ケンウッドのミニコンポ「K-515」を評価 K’sシリーズの流れをくむ本格派で音質もかなりいい

家電・AV

1990年代、高級感あふれるデザインと、音のよさで人気を博したK’sシリーズの流れをくんだスタンダード機。CD再生機能を備えた本体に、2ウエイのスピーカーを加えたシンプルな構成で、音質志向を明確に打ち出す。

【大人のミニコンポ選び】タイプ別No.1はこれだ!
お気に入りの音楽がワイヤレスで手軽に楽しめるブルートゥーススピーカーが人気を集める中、左右独立のスピーカーを備えたミニコンポを支持する声も根強い。
今回は、各メーカーの人気モデルを集め、搭載している機能を整理して紹介し、各種メディアで行った音質チェックの結果を掲げる。

大人のミニコンポ選び
K’sシリーズの流れをくむ本格派。音質もかなりいい

ケンウッド
K-515
実売価格例:3万5230円

サイズ▶CDレシーバー:幅21.5cm×高さ9.6cm×奥行き29.5cm、スピーカー:幅14cm×高さ23.7cm×奥行き23.9cm
重量▶CDレシーバー:2.2kg、スピーカー:3.4kg(1台)
実用最大出力▶25W+25W(4Ω)

ケンウッド
コンパクトHi-Fiオーディオシステム
K-515
▼圧倒的なS/N感、ケンウッドサウンドを体現するアンプユニット▼NFC対応Bluetooth搭載▼ハイレゾ音源の再生に対応▼こだわりのハイレゾ対応2WAYスピーカー▼CDやラジオ、外部入力の録音に対応したUSB端子(Amazon)
USBメモリー再生
USB DAC機能
NAS再生
ネット音楽配信
対応CD 音楽CD・CD-R/RW
ラジオ AM・FM・ワイドFM
ハイレゾ PCM 96/24
ブルートゥース SBC

1990年代、高級感あふれるデザインと、音のよさで人気を博したK’sシリーズの流れをくんだスタンダード機。CD再生機能を備えた本体に、2ウエイのスピーカーを加えたシンプルな構成で、音質志向を明確に打ち出す。

●外観は高級感あり
アルミ材のフロントパネルに大型のボリュームノブを配置した高級感ある本体。

●スピーカー端子は大型
バナナプラグ対応の大型スピーカー端子を採用。価格の割にしっかりした作り。

ハイレゾ音源はUSBメモリーの再生のみ、ブルートゥース接続時のコーデックもSBCに限定されるなど、機能は必要最小限だが、単品コンポーネントを意識したデザインは、高級感がある。

CD再生は、やや軽量級だが、躍動感に富んだ生きのいいサウンド。贅肉のない引き締まった音像をクッキリと描き出し、アップテンポのリズムはキビキビとして、軽やかだ。

ハイレゾ音源を収めたUSBメモリー再生は、癖のない豊かな響きで、声のニュアンスも豊か。スムーズな空間の広がり、音離れのよさは、ハイレゾならではのもので、ピアノは空間の静けさ、質感の緻密さが特徴的。

ブルートゥース接続では、空間の広がりはコンパクトになり、微妙な声のニュアンスも感じにくくなるが、持ち前の明快さ、すがすがしさは健在。ピーク感がなく、肌合いのいいサウンドが耳にスッとしみ込む感じは悪くない。

情報量で聴かせるタイプではないが、明るく、開放的に楽しませるサウンドは、往年の同社コンポーネントに通じるもの。「K’s」の称号は、だてではない。

再生音質採点&一言コメント

CD音質 7
もう少し音の厚みが欲しいが、音楽の躍動感をすなおに表現する。
ハイレゾ音質 8
音離れがよく、繊細。きめ細かなタッチは、ハイレゾ音源の醍醐味。
ブルートゥース音質 6
SBCコーデックの影響か、音楽鑑賞用としては情報量が足りない。

この製品に向く音楽ジャンル

◆解説/藤原陽祐 (AV評論家)

スポンサーリンク
家電・AVスピーカー
シェアする
特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

特選街web編集部をフォローする
特選街web

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット