ドコモとauが、6月1日からスタートさせる「値下げプラン」。いずれも、端末購入補助が付く既存プランと比較すると「最大で4割値下げになる」のが特徴だ。ただし、値下げ幅が大きくなるのは、データ通信の利用量が1Gバイト未満の小容量ユーザーの場合だから注意。両社とも、大容量プランも拡充。auは「auデータMAXプラン」(夏以降開始)で、データ通信の使い放題を打ち出した。
ドコモ、auが「最大4割値下げ」の新料金プランを発表!
主力料金プランが総入れ替え!6月からスマホの買い方が激変!?
ドコモとauが、この6月1日から「値下げプラン」をスタート。いずれも、端末購入補助が付く既存プランと比較すると、「最大で4割値下げになる」のが特徴だ。
ただし、値下げ幅が大きくなるのは、データ通信の利用量が1Gバイト未満の小容量ユーザーの場合。例えば、ドコモで「ギガライト」を選択し、家族3人で契約している場合で、料金は一人当たり2138円。旧プランでシェアパックを組み、家族3人で利用していたときと比較すると、4割程度の値下げになる。auは計算方法が異なり、「auピタットプラン」より前のプランとの比較で4割値下げを実現している。
●ドコモとauの新料金プランの概要
ドコモはライトユーザー向けの「ギガライト」と、大容量プランの「ギガホ」を用意。これに対し、auは月7Gバイトまでの中容量プラン「auフラットプラン7プラス」も展開する。
大容量プランの拡充
両社とも、大容量プランも拡充した。
●ドコモの大容量プラン
ドコモの「ギガホ」は、月30Gバイトまで使え、容量を使い切ったあとも、1Mbpsで通信できる。解像度は落ちるが、動画なども十分視聴できる速度が維持されるというわけだ。料金は、家族3人でドコモ光を契約している場合で、一人当たり4298円(当初6ヵ月)になる。
●auの大容量プラン
auは「auデータMAXプラン」(夏以降開始)で、データ通信の使い放題を打ち出した。テザリングや国際ローミングは20Gバイトまでという制約はあるが、スマホでのデータ通信は無制限になる。割引を完全適用したときの価格は6458円(当初6ヵ月)。ドコモより2160円ほど高いが、“無制限”で差別化した格好だ。同時にauは、小容量と大容量の中間となる「auフラットプラン7プラス」も用意した。中容量のユーザーは全体の約半数いるといい、このプランがauの主力になっていきそうだ。
スマホの買い方が変わる…?
2社の新料金プランは、いずれも分離プランで端末の購入補助が付かない。そのため、ハイエンドモデルを買うと、値下げの恩恵をあまり受けられない。そこで、ドコモ、auとも、夏商戦ではミドルレンジモデルを拡充している。
さらに、ドコモは36回の分割払いを導入。ハイエンドモデル限定で、24回支払ったあと、端末を返却すると残りの支払いが免除される「スマホおかえしプログラム」も始める。単に料金プランが新しくなっただけでなく、選ぶスマホの種類や、スマホの買い方まで、大きく変わりそうだ。
●ドコモは通信料だけではなく、端末でも負担軽減!
※価格は記事作成時のものです。
文/石野純也(ジャーナリスト)