野菜コーナーでよく目にする「オクラ」を一晩浸けるだけで簡単にできる「オクラ水(すい)」。これを飲むだけで、血圧や血糖値が正常化したり、腰やひざの痛みが改善したりと、驚きと感動の声が挙がっています。実際にオクラ水で血圧が下がったという学会発表(第25回日本健康体力栄養学会:2018年3月開催)もあったほど。 ではなぜ、オクラ水が効くのか──。医師が、そのパワーを徹底解説します。 もちろん「オクラ水」の作り方もご案内!
糖尿病、高血圧、腰痛、ひざ痛が 続々治癒! 動脈硬化に驚愕効果! オクラ水の奇跡
市橋クリニック院長●市橋研一 先生
いちはし・けんいち◎市橋クリニック院長。日本整形外科専門医。医学博士。関西医科大学卒業後、神戸大学整形外科学教室に入局。その後、公文病院整形外科、適寿リハビリテーション病院診療部長、市橋クリニック副院長を経て、2000年より同院長。2015年、韓国八体質医学食事療法を開始。食事療法をベースに、ひざ軟骨再生療法など、独自の治療法で成果を上げている。
64名のオクラ水摂取群の血圧と動脈硬化が改善!
私は、整形外科では珍しいことかもしれませんが、食事指導を治療の主軸に据えています。なかでも治療の切り札となっているのが、「オクラ水」です。主訴が腰やひざなどの痛みであっても、当院ではほぼすべての患者さんに、オクラ水を勧めています。
「整形外科で食事指導?」
と、不思議に思ったかたもおられるかもしれません。
確かに私は、約12年前までは、電気治療・注射・手術といった、ごく一般的な整形外科の治療を中心に行っていました。ところが11年前、中国の食養生(食事で健康を維持する考え方)の先生と出会ったことがきっかけで、私は食事の大切さを痛感しました。
そして、食事をはじめとした生活習慣の影響による血流の悪化が、関節の痛みなどの原因ではないか、と考えるようになったのです。これまで整形外科では、慢性的な痛みが生じるのは、体のバランスがくずれることによる負担のため、と考えられてきました。
ところが、実際に患者さんの血流を調べてみると、腰やひざの痛みを訴える人のほとんどが、毛細血管の血流が悪くなっていたり、動脈硬化を起こしていたりするとわかったのです。また、私が専門とする椎間板ヘルニア(背骨を構成する椎骨の間にある椎間板がはみ出し、神経を刺激する病気)も、動脈硬化から腰の痛みを発症している人が、非常に多いことがわかってきました。
そこで、私は食事療法を軸に、鍼治療などを組み合わせ、血流改善に主眼を置いた治療を開始しました。その結果、患者さんの症状改善に、多くの成果が得られるようになったのです。ちなみに、オクラ水を教えてくださったのも、前述した中国の食養生の先生です。

オクラ畑。オクラはアフリカ原産のアオイ科トロロアオイ属に分類される一年草(熱帯では多年草)の植物で、日本でも夏野菜としておなじみ。
当院は整形外科なので、オクラ水を勧めるのは、ひざや腰などの痛みに悩む患者さんが主です。ところが、オクラ水を実践すると、痛みの改善のみならず、血圧や血糖値、血中コレステロール値も下がる人が、続々と現れたのです。特に、動脈硬化の改善効果には、私もたいへん驚いています。
未知なる成分と食物繊維が血液をサラサラに!
2018年3月、徳島で開催された「第25回日本健康体力栄養学会」で、オクラ水の効果に関する調査報告も行いました。その内容を紹介しましょう。
調査対象は、2017年の1年間に、当院で血圧や動脈硬化の検査を2回以上受けた、43~88歳までの男女322名です。そのなかから、問診で「オクラ水をほぼ毎日摂取している」と答えた64名をオクラ水群とし、それ以外の258名を非オクラ水群としました。そして、それぞれの群で、年間の最初と最後の検査数値を比較したのです。
その結果、非オクラ水群は血圧に変化がなかったのに対し、オクラ水群は、血圧が下がっていました。
また、PWV検査(脈派の伝播速度で動脈硬化の度合いを測定する検査)でも、非オクラ水群は変化がなかったのに対し、オクラ水群では血管が柔らかくなっていることが示されました。

今回の調査は、オクラ水の摂取習慣に関しては問診時の回答のみで、服薬状況も調査内容には加えていないので、純粋にオクラ水だけの効果を証明しているとは断言できません。しかし、傾向として、オクラ水の摂取習慣が、血圧や動脈硬化によい影響を及ぼすとわかったのです。
では、オクラ水のいったい何が、血流改善を促すのでしょうか。よくいわれているのは、オクラのネバネバ成分による効果です。しかし、私はそれだけではないと考えています。
というのも、オクラ水は、オクラのヘタの部分だけを切り落として、水に浸けます。この方法だと、オクラを刻んだときほどネバネバにはなりません。それでも、オクラ水を飲むと、きちんと効果が出るのです。
また、前述の食養生の先生からは、「オクラ水の冷凍と加熱は厳禁」と教わりました。ネバネバ成分は水溶性食物繊維なので、冷凍しても加熱しても、さほど影響はありません。ということは、オクラ水には、冷凍や加熱をすると摂取できない、水溶性食物繊維以外の別の成分が含まれている、ということではないかと思うのです。

オクラの断面。
私が考えるに、オクラのヘタを切って水に浸けることで、なんらかの揮発性成分が水に溶け出すのではないかと推測します。タマネギも、切ったときに出てくる揮発性成分が、血液をサラサラにするといわれています。
推察するに、そのような揮発性成分がオクラにもあり、水に溶け出しているのではないでしょうか。オクラ水を作るときに必ずふたかラップをするのも、揮発性成分の蒸発を防ぐためではないかと思います。このあたりは、いまだに不明な点が多いため、さらなる研究による解明が待たれます。
当然、オクラのネバネバ成分も、体に有用な働きをすることは間違いありません。水溶性食物繊維には整腸作用があるほか、血糖値や血中コレステロール値を抑える作用があります。
ですから、オクラ水に溶け出ているであろう未知の成分に加えて、ネバネバも合わせてとると、さらなる効果が期待できます。当院の患者さんは、オクラ水を飲んだあと、浸けておいたオクラを刻んで、ネバネバにして食べている人も多くいます。
副作用の心配は無用! 薬よりお勧め!

オクラのよいところは、とにかく安全性が高い点です。
動脈硬化の治療薬として使われる血液をサラサラにする薬は、やめたときの反動が大きいため、一度飲み始めると、ずっと服用し続けなければなりません。
オクラならそんな心配は無用です。そのため、当院では薬よりもまず、オクラ水を勧めています。これで多くの人がよくなるので、血流改善の薬を使う機会は激減しました。医療費も減らせて、いいことずくめです。
なお、私は韓国の「八体質医学」をベースに食事指導を行っています。これは、八つのタイプに分類された体質によって、食べてよい物、避けるべき物を指導する食事療法です。この八体質医学でも、オクラは全体質の人にお勧めできる食材です。
2010年以降、中国、東南アジア、アフリカ、ギリシャなど、亜熱帯地域を中心に、オクラの研究が活発化していて、発表されている論文数は500以上にのぼっています。それだけ、オクラの効能が注目されているということでしょう。
カンタン!「オクラ水」の作り方

生オクラ…5本(国産でも外国産でも可)
水…100~180㎖
作り方

①オクラのヘタを取り除く。

②瓶やコップに①の切った部分が下になるように入れ、オクラが浸る程度まで水を注ぐ。

③ふたやラップをして、冷蔵庫で8~12時間ほどおいたら完成。オクラを取り出して飲む。
飲み方
●朝に1日1~2杯を目安に飲む。食前、食後、どちらでもよい。
●飲みにくい場合は、黒酢や出汁、メープルシロップやオリゴ糖などを加えるなど、味つけして飲むとよい。

●冷えたままか、常温に戻してから飲む。ぬるま湯を足して人肌程度に温めてもよい。ただし、加熱したり、冷凍保存したりするのはNG。
【体験談】スタッフが実感!「オクラ水」で股関節の激痛と便秘から解放された!
ブティック社・60代後半・女性

便秘解消のために軽い気持ちで始めた「オクラ水」でしたが、私にとっては思いもよらないうれしい変化がありました。
実践して3〜4ヶ月が経った頃、半年以上苦しんでいた股関節の激痛が、嘘のように消えていたのです。当時は一歩歩くたびに電気が走るような痛みがあり、寝返りさえ数分かかる状態。杖を買いにデパートへ行き、整形外科やヨガに通っても改善しなかった痛みが、今では1日1万歩、歩けるほどに回復しました。
作り方が簡単なのも長期間続けられるポイントですね。私は150mlほどの水で手軽に続けています。
「コストがかからず、とにかく手軽」。これこそが最大の魅力です。関節痛や便秘に悩む方は、ぜひ一度試してみる価値がありますよ!
まとめ:オクラを一晩浸けるだけでカンタンにできる「オクラ水」。試して損はないし、安全!
血圧や血糖値が正常化したり、腰やひざの痛みなどがあると、QOL(生活の質)が下がって、毎日が楽しくなってしまいますよね。そんなときこそ、「オクラ水」。材料を入手するのも、作るのもカンタン。それでいて健康効果は抜群。悩んでいるのならまずはオクラを買いに行きましょう!

今回の記事の抜粋元「オクラ水で病気が治る!痛みが消える!新装版」(ブティック社・税込定価1,210円・発売中)。アレンジレシピの数々に、オクラ水を推奨する医師たちの解説や、驚きの体験談など盛りだくさんの内容。公式サイト https://www.boutique-sha.co.jp/38072/
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