「Deezer HiFi」(ディーザーハイファイ)は、CD音質で5200万曲が聴き放題のストリーミングサービス。併せて「AmazonMusic HD」、ソニー運営の「mora Qualitas(モーラ クオリタス)」、アップル「Apple Music」も見逃せない。高音質になったらますますストリーミングで聴くことが増えそうだ。
Amazon、アップル、ソニーも参入!?ストリーミングも高音質化が進行中
聴き放題サービスでも音質にこだわる
定額で聴き放題のストリーミングサービス。膨大な楽曲を、端末に保存することなく聴けるのが魅力だが、音質的にはAAC形式などの圧縮音源での配信がまだ多い。 「Prime Music」も「Spotify」も「Apple Music」も、音質的にはCDに負ける圧縮音源である。
そのため、高音質にこだわるなら、これまではダウンロード型のハイレゾ配信サービスか、CDから非圧縮で取り込む必要があった。しかし、これからは、ストリーミングサービスでも高音質化が進みそうだ。
すでに始まっている高音質なストリーミングサービスが「DeezerHiFi(ディーザーハイファイ)」だ。これは、CDと同等の44.1kヘルツ/16ビットのFLAC(フラック)音源が1960円/月で聴き放題となるもの。高音質で聴くにはパソコンや対応オーディオ機器が必要で、スマホではMP3音質となる。
●CD音質で5200万曲が聴ける
2019年9月17日にスタートしたのが、%%Amazonのハイレゾストリーミングサービス「AmazonMusic HD」だ。CD音質の44.1kヘルツ/16ビットのロスレス配信だけでなく、192kヘルツ/24ビットなどのハイレゾ音源もストリーミングで聴き放題となり、料金は月額1980円(プライム会員の場合は月額1780円)だ。
●ハイレゾ音質でストリーミング配信
また、国内初のハイレゾ対応ストリーミングとして開始が予告されているのが、ソニーが運営する「mora Qualitas(モーラ クオリタス)」。最高96kヘルツ/24ビットのFLACで、2019年秋のスタートを目指している。
アップルの「Apple Music」では、一部楽曲が「Apple Digital Masters」として、配信形式こそ変わらないものの、24ビットのマスター音源を使って高音質に生まれ変わっている。こちらはロスレスやハイレゾではないが、追加料金なく楽しめるのがうれしい。
●24ビットのマスター音源を使用
高音質になったらますますストリーミングで聴くことが増えそうね。
※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。
解説/大坪知樹(フリーライター)