライズシリーズ」は、全国70以上の大学の医学部で長く親しまれている。一般向けの著書に『世界一効率よく若返る!1日5秒 骨トレーニング』(ビジネス社)がある。

下手な薬や治療よりサバ缶がお勧め!

《サバ缶はこんな人にお勧め!》
●ダイエットをしたい人 ●コレステロール値が気になる人 ●骨粗鬆症が気になる人 ●顔のシワやほうれい線が気になる人 ●気分が落ち込みやすい人 ●薬に頼らず体調管理をしたい人

サバの水煮缶」がダイエットや健康によいと、空前のブームになっています。実は私も、サバ缶を最低でも1日1個、食べるようにしています。

この習慣を取り入れる前までは、お恥ずかしながら善玉(HDL)コレステロール値が正常値以下(正常値は40mm/dl以上)で、ひざと腰が慢性的に痛み、痛み止めでしのぐ生活をしていました。

このままではいけないと思った私は、サバ缶を毎日食べ、適度な運動を心がけるようにしました。すると、善玉コレステロール値はあっという間に15上がり、50を超えました。

長年悩まされてきたひざと腰の痛みも消え、さらに10kgのダイエットにも成功したのです!

ちなみに、メタボリックシンドロームの診断基準は、悪玉コレステロール(LDL)値は入っていません。悪玉コレステロール値は体質に左右されるところが大きく、基準をつけにくいからです。

悪玉コレステロール値を下げたいのであれば、善玉コレステロール値を上げて、善玉に悪玉を処理してもらうのが近道なのです。

医師の私が言うのもおかしな話ですが、「下手な薬や治療よりも、サバ缶を食べたほうがいい」と、自らの体験から確信しました。

医学界では25年以上前から注目されていた

実は医療業界では、すでに25年ほど前から「サバの水煮缶がダイエットによい」と話題になっていました。

食事をすると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは過剰に分泌されると、肥満の原因になりますが、サバ缶を食べてもインスリンが出にくく、太りにくいことがわかったからです。

実は、サバ缶が注目されるまではツナ缶がもてはやされていました。しかしツナは、とり過ぎると尿酸値が上がってしまい、痛風の引き金になってしまうという弱点がありました。

一方のサバは、尿酸値が上がらないため、これまでツナを採用していたトレーニングジムなどが、現在はサバに切り替えているという話も多く聞きます。

ダイエットをするときに心配なのは、栄養素の偏りや、咀嚼数が減ることで骨が刺激されずに、骨が萎縮してしまうことです。特に女性は、年齢を重ねると骨の密度が下がる骨粗鬆症の心配もあります。

骨がもろくなると、骨折をしやすいだけでなく、美容面にも悪影響が出ます。顔の骨が縮むことで、その上を覆っている皮膚や筋肉がたるみ、顔のシワや口の周りのほうれい線が生じてしまうのです。無理なダイエットで、やせて老けて見えることあるのは、このためです。

骨の形成には、ご存じのようにカルシウムが欠かせません。サバ缶ならカルシウムが豊富なので、骨の萎縮を防ぎつつ、ダイエットができるのです。

貧血やうつ傾向の人も症状が改善する可能性

骨を強くするなら、カルシウムのサプリメントを飲めばいいと思われるかもしれません。しかし、実はカルシウムだけをとった場合、ほとんどが腸をそのまま通過して、体の外へ出てしまうのです。

カルシウムを腸で吸収させるためには、別の栄養素が必要です。その一つが、サバ缶にたっぷり含まれるビタミンDです。

カルシウムは、それ単体では骨にくっつくことができませんが、ビタミンDと同時に摂取することで腸から吸収され、骨へとたどり着くことができます。

例えるなら、ビタミンDは、カウボーイが獲物を捕まえるときに使う投げ縄のようなものです。その縄で、腸の中を流れていくカルシウムを捕らえ、体内にとり込む役割をします。

サバ缶は、カルシウムとビタミンDを同時にとれるという、骨の強化にはもってこいの食材なのです。

サバ缶に含まれるビタミンDは、腸内でカルシウムをキャッチし吸収させる。だから、効率よく骨が強くなる!

サバ缶と腸との関係で、もう一つ注目したい栄養素は葉酸です。

葉酸は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの合成に必要です。セロトニンは、実は脳だけでなく、腸でも作られるのです。

最近は葉酸不足の人が増えているのですが、葉酸が欠乏すると、貧血などのほか、心の不安定にもつながってしまいます。私の患者さんで、うつの症状を訴える人の中には、精神的なものではなく、葉酸欠乏症が原因の場合もあるくらいです。

これらのことから、サバ缶は単なるブーム食材としてだけではなく、現代の日本人に必要で、価値のあるものだと思います。

生のサバを調理して食べてもよいですが、煮汁が入っている水煮缶のほうが、栄養を余すところなくいただけるので、なおよいでしょう。食べ合わせがよくない食材がないという点も、サバ缶が優秀食品たるゆえんです。

健康維持のため、ぜひ皆さんにも、サバ缶を食事にとり入れていただきたいと思います。

この記事は『ゆほびか』2019年5月号に掲載されています。

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