多発する高齢ドライバーによる事故、その原因の大半はアクセルとブレーキの踏み間違えとされる。新車にはその対策機能が搭載され始めているが、年金で暮らす高齢者が新車へ買い換えるには負担が大きい。そこで注目されているのが後付けできる対応品だ。

ここで紹介するのは、カー用品店「オートバックス」で販売されている『ペダルの見張り番』と、トヨタが自社のディーラーを通じて販売している『踏み間違い加速抑制システム』。
どちらも使用中のクルマに取り付けられるものだが、前者が全メーカー車を対象としているのに対し、後者は対象をトヨタ車だけとしているのが違う。
※本文中の価格はすべて税別

オートバックスが発売する『ペダルの見張り番』

まず『ペダルの見張り番』は、アクセル開度を電子的に制御することでエンジン回転を抑制し、クルマが急発進するのを防ぐ。
一昔前のクルマはアクセルスロットルをワイヤーで開閉していたが、今は電子的に制御するのがほとんどとなっている。

『ペダルの見張り番』は、この電子制御のアクセルを活用してコントロールする。
具体的には、アクセルを急激に踏み込んで変化する電圧値を監視し、急な変化があると、その出力をカット。その結果、クルマはオートマチック車のクリープ状態のように緩やかに進むだけとなる。

ただ、このシステムでは、地下駐車の人工的な急勾配や急坂などで、アクセルを強く踏む必要がある場合でも作動してしまう可能性がある。
そこで今年の春より、その部分に改良を加えた『ペダルの見張り番Ⅱ』が追加発売された。

画像: www.autobacs.com
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初代機は、アクセルの感度が3段階に切り換えられるのみだったが、“Ⅱ”ではそれが5段階となっただけでなく、新たに追加されたスイッチで一時的にOFFにすることもできる。
さらに、アクセルを急に踏んだり、アクセルとブレーキを同時踏みした場合の回数をチェックする機能も用意された。

実売価格は『ペダルの見張り番』が3万円で、『ペダルの見張り番Ⅱ』が4万円。
この中には取り付け費と、取り付けた後で敷地内での指導料が含まれる。
ほとんどの国産車に取り付けられるが、ワイヤーでアクセル開度を調整する古い車種には取り付けはできない。詳細はオートバックス店頭で確認して欲しい。

オートバックス 
ペダルの見張り番 

画像: オートバックスが2016年12月から販売している『ペダルの見張り番』。アクセルの感度を3段階で調整できる。価格は取り付け費込みで3万円(税別)。 www.autobacs.com

オートバックスが2016年12月から販売している『ペダルの見張り番』。アクセルの感度を3段階で調整できる。価格は取り付け費込みで3万円(税別)。

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画像: オートバックスが今年の春から販売している『ペダルの見張り番Ⅱ』。アクセル感度は5段階に調整できるようになり、必要に応じて機能を一時的にOFFすることも可能。価格は取り付け費込みで4万円(税別)。 www.datasystem.co.jp

オートバックスが今年の春から販売している『ペダルの見張り番Ⅱ』。アクセル感度は5段階に調整できるようになり、必要に応じて機能を一時的にOFFすることも可能。価格は取り付け費込みで4万円(税別)。

www.datasystem.co.jp

トヨタとダイハツは超音波センサーを使ったシステムを発売

トヨタ 
踏み間違い加速抑制システム 

次に、トヨタが販売している『踏み間違い加速抑制システム』
こちらは、バンパー内に取り付けた4箇所の超音波センサーで、前後3m以内ににある壁などの障害物を検知して制御するというものだ。

車両の前後にある障害物を検知するとシステムがまずブザーを鳴らし、その状態でアクセルを強く踏み込むと、エンジンの回転を抑えて加速するのを防止する。後退時には障害物を検知していなくても時速5キロメートル以下に抑える。超音波センサーを使うため、『ペダルの見張り番』のような坂道などでの影響は受けない。

価格は5万5080円で、これ以外に、取り付け費用が3万~4万円かかる。
取り付けられる車両は二代目「プリウス」や「プリウスα」、「アクア」をはじめ、「ポルテ」「スペイド」「ウィッシュ」「アリオン」にも対応。2019年10月には「カローラアクシオ」「パッソ」など、12月には「ヴィッツ」にも広げる予定だ。

画像: トヨタが販売している『踏み間違い加速抑制システム』。バンパー内に取り付けた4箇所の超音波センサーで前後3m以内ににある壁などの障害物を検知して制御する。価格は5万1000円で、これ以外に取り付け費用が3万~4万円かかる。いずれも税別

トヨタが販売している『踏み間違い加速抑制システム』。バンパー内に取り付けた4箇所の超音波センサーで前後3m以内ににある壁などの障害物を検知して制御する。価格は5万1000円で、これ以外に取り付け費用が3万~4万円かかる。いずれも税別

画像: 踏み間違い加速抑制システム youtu.be

踏み間違い加速抑制システム

youtu.be

ダイハツ 
つくつく防止 

この他、ダイハツも同様システムを『つくつく防止』として販売中。
ソナーセンサーやコントローラー、インジケーターなどが追加される。
取り付けられる車両は、ダイハツが新車に搭載している衝突軽減システム「スマアシ」を搭載していない「タント」や「ムーヴ」「ミラ」「ミラココア」「ムーヴコンテ」「タントエクゼ」が対象。
価格は3万4560円で取り付け費は別途かかる。

画像: ダイハツが販売している『つくつく防止』のイメージ。トヨタと同様、超音波センサーを前後4箇所に取り付けて踏み間違いを防止する。価格は3万2000円で、取り付け費は別途。いずれも税別

ダイハツが販売している『つくつく防止』のイメージ。トヨタと同様、超音波センサーを前後4箇所に取り付けて踏み間違いを防止する。価格は3万2000円で、取り付け費は別途。いずれも税別

画像: 用品説明 ペダル踏み間違え時加速抑制装置 PV用 ダイハツ公式 youtu.be

用品説明 ペダル踏み間違え時加速抑制装置 PV用 ダイハツ公式

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◆会田肇(フリージャーナリスト)
1956年茨城県生まれ。明治大学政経学部卒。モーターマガジン社に編集者として勤務後、1987年よりフリージャーナリストへ転身。カー雑誌などでカーナビをはじめとするカーAVを中心とした取材、執筆に従事する一方で、ビデオカメラやデジタルカメラの批評活動を積極的に続けている。現在、デジタルカメラグランプリの審査員も勤める。好きな音楽を聴きながらドライブするのが好きで、これがクルマからカーオーディオ、カーナビ、ひいてはITSにまでその関心は及ぶ礎となった。モーターショーやITS世界会議などのイベント取材にも出掛け、その行き先は海外にまで及ぶ。

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